世界文化論

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 世界文化論
科目番号 0043 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 総合科学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 なし
担当教員 佐々木 正寿

到達目標

【到達目標】
1.世界のさまざまな地域の文化のあり方を知る。
2.さまざまな文化圏のあいだの交流について知り、グローバリゼーションの時代を生きる人間としての教養を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1世界の地域ごとの文化を十分に理解し、説明できる。世界の地域ごとの文化を概略的に理解し、説明できる。世界の地域ごとの文化を断片的にのみ理解している。
評価項目2文化の複数性や混交性を詳細に理解し、それをもとに現代社会の課題についてさまざまな視点から論じることができる。文化の複数性や混交性を理解し、現代社会の課題に取り組むための意見を持てる。文化の複数性や混交性に関心を持てず、現代社会の課題について理解できない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
「ヨーロッパ文化と日本――生の理解とその表現をめぐって――」と題し、ヨーロッパの思想や芸術と日本の文芸との関わり合いについて、主として精神科学の視点から講義する。
授業の進め方・方法:
近代日本において、正岡子規は「写生」を提唱し、やがて斎藤茂吉は「写生の説」を大成したが、そうした写生論の立場は、ヨーロッパの思想や芸術との関わりによって展開されたものでもあったといえる。ここに見出されるヨーロッパ文化と日本の文芸との関係性を、具体的な作品にも触れながら、精神科学の立場から明らかに示したい。
注意点:
定期試験(学年末試験)[ca. 100%]によって評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業についての説明。受講上の注意。 高等教育機関の「学生」としての受講姿勢を理解する。
2週 日本の近代とヨーロッパ 日本の近代とヨーロッパ文化との関わりについて理解する。
3週 日本の近代とヨーロッパ 日本の近代とヨーロッパ文化との関わりについて理解する。
4週 近代日本の文芸とヨーロッパ――正岡子規の写生論 正岡子規の写生論の成り立ちについて知る。
5週 近代日本の文芸とヨーロッパ――正岡子規の写生論 正岡子規の写生論の成り立ちについて知る。
6週 近代日本における写生論の展開――正岡子規から斎藤茂吉へ 写生論の展開の概略を知る。
7週 近代日本における写生論の展開――正岡子規から斎藤茂吉へ 写生論の展開の概略を知る。
8週 斎藤茂吉の写生論と写生短歌 斎藤茂吉の写生論の理念を知り、写生短歌に親しむ。
4thQ
9週 斎藤茂吉の写生論と写生短歌 斎藤茂吉の写生論の理念を知り、写生短歌に親しむ。
10週 斎藤茂吉の写生論とディルタイの「生の哲学」 斎藤茂吉の写生論とディルタイの「生の哲学」との関係性について知る。
11週 斎藤茂吉の写生論とディルタイの「生の哲学」 斎藤茂吉の写生論とディルタイの「生の哲学」との関係性について知る。
12週 茂吉にみる近代日本の感性とヨーロッパ 近代日本にとって「ヨーロッパ」のもつ意味について理解する。
13週 茂吉にみる近代日本の感性とヨーロッパ 近代日本にとって「ヨーロッパ」のもつ意味について理解する。
14週 ヨーロッパと日本の将来 私たちがヨーロッパの文化や社会から学ぶものについて主体的に理解を深める。
15週 (学年末試験)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地歴日本を含む世界の様々な生活文化、民族・宗教などの文化的諸事象について、歴史的または地理的観点から理解できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。3後2,後3,後10,後11,後12,後13,後14
様々な国の気候に対応した文化の形成を理解できる2後2,後3,後6,後7
公民哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。3後10,後11
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。3後8,後9
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。3後14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力800000080
専門的能力0000000
分野横断的能力200000020