日本語表現

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 日本語表現
科目番号 0034 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 総合科学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 教科書:「大学生のための日本語表現実践ノート」(風間書房)   適宜補助的なプリントを併用する。 
担当教員 永原 順子,山本 千穂

到達目標

【到達目標】
1.形式に則って手紙や実用文を書くことができる。
2.場面にふさわしい言葉遣いや敬語を使うことができる。
3.自己を客観的に見る目を養い, 自分について表現力豊かに話すことができる。  
4.データを分析・考察し, その結果を効果的に表現できる。
5.文章の構成内容を適確にとらえ,自分の意見を論理的に述べることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1形式をふまえた上で、豊かな表現力を身につけて手紙や実用文を書くことができる。形式に則って手紙や実用文を書くことができる。形式に則って手紙や実用文を書くことが十分にできていない。
評価項目2場面にふさわしい言葉遣いや敬語を使い、自分について表現力豊かに話すことができる。場面にふさわしい言葉遣いや敬語を使い、自分について話すことができる。場面にふさわしい言葉遣いや敬語を十分に用いることができない。
評価項目3データを分析・考察し, その結果を論理的にわかりやすく表現することができる。データを分析・考察し, その結果を自分の言葉でまとめることができる。データを分析・考察し, その結果を十分に表現することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
日本語で効果的に書く/話すために必要な技術を習得する。 特に, スピーチやエントリーシートなどへの実践的な取り組みを通して, 日本語による自己アピール力を身につける。
授業の進め方・方法:
テキスト並びに補助プリントをもとに講義を行い、学習した内容をふまえて、随時演習形式の授業を行う。グループ演習では相互評価を行い、学習者自ら問題点を発見し、互いに高め合うことを目ざす。
注意点:
試験の成績を60%, 平素の学習状況等(スピーチ・演習問題への取り組みや提出の状況を含む)を40%の割合で総合的に評価する。技術者が身につけるべき専門基礎として,国語表現力の修得の程度を評価する。学年の評価は前学期と後学期の評価の平均とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 導入[1]:授業の目標・年間予定について。自己紹介シートの作成。 自己紹介シートを記入し、自分を客観的に見る視点を獲得する。
2週 聴く・友人紹介[2-3]:演習を通じて話し手を導く「聴く」技術を発見する。また, 聴き取った情報から, 友人の紹介文を作成する。 自己紹介シートをもとにして、積極的傾聴法の演習を行い、よい聴き方とは何かを理解する。ノンバーバル言語について理解する。
3週 聴く・友人紹介[2-3]:演習を通じて話し手を導く「聴く」技術を発見する。また, 聴き取った情報から, 友人の紹介文を作成する。 聴き取った情報をもとに、友人紹介文を作成することができる。
4週 手紙を書く[4-5]:挨拶の手紙や礼状の書き方を学ぶ。(頭語・結語の約束と時候の挨拶) 頭語・結語の約束と時候の挨拶などの形式を理解する。
5週 手紙を書く[4-5]:挨拶の手紙や礼状の書き方を学ぶ。(頭語・結語の約束と時候の挨拶) 頭語・結語の約束と時候の挨拶などの形式を理解し、手紙文を書くことができる。
6週 実用的な文章[6-7]:案内文や返信はがき, 送り状, 礼状を書く。 返信はがきのルールや案内文・送り状の形式について理解する。
7週 実用的な文章[6-7]:案内文や返信はがき, 送り状, 礼状を書く。 返信はがきのルールや案内文の形式について理解し、案内文を書くことができる。
8週 敬語の使い方[8-10]:敬語の種類と正しい使い方を学ぶ。 敬語の種類と正しい使い方を理解する。
2ndQ
9週 敬語の使い方[8-10]:敬語の種類と正しい使い方を学ぶ。 場面に応じた敬語表現を、正しく使うことができる。
10週 敬語の使い方[8-10]:敬語の種類と正しい使い方を学ぶ。 敬語表現を正しく用いて、挨拶文・送り状を書くことができる。
11週 要約・小論文[11-13]:文章の構成内容を適確にとらえ,自分の意見を論理的に述べる。 文章の構成内容を適確にとらえ,自分の意見を論理的に述べることができる。
12週 要約・小論文[11-13]:文章の構成内容を適確にとらえ,自分の意見を論理的に述べる。 対比構造を理解して、説得力のある論を組み立てて書くことができる。
13週 要約・小論文[11-13]:文章の構成内容を適確にとらえ,自分の意見を論理的に述べる。 原稿用紙の使い方を理解して、自分の書いた文章を推敲することができる。
14週 学生百人一首・川柳[14-15]:学生生活で感じていることを短詩型で表現する。 川柳の形やルールを理解し、学生生活で感じていることを短詩型で表現する。
15週 学生百人一首・川柳[14-15]:学生生活で感じていることを短詩型で表現する。 相互評価を通じて、より深く鑑賞する力を養う。
16週
後期
3rdQ
1週 発想のレッスン[16]:さまざまな角度から物を考える練習をする。 演習プリントをもとに、さまざまな角度から物を考える練習をする。
2週 自己PR入門[17-18]:「大好きマップ」を用いた自己PRを、グループに分かれて実施。 「大好きマップ」を用いて、自分の長所や魅力を発見することができる。
3週 自己PR入門[17-18]:「大好きマップ」を用いた自己PRを、グループに分かれて実施。 少人数のグループの中で自己PRを行い、効果的に話す方法を体験を通じて理解する。
4週 グループ・ディスカッション [19-23]:新商品プレゼンテーション。発表・相互評価を行う。 新商品プレゼンテーションの課題について、自分の考えをまとめ、提案することができる。
5週 グループ・ディスカッション [19-23]:新商品プレゼンテーション。発表・相互評価を行う。 課題について、グループのメンバーの意見を聴き、さらによい内容にするよう議論を進めることができる。
6週 グループ・ディスカッション [19-23]:新商品プレゼンテーション。発表・相互評価を行う。 議論をもとに、グループの意見をまとめ、発表の構成を工夫することができる。
7週 グループ・ディスカッション [19-23]:新商品プレゼンテーション。発表・相互評価を行う。 効果的なプレゼンテーションを行うための資料を作成することができる。
8週 グループ・ディスカッション [19-23]:新商品プレゼンテーション。発表・相互評価を行う。 作成資料をもとにプレゼンテーションを行い、相互評価を行うことができる。
4thQ
9週 エントリーシート・履歴書の作成 [24-25]: 効果的なPR文の作成技術を身につける。 履歴書の形式を学び、効果的なPR文の作成技術を理解する。
10週 エントリーシート・履歴書の作成 [24-25]: 効果的なPR文の作成技術を身につける。 自己分析をもとに、効果的なPR文を作成することができる。
11週 分析と考察[26-30]:グラフや表データをもとに結果を分析し, 考察をまとめる。

分析文と考察文の形式を学習し、その違いを理解する。
12週 分析と考察[26-30]:グラフや表データをもとに結果を分析し, 考察をまとめる。

グラフをもとに数値に基づいた分析文を作成することができる。
13週 分析と考察[26-30]:グラフや表データをもとに結果を分析し, 考察をまとめる。

数値データの効果的な収集方法について理解し、アンケートを作成することができる。
14週 分析と考察[26-30]:グラフや表データをもとに結果を分析し, 考察をまとめる。

アンケートの集計結果をもとにして、効果的なグラフを作成し、分析と考察を行うことができる。
15週 分析と考察[26-30]:グラフや表データをもとに結果を分析し, 考察をまとめる。

作成したグラフをもとに相互評価を行い、問題点をより深く考え、改善策を提言することができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。3前11,前12,後1,後2,後11,後12,後13,後14,後15
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。3前3,前15,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後15
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。3前1,前2,前3,後3,後4,後5,後6,後7,後8
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。4前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前13,前14,後9,後10

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合6020100010100
基礎的能力301010001060
専門的能力3010000040
分野横断的能力0000000