環境地理学

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 環境地理学
科目番号 0036 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 総合科学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 教科書:富田豊他「環境科学入門」(学術図書出版社),参考書:配布プリント,岩波講座『地球 環境学』1-10巻,『環境学入門』1~12巻(岩波書店)等,適宜紹介。
担当教員 池谷 江理子

到達目標

【到達目標】
1.地球環境の形成の概略を理解できる。
2.地球温暖化,オゾン層破壊の実態と背景,対策について把握できる。
3.生態系と生物多様性の破壊と保全に向けての取り組みについて説明できる。
4.地球環境問題を地球と人間との関わりから理解し,課題を考えることができる。
5.地球と人類の共存条件について議論することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1環境地理学の基礎的な専門用語の意味に関する出題に対し、8割以上正解できる。環境地理学の基礎的な専門用語の意味に関する出題に対し、7割以上正解できる。環境地理学の基礎的な専門用語の意味に関する出題に対し、正解が6割未満である。
評価項目2地球環境に関する基礎的知識に関する出題に関し、8割以上、正解できる。地球環境に関する礎的知識に関する出題に関し、7割以上、正解できる。地球環境に関する基礎的知識に関する出題に関し、6割未満の正解である。
評価項目3地球環境問題に関する基礎的知識に関する出題に対し、8割以上正解できる。地球環境問題に関する基礎的知識に関する出題に対し、7割以上正解できる。地球環境問題に関する基礎的知識に関する出題に対し、6割未満の正解である。
評価項目4私語なしに講義を受講し、かつ、講義内容を8割以上理解できる。私語なしに講義を受講し、かつ、講義内容を7割以上理解できる。私語なしに講義を受講し、かつ、講義内容の理解が6割未満である。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
学生諸君が地球環境と人間の関わりについて地理的視野を身につけ,将来,技術者として地球環境を守り,環境と共存しうる技術を担う基礎知識とすることを目的としています。具体的には,地球環境問題のうち,地球温暖化,オゾン層破壊,生物多様性の減少など喫緊の諸問題を取り上げ,問題の実態と背景,解決に向けての取組みの実情と課題などについて学んでいきます。
授業の進め方・方法:
講義形式で行います。プリント配布、プロジェクター利用により理解を促進します。発問、ワークショップ形式を取り入れ、双方向授業を目指します。
注意点:
試験の成績を80%,平素の学習状況等(課題・レポート等を含む)を20%の割合で総合的に評価する。学年の評価は前学期と後学期の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 環境地理学と地球環境問題:授業の概要と進め方、留意点等 授業で説明した内容を修得する。
2週 1、環境問題を考える:第二次世界大戦前の公害問題、足尾鉱毒事件(1) 授業で説明した内容を修得する。
3週 1、環境問題を考える:第二次世界大戦前の公害問題、足尾鉱毒事件(2) 授業で説明した内容を修得する。
4週 1、環境問題を考える:第二次世界大戦前の公害問題、別子銅山煙害事件 授業で説明した内容を修得する。
5週 2、地球環境の形成:誕生時の地球と海の形成 授業で説明した内容を修得する。
6週 2、地球環境の形成:生命の誕生と大気組成の変化、生物の進化 授業で説明した内容を修得する。
7週 3、地球温暖化問題:地球温暖化の実態 授業で説明した内容を修得する。
8週 3、地球温暖化問題:温暖化のメカニズムと温室効果ガス 授業で説明した内容を修得する。
2ndQ
9週 3、地球温暖化問題:地球温暖化の影響(1) 授業で説明した内容を修得する。
10週 3、地球温暖化問題:地球温暖化の影響(2) 授業で説明した内容を修得する。
11週 3、地球温暖化問題:世界の温暖化対策と課題 授業で説明した内容を修得する。
12週 3、地球温暖化問題:日本の温暖化対策と課題 授業で説明した内容を修得する。
13週 4、オゾン層の破壊:オゾン層の形成とその役割 授業で説明した内容を修得する。
14週 4、オゾン層の破壊:オゾンホールとオゾン層破壊 授業で説明した内容を修得する。
15週 4、オゾン層の破壊:オゾン層破壊物質とメカニズム 授業で説明した内容を修得する。
16週
後期
3rdQ
1週 4、オゾン層の破壊:オゾン層保全に向けた世界の取組 授業で説明した内容を修得する。
2週 4、オゾン層の破壊:オゾン層保全に向けた日本の取組と課題 授業で説明した内容を修得する。
3週 5、生態系と生物多様性:生態系とその破壊 授業で説明した内容を修得する。
4週 5、生態系と生物多様性:レッド・データ・ブックと絶滅危惧種 授業で説明した内容を修得する。
5週 5、生態系と生物多様性:生物多様性の減少 授業で説明した内容を修得する。
6週 5、生態系と生物多様性:種の絶滅と保存 授業で説明した内容を修得する。
7週 5、生態系と生物多様性:生物多様性を守る世界の取り組み 授業で説明した内容を修得する。
8週 5、生態系と生物多様性:生物多様性を守る日本の取り組み 授業で説明した内容を修得する。
4thQ
9週 5、生態系と生物多様性:生態系の破壊を防ぐ方策 授業で説明した内容を修得する。
10週 6、生活環境と環境汚染:環境ホルモンとその特徴 授業で説明した内容を修得する。
11週 6、生活環境と環境汚染:環境ホルモン対策 授業で説明した内容を修得する。
12週 6、生活環境と環境汚染:食品汚染 授業で説明した内容を修得する。
13週 7、環境汚染問題の改善:廃棄物問題 授業で説明した内容を修得する。
14週 7、環境汚染問題の改善:エネルギー問題 授業で説明した内容を修得する。
15週 7、環境汚染問題の改善:持続可能な社会を目指して 授業で説明した内容を修得する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価平素の学習状況等ポートフォリオその他合計
総合評価割合80002000100
基礎的能力80002000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000