数値解析

科目基礎情報

学校 弓削商船高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 数値解析
科目番号 0094 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 岩波書店 理工系の基礎数学 8 数値計算 高橋 大輔
担当教員 前田 弘文

到達目標

情報数学・情報理論系領域は,コンピュータサイエンスに必要とされる数学的基礎理論を理解するための基礎を学ぶ領域である.
・数値処理分野では,コンピュータ上で数値を表現したり計算したりする際に発生する誤差が処理結果に悪影響を与えることを理解している.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
コンピュータ上での数値の表現方法が誤差に関係することを説明できる.コンピュータ上での数値の表現方法が誤差に関係することを説明よくできる.コンピュータ上での数値の表現方法が誤差に関係することを説明できる.コンピュータ上での数値の表現方法が誤差に関係することを説明できない.
コンピュータ上で数値計算を行う際に発生する誤差の影響を説明できる.コンピュータ上で数値計算を行う際に発生する誤差の影響を説明よくできる.コンピュータ上で数値計算を行う際に発生する誤差の影響を説明できる.コンピュータ上で数値計算を行う際に発生する誤差の影響を説明できない.
コンピュータ向けの主要な数値計算アルゴリズムの概要や特徴を説明できる.コンピュータ向けの主要な数値計算アルゴリズムの概要や特徴を説明よくできる.コンピュータ向けの主要な数値計算アルゴリズムの概要や特徴を説明できる.コンピュータ向けの主要な数値計算アルゴリズムの概要や特徴を説明できない.

学科の到達目標項目との関係

専門 A1 説明 閉じる
教養 D2 説明 閉じる
専門 E2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
・情報数学・情報理論系領域は,コンピュータサイエンスに必要とされる数学的基礎理論を理解するための基礎を学ぶ領域である.
・数値処理分野では,コンピュータ上で数値を表現したり計算したりする際に発生する誤差が処理結果に悪影響を与えることを理解している.
授業の進め方・方法:
・座学の講義を中心とする.
・定期試験とレポートによって評価する.
・授業開始時に授業の準備ができていないものについては,レポート評価において「主体的・継続的な学習意欲」がないものと評価する.
注意点:
・座学・定期試験には電卓を用いる場合があるため用意すること.
・欠席,遅刻が多いものは,レポート評価において「主体的・継続的な学習意欲」がないものと評価する.

実務経験のある教員による授業科目

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
2週 数値計算へのガイド:数値計算
3週 数値計算へのガイド:計算機による数値計算
4週 数値計算へのガイド:計算量と誤差 コンピュータ上での数値の表現方法が誤差に関係することを説明できる.
コンピュータ上で数値計算を行う際に発生する誤差の影響を説明できる.
5週 数値計算へのガイド:数学的予備知識
6週 数値計算へのガイド:アルゴリズムの書式
7週 方程式の根:方程式の根と2分法 コンピュータ向けの主要な数値計算アルゴリズムの概要や特徴を説明できる.
8週 方程式の根:ニュートン法
2ndQ
9週 曲線の推定:曲線の推定
10週 曲線の推定:ラグランジュ補間
11週 曲線の推定:スプライン補間
12週 曲線の推定:最小2乗法
13週 積分:微分と積分
14週 積分:台形則
15週 積分:シンプソン則とロンバーグ積分法
16週 前期期末試験
後期
3rdQ
1週 常微分方程式:常微分方程式
2週 常微分方程式:微分と差分
3週 常微分方程式:差分方程式
4週 常微分方程式:1階常微分方程式の初期値問題
5週 常微分方程式:連立1階もしくは2階常微分方程式の初期値問題
6週 常微分方程式:2階常微分方程式の境界値問題
7週 偏微分方程式:偏微分方程式
8週 偏微分方程式:拡散方程式
4thQ
9週 偏微分方程式:陰公式
10週 偏微分方程式:波動方程式
11週 偏微分方程式:ラプラス方程式
12週 連立1次方程式:連立1次方程式
13週 連立1次方程式:ガウスの消去法
14週 連立1次方程式:LU分解
15週 連立1次方程式:SOR法
16週 学年末試験

評価割合

定期試験レポート合計
総合評価割合5050100
知識の基本的な理解402060
思考・推論・創造への適応力10010
主体的・継続的な学習意欲03030