概要:
「ヨーロッパ文化と日本――生の理解とその表現をめぐって――」と題し、ヨーロッパの思想や芸術と日本の文芸との関わり合いについて、主として精神科学の視点から講義する。
授業の進め方・方法:
近代日本において、正岡子規は「写生」を提唱し、やがて斎藤茂吉は「写生の説」を大成したが、そうした写生論の立場は、ヨーロッパの思想や芸術との関わりによって展開されたものでもあったといえる。ここに見出されるヨーロッパ文化と日本の文芸との関係性を、具体的な作品にも触れながら、精神科学の立場から明らかに示したい。
注意点:
定期試験(学年末試験)[ca. 100%]によって評価する。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
授業についての説明。受講上の注意。 |
高等教育機関の「学生」としての受講姿勢を理解する。
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2週 |
日本の近代とヨーロッパ |
日本の近代とヨーロッパ文化との関わりについて理解する。
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3週 |
日本の近代とヨーロッパ |
日本の近代とヨーロッパ文化との関わりについて理解する。
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4週 |
近代日本の文芸とヨーロッパ――正岡子規の写生論 |
正岡子規の写生論の成り立ちについて知る。
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5週 |
近代日本の文芸とヨーロッパ――正岡子規の写生論 |
正岡子規の写生論の成り立ちについて知る。
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6週 |
近代日本における写生論の展開――正岡子規から斎藤茂吉へ |
写生論の展開の概略を知る。
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7週 |
近代日本における写生論の展開――正岡子規から斎藤茂吉へ |
写生論の展開の概略を知る。
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8週 |
斎藤茂吉の写生論と写生短歌 |
斎藤茂吉の写生論の理念を知り、写生短歌に親しむ。
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4thQ |
9週 |
斎藤茂吉の写生論と写生短歌 |
斎藤茂吉の写生論の理念を知り、写生短歌に親しむ。
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10週 |
斎藤茂吉の写生論とディルタイの「生の哲学」 |
斎藤茂吉の写生論とディルタイの「生の哲学」との関係性について知る。
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11週 |
斎藤茂吉の写生論とディルタイの「生の哲学」 |
斎藤茂吉の写生論とディルタイの「生の哲学」との関係性について知る。
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12週 |
茂吉にみる近代日本の感性とヨーロッパ |
近代日本にとって「ヨーロッパ」のもつ意味について理解する。
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13週 |
茂吉にみる近代日本の感性とヨーロッパ |
近代日本にとって「ヨーロッパ」のもつ意味について理解する。
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14週 |
ヨーロッパと日本の将来 |
私たちがヨーロッパの文化や社会から学ぶものについて主体的に理解を深める。
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15週 |
(学年末試験) |
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地歴 | 日本を含む世界の様々な生活文化、民族・宗教などの文化的諸事象について、歴史的または地理的観点から理解できる。 | 3 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13 |
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。 | 3 | 後2,後3,後10,後11,後12,後13,後14 |
様々な国の気候に対応した文化の形成を理解できる | 2 | 後2,後3,後6,後7 |
公民 | 哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。 | 3 | 後10,後11 |
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。 | 3 | 後8,後9 |
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。 | 3 | 後14 |