科目基礎情報

学校 弓削商船高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 法学
科目番号 0094 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 池田 真朗 , 犬伏 由子 , 野川 忍 , 大塚 英明 , 長谷部 由起子「法の世界へ」第8版 (有斐閣アルマ)/楾 大樹 「檻の中のライオン」(かもがわ出版)
担当教員 壬生 優子

到達目標

今の学生生活や、今後社会に出て迎える様々なライフイベントと法との関わりについて、地域の社会人経験者の方の経験談や身のまわりの事例などを通じて理解を深めるとともに、正解が一つでない問題にも論理的に自らの意見を導く「思考の型」を使いこなして自ら考えるためのスキルとし、変化の激しい現代を生き抜く素養を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
基礎力 憲法の基本を十分理解している。憲法の基本を理解している。憲法の基本を理解していない。
思考力身近な法について積極的に自ら調べ、理解する力が身についている。身近な法について自ら調べ、理解する力が身についている。身近な法について自ら調べ、理解する力が身についていない。
多様性への理解多様な生きざまや考え方に関心をもち、積極的に自ら考え、意見を述べることができる。多様な生きざまや考え方に関心をもち、自ら考え、意見を述べることができる。多様な生きざまや考え方に関心をもち、自ら考え、意見を述べることができない。

学科の到達目標項目との関係

専門 A1 説明 閉じる
教養 B2 説明 閉じる
教養 C2 説明 閉じる
教養 C3 説明 閉じる
教養 D2 説明 閉じる
専門 E2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
講義は、生徒が自ら考え、意見を持ち、わかりやすく伝えることを重視して発表も評価に含め、私たちの社会生活に欠かせない「法」に対する理解・関心を高める場と位置づけ、知識を深めるために有用なオンライン・オフライン教材を紹介し、自学自習のツールを提供する。
複数のゲスト講師による体験談や時代に即した話題から多様な考え方・生き方を学び、柔軟な思考や広い視野を育む機会を提供する。「思考の型」を使いこなし、正解のない問いにも自らの意見を表明できる、汎用性のあるスキルを身に付ける。
授業の進め方・方法:
各回の授業は、(1)憲法講義、(2)法律関連講義、(3)演習・小テスト、で構成する。
(1)は、教材の構成に沿い、逐条解説を行い、一年間かけて憲法の本質を理解する。
(2)は、民法その他の法律を、私たちの生活との関わりから学ぶ。ゲスト講師として招く地域の社会人経験者や専門家による体験談や最先端の話題提供を通じて、多様な生きざまや考え方に触れ、視野を広げる機会とする。
(3)は、演習により自ら考えたり他の意見に触れ、小テストで講義をふりかえり知識を整理することで、自ら考え理解を深める。定期的に「思考の型」を使った文章作成に取り組み、自分の意見を論理的に述べる方法を身に付ける。
注意点:

実務経験のある教員による授業科目

この科目は、弁理士事務所の代表を務める者が、その経験を活かし、法学に関する基本的な考え方や具体的な事例などについて講義形式で授業を行う。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 【憲法編】憲法と私たちの生活, 【法令編】講義の進め方、法体系、条文のよみかた 【憲法編】国内法の基盤となる理念を理解する。【法令編】多様な体験・考え方に触れる体験をもつ。身近な出来事に関わる法を自ら調べることができる。異なる意見の合理性も十分に踏まえて、自分の意見を述べることができる。
2週 【憲法編】自然権思想, 個人の尊重,政治, 【法令編】契約について 同上
3週 【憲法編】社会契約, 立憲主義, 【法令編】約自由の原則,不動産取引と住まいの法律知識(ゲスト講師) 同上
4週 【演習】思考の型を身に付ける1【法令編】交通事故とその責任 同上
5週 【憲法編】国民主権と憲法改正 【法令編】「オカネ」に振り回されない人生を送るために(ゲスト講師) 同上
6週 【憲法編】代表民主制,立憲民主主義(ゲスト講師) 同上
7週 【憲法編】平和主義、戦争体験、戦中・戦後史(ゲスト講師) 同上
8週 【憲法編】基本的人権・自由権【法令編】医療事故、医薬品開発・再生医療
2ndQ
9週 中間試験 【憲法編】国内法の基盤となる理念を理解する。【法令編】多様な体験・考え方に触れる体験をもつ。身近な出来事に関わる法を自ら調べることができる。異なる意見の合理性も十分に踏まえて、自分の意見を述べることができる。
10週 【憲法編】婚姻の自由, 【法令編】家族関係:結婚・離婚・親子 同上
11週 【憲法編】幸福追求権,法の下の平等【法令編】家族関係:死後の財産の行方・財産(ゲスト講師) 同上
12週 【憲法編】表現の自由、知る権利【法令編】 プライバシー権, 個人情報の保護デジタル社会と法 同上
13週 【法令編】社会に出る前に知っておきたいマネーの基礎知識(ゲスト講師) 同上
14週 【憲法編】思想良心の自由,信教の自由,正教分離, 人身の自由,刑事弁護人の役割【法令編】紛争の解決(ゲスト講師) 同上
15週 【演習】思考の型」を身に付ける2 同上
16週 期末試験
後期
3rdQ
1週 【憲法編】基本的人権・社会権【法令編】雇用社会のルール:雇用社会、労働法 【憲法編】国内法の基盤となる理念を理解する。【法令編】多様な体験・考え方に触れる体験をもつ。身近な出来事に関わる法を自ら調べることができる。異なる意見の合理性も十分に踏まえて、自分の意見を述べることができる。
2週 【法令編】雇用社会のルール:企業社会との付き合い方、雇用社会の中で 同上
3週 【法令編】捕鯨船体験 同上
4週 【法令編】企業と法 同上
5週 【法令編】証券業界・証券市場って何だろう 同上
6週 【演習】思考の型を身に付ける3【法令編】ウェルビーング 同上
7週 【法令編】男女の平等 同上
8週 【法令編】知的財産権/産業財産権、特許検索体験
4thQ
9週 【法令編】Entrepreneurship 起業家精神(ゲスト講師) 【憲法編】国内法の基盤となる理念を理解する。【法令編】多様な体験・考え方に触れる体験をもつ。身近な出来事に関わる法を自ら調べることができる。異なる意見の合理性も十分に踏まえて、自分の意見を述べることができる。
10週 【法令編】自立する消費者 同上
11週 【法令編】著作権法 同上
12週 【法令編】競争法、ソフトロー 同上
13週 【法令編】弁護士のプロボノ活動 同上
14週 【法令編】ニュージーランド・ヨット船上生活 同上
15週 【演習】思考の型を身に付ける4 同上
16週 期末試験

評価割合

試験発表小テスト合計合計
総合評価割合6010040200400
総合評価割合305020100200
基礎的能力1020104080
態度・人間性010102040
応用力202004080