世界経済史

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 世界経済史
科目番号 0026 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 総合科学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材
担当教員 江口 布由子

到達目標

1.グローバルな資本主義経済の成立と発展を理解できる
2.工業化以後の世界の人口動態と少子高齢社会を歴史的に理解することができる。
3.世界経済の歴史を踏まえながら身近な地域(高知)の置かれた現状および課題を把握し、技術者として課題の解決策を提示することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1グローバルな資本主義経済の成立と発展を理解し、説明できる。グローバルな資本主義経済の成立と発展を理解できるグローバルな資本主義経済の成立と発展を理解できない
評価項目2工業化以後の世界の人口動態と少子高齢社会を歴史的に理解し、説明できる。工業化以後の世界の人口動態と少子高齢社会を歴史的に理解することができる。工業化以後の世界の人口動態と少子高齢社会を歴史的に理解することができない。
評価項目3世界経済の歴史を踏まえながら身近な地域(高知)の置かれた現状および課題を把握し、技術者として課題の解決策を提示した上で、議論をすることができる。世界経済の歴史的経緯を踏まえながら身近な地域(高知)の置かれた現状および課題を把握し、技術者として課題の解決策を提示することができる。世界経済の歴史的経緯を踏まえながら身近な地域(高知)の置かれた現状および課題を把握できず、技術者として課題の解決策を提示することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
産業革命以降、資本主義経済は加速度的にグローバル化した。たしかに物質的には豊かになり、人間の生産活動は膨大な人口を養うことが可能になった。にもかかわらず、先進国、なかでも日本は少子高齢化が進み長期的人口減少が確実なものとなっている。地域はグローバル経済と切っても切り離せない形で、新しい経済社会を切り開かなければならない状況におかれている。本講義では、歴史の知識を踏まえて、受講者自らが未来への提言をすることが最大の目標となる。
授業の進め方・方法:
前期中間までは講義形式で進め、前期中間以後はグループ学習によるプレゼンテーションや、企画書作りが中心となる。
注意点:
定期試験70%,平素の学習状況30%の割合で総合的に評価する。学年毎の評価は中間と期末の各期間の評価の平均,学年の評価は前学期と後学期の評価の平均とする。なお,後学期中間の評価は前学期中間,前学期末,後学期中間の各期間の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門教養として,到達目標の達成度を試験・レポート等において評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション[1]:PBLの理解 学習目標およびPBLの方法を理解し、工程をイメージできる。
2週 現代経済の成立ち 資本主義経済の成立と発展を理解できる。
3週 世界人口の増加とその地理的分布 工業化以後の世界人口の増加とその地理的分布を理解できる。
4週 工業化と人々の移動 工業化以後のグローバルな人の移動を理解できる。
5週 工業化と過疎現象 工業化にともなう「過疎」や「離村」という現象を、主として日本を中心に歴史的に理解できる。
6週 歴史から見いだす課題 「少子高齢化」「人口減少」を長期的な歴史変化としてとらえる。
7週 前期中間試験
8週 前期中間試験の復習 前期中間試験の内容を理解できる。
2ndQ
9週 プレゼンテーションレクチャー プレゼンテーションの表現方法や編集の仕方を理解できる。
10週 グループテーマの設定 自分が「地域の人々や地域社会の役に立つ技術を編み出す」という願いを持ち、テーマを設定することができる
11週 調査計画(1) プレゼンテーションに必要な工程を各自で考え、表明できる。
12週 調査計画(2) プレゼンテーションに必要な工程をグループで考え整理し、合意を得ることができる。
13週 調査計画(3) プレゼンテーションに必要な工程をグループで考え整理し、合意を得ることができる。
14週 工程表の作成 グループでの議論をもとに工程表を完成する
15週 前期末試験
16週
後期
3rdQ
1週 プレゼンテーションに向けた情報の共有 各自で集めた情報をグループ内で共有できる
2週 プレゼンテーションに向けた情報の編集 各自で集めた情報を集約・取捨選択し、プレゼンテーションのストーリーを作る
3週 プレゼンテーション資料の作成(1) グループがチームとして協力し合い、プレゼンテーション資料を作成できる。
4週 プレゼンテーション資料の作成(2) グループがチームとして協力し合い、プレゼンテーション資料を作成できる。
5週 プレゼンテーション資料の作成(3) グループがチームとして協力し合い、プレゼンテーション資料を作成できる。
6週 プレゼンテーション ポスター発表形式およびウェブ媒体でプレゼンテーションをすることができる。また公正な観点から他の発表を評価し、意見を出すことができる。
7週 プレゼンテーション ポスター発表形式およびウェブ媒体でプレゼンテーションをすることができる。また公正な観点から他の発表を評価し、意見を出すことができる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 プレゼンテーションの振り返り 発表で得た意見や感想をもとに反省点や改善点を考えることができる。
10週 「再構築」のやり方と意義 個人による提案書作成の仕方とその意義を理解できる。
11週 提案書の作成(1) これまでの情報をパラグラフ化(目標・課題・解決策・提案)する
12週 提案書の作成(2) パラグラフ化した情報をもとに提案書(A3 1枚)のレイアウトを作成する。
13週 提案書の作成(3) 提案書を作成する。
14週 提案書の作成(4) 提案書を作成する。
15週 学年末試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地歴産業活動(農牧業、水産業、鉱工業、商業・サービス業等)などの人間活動の歴史的発展過程または現在の地域的特性、産業などの発展が社会に及ぼした影響について理解できる。3
人間活動と自然環境との関わりや、産業の発展が自然環境に及ぼした影響について、地理的または歴史的観観点から理解できる。3
社会や自然環境に調和した産業発展に向けた現在までの取り組みについて理解できる。3
公民現代社会の政治的・経済的諸課題、および公正な社会の実現に向けた現在までの取り組みについて理解できる。3
地歴・公民現代科学の考え方や科学技術の特質、科学技術が社会や自然環境に与える影響について理解できる。3
社会や自然環境に調和し、人類にとって必要な科学技術のあり方についての様々な考え方について理解できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合702010000100
基礎的能力70101000090
専門的能力0500005
分野横断的能力0500005