心理学

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 心理学
科目番号 1485 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 総合科学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 参考書:齊藤勇編『図説心理学入門[第2版]』(誠信書房)、Atkinson & Hilgard's Introduction to Psychology, 16e, Cengage Learning、西村義樹&野矢茂樹『言語学の教室』(中公新書)、茂木健一郎『クオリア入門』(ちくま学芸文庫)。必要に応じて資料を配布する。
担当教員 佐々木 昌太郎

到達目標

1.心理学各分野の基礎に触れる。
2.日常生活に潜む問題に自分で気づき、考えるという力を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
心理学の考え方心理学の考え方を理解できる。心理学の考え方を少なからず理解できる。 心理学の考え方が理解できない。
心理学が明らかにしたメカニスム心理学が明らかにしてきた<こころ>のメカニスム、およびその方法について、理解できる。心理学が明らかにしてきた<こころ>のメカニスム、およびその方法について、ある程度理解できる。心理学が明らかにしてきた<こころ>のメカニスム、およびその方法が、理解できない。
実際に使われている心理学実際に使われている心理学を指摘でき、改善を提案することができる。実際に使われている心理学に気づくことができる。心理学の知見が応用されていることがわからない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 【建設工学教育プログラム】(A) 説明 閉じる
JABEE (E) 説明 閉じる
JABEE 基準1(2)【建設工学教育プログラム】(b) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本講義では、認知心理学、発達心理学、社会心理学、臨床心理学といったさまざまな心理学の分野を概観する。
また英語をはじめとした言葉に、モノや出来事に対する人の認知がどのように反映されているのかを学び考えることで、心理学から影響を受けた分野である認知言語学についても学ぶ。
最終的には、エンジニアとして、将来的な工学と人間のこころのつながりについても考える。
授業の進め方・方法:
講義形式にて各分野の知見を提供する。
学生諸君の積極的な参加を要求する。
なお、学生諸君の興味関心、進度等に応じて、授業の進め方が変更される可能性がある。
注意点:
関係のないことをする、話す、寝る、といった行為には、
授業に参加する意思がない、と判断し、厳正に対処する。

試験の成績80%、平素の学習状況(毎回のレポート等)20%、以上の割合で総合的に評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション
心理学入門
心理学がどのような学問かを理解し、各分野の目的を知る。
2週 知覚と認知① 認知心理学の知見を得る。
3週 知覚と認知② 認知心理学の知見を得る。
4週 知覚と認知③ 認知心理学の知見を得る。
5週 こころと言葉① 人のこころがどのように言葉に反映されているのかを学ぶ。
6週 こころと言葉② 人のこころがどのように言葉に反映されているのかを学び、考える。
7週 こころと言葉③ 人のこころがどのように言葉に反映されているのかを学び、考え、発信する。
8週 脳と生理心理学① 心理学の視点から、脳や生理データについて考えることができる。
4thQ
9週 脳と生理心理学② 心理学の視点から、脳や生理データについて考えることができる。
10週 心理学と認知言語学 心理学と認知言語学について学ぶ。
11週 英語話者と日本語話者のこころ① 英語話者と日本語話者の出来事の捉え方の違いを学び、両者のこころの違いを捉える。
12週 英語話者と日本語話者のこころ② 英語話者と日本語話者の出来事の捉え方の違いを考える。
13週 メタファーとメトニミー メタファーとメトニミーについて学び、日常的にどのような例があるかを考える。
14週 工学と人のこころ① これまで学んできた人のこころと自身の専門である工学とのつながりを考える。
15週 工学と人のこころ② これまで学んできた人のこころと自身の専門である工学とのつながりを考える。
16週 後学期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。2
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。2
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価平素の学修状況ポートフォリオその他合計
総合評価割合80002000100
基礎的能力5000100060
専門的能力0000000
分野横断的能力3000100040