経済学

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 経済学
科目番号 0041 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 総合科学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 蓼沼宏一『幸せのための経済学 効率と衡平の考え方』(岩波ジュニア文庫 2011)
担当教員 江口 布由子

到達目標

【到達目標】
(1) 現代経済の基礎的な知識と考え方を理解する。
(2)現代日本の社会保障のあり方と課題を理解し、主体的な考えや意見を表明できる。
(3)グローバル経済における日本の位置づけを理解し、自身の働き方やあるべき社会保障について主体的に考え自らの意見を表明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1現代経済の基礎的な知識と考え方を理解し、説明することができる。現代経済の基礎的な知識と考え方を理解する。現代経済の基礎的な知識と考え方を理解できない。
評価項目2現代日本の労働市場のあり方と課題を理解し、主体的な考えや意見を表明した上で問題解決に向けた議論ができる。現代日本の労働市場のあり方と課題を理解し、主体的な考えや意見を表明できる。現代日本の労働市場のあり方と課題を理解できず、主体的な考えや意見も持たない。
評価項目3グローバル経済における日本の位置づけを理解し、自身の働き方やあるべき労働環境について主体的に考え自らの意見を表明でき、課題解決に向けた議論ができる。グローバル経済における日本の位置づけを理解し、自身の働き方やあるべき労働環境について主体的に考え自らの意見を表明できる。グローバル経済における日本の位置づけを理解できず、自身の働き方やあるべき労働環境について主体的に考え自らの意見を表明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
以下の2点を目標とする
経済学の基本的な考え方や概念を理解し、説明できる。
とくに社会保障のあるべき制度設計や規範について主体的に考えることができる。
授業の進め方・方法:
本科目の前半では経済の基本的な考え方や概念を学ぶ。これをもとに,後半はテキストをもとに個人のプレゼンテーションを行う。
注意点:
定期試験60%,平素の学習状況等(課題・レポート等を含む)40%の割合で総合的に評価する。評価は中間と学年末の各期間の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門教養として,到達目標の達成度を試験・レポート等において評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 第1回[1]オリエンテーション 中学公民分野の経済を理解できる。
授業の全体像について理解できる。
2週 第2回[2]プレゼンテーションの準備 11週以降のプレゼンテーションの方法や発表の仕方について理解し、各自の工程を作ることができる。
3週 第3回[3] 経済主体と市場の働き 経済主体と経済循環および市場の成立ち・基本的仕組みが理解できる。
4週 第4回[4] 企業の役割 企業の種類とその特徴、現代の企業の変容を理解できる。
5週 第5回[5] 国民所得 国民経済指標について理解し、指標上の「価値」の意味を考えることができる。
6週 第6回[6] 経済成長と国民の福祉 「経済成長」が何を意味しているのかを理解した上で、多様な豊かさについて考えることができる。
7週 第7回[7] 金融の役割と日本銀行 金融の基本的仕組みおよび日本銀行の役割を理解し、とくに今日のグローバルな金融市場をイメージすることができる。
8週 第8回[8]  財政の役割と租税 市場における財政の役割、財政政策および租税の種類を理解し、今日の日本の財政の課題を国際比較の中で理解できる。
2ndQ
9週 第9回[9] 社会保障制度 労働者の権利の形成過程と労働法制および社会保障の概要を理解できる。
10週 第10回[10] こんにちの社会保障をめぐる問題 グローバル化と関連させながら社会保障の現状を理解し、その今日的課題を考え、一定の意見を持てる
11週 第11回[11] プレゼンテーション1 これまでの講義内容と課題図書を踏まえ、とくに社会保障の日本および世界の課題、それに対する自らの意見を説明することができる。
12週 第12回[12] プレゼンテーション2 これまでの講義内容と課題図書を踏まえ、とくに社会保障の日本および世界の課題、それに対する自らの意見を説明することができる。
13週 第13回[13] プレゼンテーション3 これまでの講義内容と課題図書を踏まえ、とくに社会保障の日本および世界の課題、それに対する自らの意見を説明することができる。
14週 第14回[14] プレゼンテーション4 これまでの講義内容と課題図書を踏まえ、とくに社会保障の日本および世界の課題、それに対する自らの意見を説明することができる。
15週 学年末試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地歴産業活動(農牧業、水産業、鉱工業、商業・サービス業等)などの人間活動の歴史的発展過程または現在の地域的特性、産業などの発展が社会に及ぼした影響について理解できる。3
人間活動と自然環境との関わりや、産業の発展が自然環境に及ぼした影響について、地理的または歴史的観観点から理解できる。3
社会や自然環境に調和した産業発展に向けた現在までの取り組みについて理解できる。3
公民資本主義経済の特質や財政・金融などの機能、経済面での政府の役割について理解できる。3
現代社会の政治的・経済的諸課題、および公正な社会の実現に向けた現在までの取り組みについて理解できる。2
地歴・公民環境問題、資源・エネルギー問題、南北問題、人口・食糧問題といった地球的諸課題とその背景について理解できる。2
グローバル社会の成り立ちと、そこから出てくる経済格差の問題を把握できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合602020000100
基礎的能力602020000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000