文書表現論

科目基礎情報

学校 弓削商船高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 文書表現論
科目番号 0012 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生産システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 主にプリント教材を配布する。4年次に使用した『「伝わる日本語」練習帳』(近代科学社)を補助教材として用いる。
担当教員 八原 瑠里

到達目標

1.パラグラフ・ライティングを用いて文章が書ける。
2.文章を読み、要約が書ける。
3.他者との意見交換を通して、自分の意見を相対化できる。
4.体裁を整えて書類を提出できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
自分の主張や発見を簡潔な文章で表現できる。パラグラフ・ライティングを用いて社会的な事象に関する意見文を書ける。パラグラフ・ライティングを用いて文章を書けることができる。パラグラフ・ライティングを用いた文章を書けない。
論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。文章の構成や展開を的確にとらえ、目的にあった要約を書ける。ある程度、文章の構成や展開を的確にとらえ、要約を書ける。文章の構成や展開を的確にとらえた要約を書けない。
論理的な文章(論説や評論)における主張に対して、自分の意見を述べることができる。 論理的な文章(論説や評論)における主張に対して、、その論拠の妥当性の判断を踏まえて、自分の意見を述べることができる。 論理的な文章(論説や評論)における主張に対して、自分の意見を述べることができる。 論理的な文章(論説や評論)における主張に対して、自分の意見を述べることができない。
他者と意見交換し、多角的な視点を得ることができる。他者と積極的に意見交換し、多角的な視点を得ることで、自分の意見を相対化できる。他者と積極的に意見交換し、多角的な視点を得ることができる。他者と意見交換せず、一元的なものの見方や考えに固執する。

学科の到達目標項目との関係

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専門 E2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本講義では、自分の意見や発見を読み手に「わかりやすく」伝えるための文章表現力と、他者の意見や情報を正確に読み取るための読解力の育成を目指す。具体的には、パラグラフ・ライティングを用いた文書表現力と論理的思考力の向上を目指す。
授業の進め方・方法:
本講義は、基本的なアカデミック・ライティングを学習したのち、各テーマにそって受講生に読解、ワーク、発表、議論、作文をさせる。
他者の意見や情報を正しく理解し、自分の意見を相対化させるために、文学作品や新聞などの教材や、グループディスカッションや発表などの方法も積極的に取り入れる。
注意点:
・ 遅刻、欠席の際は教員に事前連絡すること。
・ 欠席した授業の課題は後日やって提出すること。

実務経験のある教員による授業科目

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
パラグラフ・ライティング①
講義の方針を理解できる。
パラグラフ・ライティングの特徴を理解し、それを用いて自分の経験を説明できる。
2週 パラグラフ・ライティング② パラグラフ・ライティングの特徴を理解し、それを用いて自分の意見を述べられる。
3週 事実と意見①
根拠とは
意見と事実を分類できる。意見と事実を混同せずに文章を書くことができる。意見文の根拠を読み取り、根拠の強度を高める工夫ができる。
4週 事実と意見②
引用の方法と出典の書き方
剽窃の危険性を理解し、正しい引用の方法と出典の書き方を用いることができる。
5週 事実と意見③
図表とグラフの読み取り方
図表やグラフなどデータを正しく読み取り、その事象に関して意見を述べることができる。
6週 言葉と定義
勘違いから学ぶ
一語一義を理解できる。
物語内の齟齬がなぜ生じたのか説明できる。
7週 推敲の方法
校正記号の使い方
校正記号の使い方を理解し、文章を推敲できる。
8週 レポート提出
自分の文を読みなおす
提出したレポートを読みなおし、論理破綻や誤字脱字などがないか校正できる。
4thQ
9週 キーワードと概念
【レポート再提出】
1つの概念について他者と議論できる。1つの概念を説明した文を書くことができる。
10週 グループ・ディスカッション①
受講者の発表
テーマに基づいて考え、自分(たち)の考えを他者に説明できる。
11週 グループ・ディスカッション②
受講者の発表
テーマに基づいて考え、自分(たち)の考えを他者に説明できる。
12週 グループ・ディスカッション③
受講者の発表
テーマに基づいて考え、自分(たち)の考えを他者に説明できる。
13週 書式を学ぶ① 正しい書式で文書を作成できる。
14週 書式を学ぶ② 正しい書式で文書を作成できる。
15週 レポート提出
与えられたテーマについて自分の考えを論理的に述べることができる。
16週 課題返却 フィードバック 課題と改善点を見つけることができる。

評価割合

レポート課題合計
総合評価割合6040100
基礎的能力302050
応用力302050
000