概要:
現代社会の基本的な問題について学び、理解を深めていく。授業では一つの問題に対し、多様な見解があることを紹介していく。様々な意見の中で、自分の社会問題に対する考えを明確にし、より公正な社会を他者とともに築いていくために、自分はどう行動すべきか考えていく。このように、より良い共生社会を目指し、築き上げる能力を養っていく。
授業の進め方・方法:
おもにプリント学習となる。パワーポイントを使い、視覚資料を多く取り入れながら講義・グループワークをバランスよく織り交ぜ、授業を進めていく。
注意点:
試験の成績を60%,平素の学習状況等(課題・レポート・ノート等を含む)を40%の割合で総合的に評価する。学期毎の評価は中間と期末の各期間の評価の平均,学年の評価は前学期と後学期の評価の平均とする。なお,後学期中間の評価は前学期中間,前学期末,後学期中間の各期間の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
現代社会の課題:日本の財政赤字とグローバル化の時代[1-2] |
日本経済の現状を把握し、これからの日本の政策はどうしていかなければならないか考えることが出来る。
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2週 |
資本主義経済の発展[3-4] |
経済の仕組み、資本主義経済の発展からいかに現在社会が形成されてきたか理解できる。
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3週 |
社会主義経済の台頭と衰退[5-6]
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資本主義経済の対抗として登場した社会主義経済の変化と現代への影響を歴史的経緯から読み解くことが出来る。
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4週 |
日本の戦後と民主化の動き[7-8] |
日本が太平洋戦争に突入する背景と、その後の民主化改革を経済の視点から考察し、現代日本が形成されていく要点を示すことが出来る。
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5週 |
高度経済成長期から石油危機[9-10] |
戦後、日本が経済復興を実現した要因をアメリカとの国際関係から読み解き、今後の日米の経済協力体制をいかにしていくべきか考えることが出来る。
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6週 |
日本の産業構造の変化と日米貿易摩擦[11-12] |
日米間の経済協力体制における矛盾を分析し、今後の日米関係をいかに立て直していくべきか考えることが出来る。
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7週 |
バブル経済の到来[13-14] |
バブル景気が起こる仕組みを、日本だけでなく世界のケースと照らし合わせ、その問題点を考察することが出来る。
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8週 |
バブル経済の失敗と労働[15-16] |
バブルが経済が崩壊していく歴史的過程を概観し、その後の不況における労働問題をどうすべきだったか考察することが出来る。
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2ndQ |
9週 |
日本経済の歩みとその問題点のまとめ[17-18] |
これまで概観した日本経済の歩みから現代社会の諸問題を考察し、解決策を自ら考案することが出来る。
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10週 |
公害防止と環境問題[19-20] |
日本経済の成長の中で課題として残っている公害問題の歴史的経緯について理解できた。
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11週 |
公害問題に対する日本の取り組み[21-22] |
日本が公害問題にいかに取り組んできたかを理解し、世界的に広がっている環境汚染に対し日本がとるべき対策を考えることが出来た。
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12週 |
労働問題の発生と労働基本権[23-24] |
日本経済の成長の中で課題として残っている労働問題の歴史的経緯について理解できた。
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13週 |
現代日本の雇用変化[25-26] |
現代社会のなかで正規/非正規雇用の問題についてどのような取り組みがあるか理解できた。
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14週 |
世界経済の動向 EU アメリカ[27-28] |
現代のEU、アメリカ経済の動向を理解できた。
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15週 |
世界経済の動向 インド 中国[29-30] |
現代のインド、中国経済の動向を理解できた。
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16週 |
世界経済の動向まとめ[31-32] |
グローバル社会の中で地域統合が活発になる中、日本はどのような取り組みをしているか史料から読み取ることが出来る。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
基本的人権の発展[33-34] |
近代における基本的人権発生の歴史的経緯が理解できた。
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2週 |
現代に続く人権問題[35-36] |
現代においても基本的人権をめぐる問題が発生し、それに対し社会がどう取り組んできたか理解できた。
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3週 |
基本的人権の保障 [37-38] |
基本的人権は日本国憲法のなかでいかに保障されているか、資料から読み取ることが出来た。
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4週 |
法の下の平等[39-40] |
憲法に書かれた法の下の平等をめぐる今後の課題について、判例などを見ながら自分なりに検討することが出来た。
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5週 |
自由権の発展[41-42] |
憲法に書かれた自由権をめぐる今後の課題について、判例などを見ながら自分なりに検討することが出来た。
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6週 |
社会権の発展[43-44] |
憲法に書かれた社会権をめぐる今後の課題について、判例などを見ながら自分なりに検討することが出来た。
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7週 |
新しい人権の登場[45-46] |
憲法に書かれた新しい人権をめぐる今後の課題について、判例などを見ながら自分なりに検討することが出来た。
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8週 |
基本的人権のまとめ[47-48] |
基本的人権の種類を学習したうえで、現代社会になお存在する人権問題の課題を自ら見出し、その解決策を考えることが出来る。
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4thQ |
9週 |
日本のエネルギー問題[41-42] |
原子力発電をめぐる問題を学習し、日本の基幹エネルギーをいかに選択していくべきか考えることが出来た。
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10週 |
エネルギーと環境保護[43-44] |
自然エネルギーの活用とその問題点を理解し、バランスの取れたエネルギー活用の方法を考えることが出来た。
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11週 |
人口問題と資源[45-46] |
開発途上国の人口爆発の問題を理解し、エネルギーや食糧の枯渇に以下に立ち向かうべきか考えることが出来た。
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12週 |
南北問題と世界の貧困[47-48] |
開発途上国が貧困化する社会的な背景を学び、これから日本がどのように世界の貧困に立ち向かっていくべきか考えることが出来た。
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13週 |
南北問題と世界の貧困2[49-50] |
開発途上国で実際に起こっている具体的な問題を自ら調べ、世界の貧困に対し自分がどのような取り組みが出来るか考えることが出来た。
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14週 |
少子高齢化と日本のこれから[51-52] |
少子高齢化問題から深刻となる地方の過疎化について、自分の経験に照らし合わせてどのような問題が発生するか自分なりに考えることが出来る。
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15週 |
少子高齢化と日本のこれから2[53-54] |
地方の過疎化について、他の学生と意見交換し、これから高知県がどう対応していかなければならないか考えることが出来る。
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16週 |
現代社会まとめ[55-56] |
これからの日本の課題に対し、これから自分たちがどう活動していくべきか考察できた。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地歴 | 産業活動(農牧業、水産業、鉱工業、商業・サービス業等)などの人間活動の歴史的発展過程または現在の地域的特性、産業などの発展が社会に及ぼした影響について理解できる。 | 3 | 前10,前11 |
人間活動と自然環境との関わりや、産業の発展が自然環境に及ぼした影響について、地理的または歴史的観観点から理解できる。 | 3 | 前10,前11,後9,後10 |
社会や自然環境に調和した産業発展に向けた現在までの取り組みについて理解できる。 | 3 | 前10,前11,後9,後10 |
国家間や国家内で見られる、いわゆる民族問題など、文化的相違に起因する諸問題について、地理的または歴史的観点から理解できる。 | 1 | 前4,前5 |
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。 | 2 | 前5 |
公民 | 民主政治の基本的原理、日本国憲法の成り立ちやその特性について理解できる。 | 2 | 前4,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8 |
資本主義経済の特質や財政・金融などの機能、経済面での政府の役割について理解できる。 | 3 | 前1,前2 |
現代社会の政治的・経済的諸課題、および公正な社会の実現に向けた現在までの取り組みについて理解できる。 | 2 | 前6,前7,前12,前13,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8 |
地歴・公民 | 現代科学の考え方や科学技術の特質、科学技術が社会や自然環境に与える影響について理解できる。 | 1 | 後9,後10 |
社会や自然環境に調和し、人類にとって必要な科学技術のあり方についての様々な考え方について理解できる。 | 1 | 後9,後10,後11 |
今日の国際的な政治・経済の仕組みや、国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できる。 | 3 | 前2,前4,前5,前6,前7,前14,前15,前16,後12,後13 |
国際平和・国際協力の推進、地球的諸課題の解決に向けた現在までの取り組みついて理解できる。 | 1 | 前14,前15,前16,後12,後13 |
グローバル社会の成り立ちと、そこから出てくる経済格差の問題を把握できる。 | 3 | 前2,前14,前15,前16,後11,後12,後13 |
工学基礎 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | 世界の歴史、交通・通信の発達から生じる地域間の経済、文化、政治、社会問題を理解し、技術者として、それぞれの国や地域の持続的発展を視野においた、経済的、社会的、環境的な進歩に貢献する資質を持ち、将来技術者の役割、責任と行動について考えることができる。 | 3 | 前1,前2,前9,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16 |