到達目標
現代世界の地理的な諸課題を地域性や歴史的背景、日常生活との関連を踏まえて考察し、現代世界の地理的認識を養うとともに、地理的見方や考え方を培い、国際社会に主体的に生きる日本国民としての自覚と資質を養う。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 世界の地形と平野地形の特徴を理解し、地形図判読ができる。 | 世界の地形と平野地形の特徴を理解できる。 | 世界の地形と平野地形の特徴を理解できない。 |
評価項目2 | 世界諸地域の多様な民族性や政治経済の状況を理解し、共生社会を実現するために何が必要か考えることができる。 | 世界諸地域の多様な民族性や政治経済の状況を理解できる。 | 世界諸地域の多様な民族性や政治経済の状況を理解できない。 |
評価項目3 | 日本の風土と災害の関わりを理解し、自らの地域が減災のために何が出来るか考えることが出来る。 | 日本の風土と災害の関わりを理解できる。 | 日本の風土と災害の関わりを理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
教科書を中心にプリントで学習を進めていく。地図帳や資料集、パワーポイントを使用しながら、視覚的に世界の地形を理解していく。前期前半は地図の読み方や世界の地形を学んでいくが、前期後半からは世界の民族問題についてグループで調べ学習をしていく。後期前半は東アジア、北アメリカ、ヨーロッパ、中東など日本とかかわりの深い地域の地誌を学び、各地の風土と政治経済を学んでいく。後期後半では日本の災害について学び、高知県において津波・台風に対し個々人がどう向き合っていくか考える学習をしていく。
授業の進め方・方法:
おもにプリント学習となる。パワーポイントを使い、視覚資料を多く取り入れながら講義・グループワークをバランスよく織り交ぜ、授業を進めていく。試験の成績を60%,課題やレポート等授業への取り組みを40%の割合で総合的に評価する。学期毎の評価は中間と期末の各期間の評価の平均,学年の評価は前学期と後学期の評価の平均とする。なお,後学期中間の評価は前学期中間,前学期末,後学期中間の各期間の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
注意点:
暗記科目ではなく,事柄の背景に潜む原理等を追求する学問です。「なぜ,そういう現象が起きるのか?」という疑問を持ち,考えながら授業に臨みましょう。自然や地球環境,国際ニュースと深く関係しています。新聞,テレビ、インターネット等、積極的に活用しましょう。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業のガイダンス |
今後どのように授業を進めていくかシラバスを下に概観する。
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2週 |
世界の地形 |
地球の大規模な地形の特色を知り、人々の生活とのかかわりを理解する。
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3週 |
自然環境と人々の暮らし:ケッペンの気候区分 |
大気の大循環が地球の気候に大きな影響を与えていることを知り、熱帯や乾燥帯の特色を理解できる。
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4週 |
自然環境と人々の暮らし:様々な気候の特徴 |
温帯、冷帯、寒帯、高山気候の特色を知り、気候変動と人間生活のかかわりを理解できる。
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5週 |
自然環境と人々の暮らし:様々な気候の特徴 |
温帯、冷帯、寒帯、高山気候の特色を知り、気候変動と人間生活のかかわりを理解できる。
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6週 |
水と人々の生活 |
私たちの生活に密着した河川水や地下水が、どのような性質のものか理解できる。
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7週 |
世界の地形・気候のまとめ |
これまで学んだ地形や気候が要因となって、日本や外国の生活習慣が異なっていることを理解できる。
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8週 |
前期中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
水と人々の生活 |
私たちの生活に密着した河川水や地下水が、どのような性質のものか理解できる。
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10週 |
世界の宗教と民族:人種と民族
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人種とは何か、民族とは何かを学び、世界にはどのような民族・人種が存在するか確認する。
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11週 |
世界の宗教と民族:三大宗教世 |
世界にはどのような宗教が存在し、それぞれの宗教の慣習やモラルとはどのようなものかを理解する。
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12週 |
世界の宗教と民族:民族問題を学ぶ |
世界で生じている民族問題について様々な例をあげて学んでいく。
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13週 |
世界の宗教と民族:グループワーク1 |
6-7名のグループに分かれ、これまで学んだ人種、民族、宗教、言語などの文化的・歴史的要素を念頭に民族問題に関するプレゼンテーションの資料を作成していく。
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14週 |
世界の宗教と民族:グループワーク2 |
6-7名のグループに分かれ、これまで学んだ人種、民族、宗教、言語などの文化的・歴史的要素を念頭に民族問題に関するプレゼンテーションの資料を作成していく。
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15週 |
世界の宗教と民族:グループワーク3 |
各グループの民族問題に関するプレゼンテーションを行う。
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16週 |
前期期末試験 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
東アジアの人々の暮らし |
東アジアの地域の自然と生活文化の多様性と共通性を理解する。
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2週 |
東アジアの人々の暮らし |
中国の経済発展と生活の変化を考える。
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3週 |
東アジアの人々の暮らし |
中国工業の「世界の工場」化と広がる地域格差を知る。
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4週 |
中央・西アジア、北アフリカの人々の暮らし |
アラブの人々の住む自然環境を知り、ムスリムの生活を理解する。
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5週 |
中央・西アジア、北アフリカの人々の暮らし |
世界経済に影響する石油資源の重要性を考える。
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6週 |
中央・西アジア、北アフリカの人々の暮らし |
パレスチナ紛争など紛争地帯の特徴を理解する。
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7週 |
東・中央・西アジア、北アフリカのまとめ |
これまで学んできた地域の自然環境・文化・政治経済の情報を整理し、それぞれの国家の成り立ちを理解できる。
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8週 |
後期中間試験 |
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4thQ |
9週 |
ヨーロッパの人々の暮らし |
ヨーロッパの特徴ある氷河地形や気候区分、キリスト教の影響が大きい文化を理解する。
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10週 |
ヨーロッパの人々の暮らし |
EUの歴史と今後の課題を分析し、そこから日本が学んでいくべき地域主義の問題を理解できる。
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11週 |
北アメリカの人々の暮らし |
雄大な地形と多様な気候、ネイティブ・アメリカと多様な民族からなる北アメリカの課題を考える。
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12週 |
北アメリカの人々の暮らし |
世界の食料庫であり、最先端工業国というアメリカの産業力や変化する都市の様子を概観する。
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13週 |
自然環境と防災 |
日本付近ではどのような地震が発生するのか、地震の起こる危険性の高い地域がどのあたりか理解する。
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14週 |
自然環境と防災 |
ハザードマップを読みとく
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15週 |
ヨーロッパ、北アメリカ、防災のまとめ |
これまで学んできた地域の自然環境・文化・政治経済の情報を整理し、それぞれの国家の成り立ちを理解できる。
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16週 |
後期期末試験 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 10 | 0 | 10 | 10 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 10 | 0 | 10 | 10 | 10 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |