人間と科学技術

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 人間と科学技術
科目番号 1523 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合科学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 参考書:アドルノ、ホルクハイマー『啓蒙の弁証法』。その他、授業中に適宜紹介する。
担当教員 佐々木 正寿

到達目標

 科学技術の展開と現状について歴史的かつ具体的に学ぶことを通して,科学技術と人間・社会との関係のあるべき姿について基本的な理解を得,将来「広く深い知識と温かな心をもった人間・科学技術者」としていかなる状況におかれても主体的に考え行動できるよう,然るべき力量を身に付ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1科学技術の歴史的展開と現状の概要を、多様な視角から理解できる。科学技術の歴史的展開と現状の概要を理解できる。科学技術の歴史的展開と現状の概要を理解できない。
評価項目2科学技術と人間・社会との本来的な関わりについて、多様な観点から議論することができる。科学技術と人間・社会との本来的な関わりについて思索することができる。科学技術と人間・社会との本来的な関わりについて考えることができない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 【建設工学教育プログラム】(A) 説明 閉じる
JABEE 基準1(2)【建設工学教育プログラム】(a) 説明 閉じる
JABEE 基準1(2)【建設工学教育プログラム】(b) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 目覚ましく発展してゆく科学技術の光と影の部分を,主体的に学生諸君とともに考え抜く。「科学・技術とは何か」を問うメタ・サイエンスとしての科学哲学をベースに,倫理学,科学技術史,環境倫理,生命倫理など多角的な視点から,「21世紀の科学技術はどうあるべきか」を考察する。
授業の進め方・方法:
主としてフランクフルト学派の思想(アドルノ、ホルクハイマー『啓蒙の弁証法』)およびハイデガーの思想(『存在と時間』、『技術への問い』)を参考にして、現代における科学・技術と人間との関わり方について講義し、21世紀を生きる市民として考えるべき事項については、学生自身に主体的に思索することを求めて意見交換を行う。
注意点:
成績評価の方法:定期試験(ca.100%)により評価する。基準:現代社会に特有の科学技術をめぐる問題状況について深く理解しているかどうか,また,そのような問題状況に対しどのように対処すべきかについて主体的に考えようとしているかどうか,こうした点について評価する。
学年成績は,前学期と後学期の成績を平均して算出するものとする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 現代社会の問題状況と倫理的課題についての説明
現代社会において科学・技術の関わる問題状況について知る。
2週 現代社会の問題状況と倫理的課題についての説明

現代社会において科学・技術の関わる問題状況について知る。
3週 科学技術倫理とハイデガーの技術論との関わり 現代においてハイデガーの技術論について知ることの意義を理解する。
4週 科学技術倫理とハイデガーの技術論との関わり 現代においてハイデガーの技術論について知ることの意義を理解する。
5週 ハイデガー哲学の概要 基礎的事項としてハイデガー哲学の概要を知る。
6週 ハイデガー哲学の概要 基礎的事項としてハイデガー哲学の概要を知る。
7週 ハイデガー哲学の概要 基礎的事項としてハイデガー哲学の概要を知る。
8週 ハイデガーの技術論 ハイデガーの技術論の概要を理解する。
2ndQ
9週 ハイデガーの技術論 ハイデガーの技術論の概要を理解する。
10週 ハイデガーの技術論 ハイデガーの技術論の概要を理解する。
11週 ハイデガーの技術論 ハイデガーの技術論の概要を理解する。
12週 ハイデガーの技術論と今後の社会的課題/意見交換 ハイデガーの技術論の思索をもとに、現代社会の課題に対して主体的に考察を深める。
13週 ハイデガーの技術論と今後の社会的課題/意見交換 ハイデガーの技術論の思索をもとに、現代社会の課題に対して主体的に考察を深める。
14週 (前学期末試験)
15週 (答案返却)
16週
後期
3rdQ
1週 フランクフルト学派の立場とその思想 基礎的事項としてフランクフルト学派の概要を知る。
2週 フランクフルト学派の立場とその思想 基礎的事項としてフランクフルト学派の概要を知る。
3週 アドルノ、ホルクハイマー『啓蒙の弁証法』について 基礎的事項として『啓蒙の弁証法』の概要を知る。
4週 アドルノ、ホルクハイマー『啓蒙の弁証法』について 基礎的事項として『啓蒙の弁証法』の概要を知る。
5週 第一論文「啓蒙の概念」の精読と議論 第一論文「啓蒙の概念」の精読を通して、人間と科学技術との関わりに正しく批判の眼を向ける契機を得る。
6週 第一論文「啓蒙の概念」の精読と議論 第一論文「啓蒙の概念」の精読を通して、人間と科学技術との関わりに正しく批判の眼を向ける契機を得る。
7週 第一論文「啓蒙の概念」の精読と議論 第一論文「啓蒙の概念」の精読を通して、人間と科学技術との関わりに正しく批判の眼を向ける契機を得る。
8週 第一論文「啓蒙の概念」の精読と議論 第一論文「啓蒙の概念」の精読を通して、人間と科学技術との関わりに正しく批判の眼を向ける契機を得る。
4thQ
9週 第一論文「啓蒙の概念」の精読と議論 第一論文「啓蒙の概念」の精読を通して、人間と科学技術との関わりに正しく批判の眼を向ける契機を得る。
10週 第一論文「啓蒙の概念」の精読と議論 第一論文「啓蒙の概念」の精読を通して、人間と科学技術との関わりに正しく批判の眼を向ける契機を得る。
11週 第一論文「啓蒙の概念」の精読と議論 第一論文「啓蒙の概念」の精読を通して、人間と科学技術との関わりに正しく批判の眼を向ける契機を得る。
12週 第一論文「啓蒙の概念」の精読にもとづく高専自己反省 第一論文「啓蒙の概念」の精読を通して、人間と科学技術との関わりに正しく批判の眼を向ける契機を得る。
13週 第一論文「啓蒙の概念」の精読にもとづく高専自己反省 第一論文「啓蒙の概念」の精読を通して、人間と科学技術との関わりに正しく批判の眼を向ける契機を得る。
14週 (卒業試験)
15週 (答案返却)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3前2,前4,前11,前12,前13,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
分野横断的能力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3前2,前11,前12,前13,後11,後12,後13
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3前2,前4,前11,前12,前13,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13

評価割合

その他(注意点参照)合計
総合評価割合100100
基礎的能力8080
専門的能力00
分野横断的能力2020