概要:
文章の内容を把握できると同時に、自分の言葉で説明できるようになる。
また、語彙を増やし、言語感覚を磨くことによって、論理的思考力と豊かな感受性を身につける。
授業の進め方・方法:
テキストおよび補助的なプリントをもとにした講義形式で行う。また、ペアワークやグループによる発表演習を行い、相互の理解を深める。
注意点:
試験の成績を80%、平素の学習状況等(授業態度・課題の提出・漢字テスト・小テスト等を含む)を20%の割合で総合的に評価する。技術者が身につけるべき基礎的
教養として、「到達目標」に掲げた3点の達成度を評価する。なお、通年科目における後学期中間の評価は、前学期中間、前学期末、後学期中間の各期間の評価の平均とする。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
「絵はすべての人の創るもの」[1-2]:論の展開に注意して、論旨を把握する。
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指示語や接続詞に留意しながら、論理の組み立てを理解する。
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2週 |
「絵はすべての人の創るもの」[1-2]:論の展開に注意して、論旨を把握する。
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論の展開をふまえて、文章の要旨をまとめる。
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3週 |
「水の東西」[3-4]:対比構造から、筆者の論理の組み立てをつかむ。 |
対比関係をつかみながら、文章の内容を理解する。
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4週 |
「水の東西」[3-4]:対比構造から、筆者の論理の組み立てをつかむ。 |
対比関係をふまえて、文章の要旨をまとめる。
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5週 |
古文入門「古文を読むために」1-3 [5] : 歴史的仮名遣いや文語文法について学ぶ。
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歴史的仮名遣い(文語のは行の扱いなど)や助詞の省略など、文語文法の基本的事項を理解する。
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6週 |
『宇治拾遺物語』 Ⅰ「児のそら寝」[6] : 音読を通じて、古文に親しむ。
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文語文法をふまえて、文節のつながりを理解し、正しく音読することができる。
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7週 |
『宇治拾遺物語』 Ⅱ「絵仏師良秀」[7-8] :主語を確認しながら、説話文を読む。 |
省略された主語や目的語を補いながら、説話文の内容を理解する。
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8週 |
『宇治拾遺物語』 Ⅱ「絵仏師良秀」[7-8] :主語を確認しながら、説話文を読む。 |
係り結びやばの用法をふまえ、登場人物の心情を読み取ることができる。
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2ndQ |
9週 |
「羅生門」[9-11] :場面の展開に即して、作中人物の心情の推移を読み取る。 |
新出漢字の読みや意味調べを行い、文章の内容を正しく読み取ることができる。文中の比喩表現の効果について理解する。
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10週 |
「羅生門」[9-11] :場面の展開に即して、作中人物の心情の推移を読み取る。 |
場面の構成に着目して、登場人物の心情の変化を読み取ることができる。
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11週 |
「羅生門」[9-11] :場面の展開に即して、作中人物の心情の推移を読み取る。 |
場面の構成に着目して、登場人物の心情の変化を読み取ることができる。登場人物のその後について、読解をもとに考えをまとめることができる。
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12週 |
「訓読に親しむ」1-2 [12] :漢文訓読のルールに即して、格言に込められた意味を理解する。
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漢文訓読のルールに即して、格言に込められた意味を理解する。
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13週 |
「漢文を読むために」1-2 [13] :訓点など、漢文を読むための基礎的な知識を得る。
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訓点・再読文字など、漢文を読むための基礎的な知識をもとに、文を正しく訓読することができる。
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14週 |
故事「漁夫之利」「狐借虎威」[14-15] :故事成語の成り立ちと内容を理解する。
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訓読の知識をもとに、文章を正しく読むことができる。故事成語の成り立ちと内容を理解する。
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15週 |
故事「漁夫之利」「狐借虎威」[14-15] :故事成語の成り立ちと内容を理解する。
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文章の内容を正しく理解し、自分の言葉で要旨をまとめることができる。
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
「語と意味」[16-17] :論理の展開をとらえ、筆者の考え方をつかむ。 |
対比構造をもとに論理の展開をとらえ、筆者の考え方をつかむことができる。
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2週 |
「語と意味」[16-17] :論理の展開をとらえ、筆者の考え方をつかむ。 |
対比構造をもとに論理の展開をとらえ、文章の要旨をまとめることができる。
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3週 |
詩歌「甃のうへ」「一つのメルヘン」[18] :表現の特色を理解し、その詩情を味わう。 |
詩歌の形式や表現の特色を理解し、その詩情を味わい、自分の言葉で鑑賞文をまとめることができる。
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4週 |
短歌「その子二十」[19-20] :短詩型の持つ可能性や味わいについて考え、実作を試みる。 |
短詩型の持つ可能性や味わいについて考え、情景を思い描きながら鑑賞することができる。
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5週 |
短歌「その子二十」[19-20] :短詩型の持つ可能性やあ次話について考え、実作を試みる。
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短歌の鑑賞をもとに、みずから短歌を創作することができる。相互評価を通じて歌の魅力を理解する。
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6週 |
『伊勢物語』より「芥川」「東下り」[21-22] :物語を読み、王朝人の物の感じ方を味わう。
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文語文のルールに則して物語を読み取ることができる。掛詞・折句・縁語など和歌の修辞法を理解する。
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7週 |
『伊勢物語』より「芥川」「東下り」[21-22] :物語を読み、王朝人の物の感じ方を味わう。
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歌物語の場面に即して、作中人物の心情の変化を読み取ることができる。
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8週 |
和歌『百人一首』[23-24] :競技カルタのルールを理解し、王朝和歌の世界を味わう。
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百人一首の成り立ちや歴史について理解を深め、1~50番の和歌を暗唱する。
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4thQ |
9週 |
和歌『百人一首』[23-24] :競技カルタのルールを理解し、王朝和歌の世界を味わう。
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バラ取り、源平戦など競技カルタのルールを理解し、競技に参加することができる。
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10週 |
『夢十夜』「第一夜」「第六夜」[25-27] :情景や心情を、表現に即して読み取る。
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比喩表現や擬態語の内容をふまえ、情景を思い描きながら、内容を読み取る(第一夜)。
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11週 |
『夢十夜』「第一夜」「第六夜」[25-27] :情景や心情を、表現に即して読み取る。
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情景を思い描くとともに、作者の批評精神を読み取る(第六夜)。
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12週 |
『夢十夜』「第一夜」「第六夜」[25-27] :情景や心情を、表現に即して読み取る。
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夏目漱石の評論文などを参考に、小説で扱われたテーマにについて理解を深め、要旨をまとめることができる。
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13週 |
「花のいざない」[28-30] :随想の魅力を味わう。 |
指示語や接続詞に留意しながら、文章の組み立てを理解する。
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14週 |
「花のいざない」[28-30] :随想の魅力を味わう。 |
論の展開をふまえて、文章の要旨をまとめる。
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15週 |
「花のいざない」[28-30] :随想の魅力を味わう。 |
対比構造を意識しながら、四百字程度で、自らも随想文を書くことができる。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。 | 2 | 前1,前2,前3,後1,後13 |
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。 | 2 | 前10,後3,後4,後10,後12 |
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。 | 2 | 前2,前3,前4,後2,後14 |
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。 | 2 | 前10,前11,後3,後11 |
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。 | 2 | 前11,後4,後5 |
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。 | 2 | 前10,後12,後15 |
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。 | 2 | 前1,前3,前9,後1,後10,後13 |
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。 | 1 | 前7,前14,後7 |
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。 | 1 | 前5,前6,前12,前13,後6,後8,後9 |
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。 | 1 | 前8,前15,後6,後8,後9 |
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。 | 1 | 前6,前14,後6 |
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。 | 2 | 後1 |