日本語表現

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 日本語表現
科目番号 1042 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 総合科学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 教科書:「大学生のための日本語表現トレーニング スキルアップ編」(三省堂) 適宜補助的なプリントを併用する。 
担当教員 佐藤 元紀,翁長 志保子

到達目標

【到達目標】
1.形式に則って手紙や実用文を書くことができる。
2.場面にふさわしい言葉遣いや敬語を使うことができる。
3.自己を客観的に見る目を養い, 自分について表現力豊かに話すことができる。  
4.データを分析・考察し, その結果を効果的に表現できる。
5.文章の構成内容を適確にとらえ,自分の意見を論理的に述べることができる。
6.課題について自ら考えたことを複数名で討議し,発表することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1形式をふまえた上で、豊かな表現力を身につけて手紙や実用文を書くことができる。形式に則って手紙や実用文を書くことができる。形式に則って手紙や実用文を書くことが十分にできていない。
評価項目2場面にふさわしい言葉遣いや敬語を使い、自分について表現力豊かに話すことができる。場面にふさわしい言葉遣いや敬語を使い、自分について話すことができる。場面にふさわしい言葉遣いや敬語を十分に用いることができない。
評価項目3データを分析・考察し, その結果を論理的にわかりやすく表現することができる。データを分析・考察し, その結果を自分の言葉でまとめることができる。データを分析・考察し, その結果を十分に表現することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 【機械・電気工学教育プログラム】(E) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 【建設工学教育プログラム】(E) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 【物質工学教育プログラム】(E) 説明 閉じる
JABEE 基準1(2)【機械・電気工学教育プログラム】(f) 説明 閉じる
JABEE 基準1(2)【建設工学教育プログラム】(f) 説明 閉じる
JABEE 基準1(2)【物質工学教育プログラム】(f) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
日本語で効果的に書く/話すために必要な技術を習得する。 特に, スピーチやエントリーシートなどへの実践的な取り組みを通して, 日本語による自己アピール力を身につける。
授業の進め方・方法:
テキスト並びに補助プリントをもとに講義を行い、学習した内容をふまえて、随時演習形式の授業を行う。グループ演習では相互評価を行い、学習者自ら問題点を発見し、互いに高め合うことを目ざす。
注意点:
試験の成績を60%, 平素の学習状況等(スピーチ・演習問題への取り組みや提出の状況を含む)を40%の割合で総合的に評価する。技術者が身につけるべき専門基礎として,国語表現力の修得の程度を評価する。学年の評価は前学期と後学期の評価の平均とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 導入[1]:授業の目標・年間予定を確認する。自己紹介シートを作成する。 自己紹介シートによって自分を客観的に見る視点を獲得できる。また、シートをもとにして、積極的傾聴法の演習を行う。
2週 聴く・友人紹介[2-3]:演習を通じて話し手を導く「聴く」技術を発見する。また, 聴き取った情報から, 友人の紹介文を作成する。 積極的傾聴法の演習を通じて、よい聴き方とは何かを理解することができる。ノンバーバル言語について理解できる。
3週 聴く・友人紹介[2-3]:演習を通じて話し手を導く「聴く」技術を発見する。また, 聴き取った情報から, 友人の紹介文を作成する。 聴き取った情報をもとに、友人紹介文を作成することができる。
4週 敬語の使い方[4-6]:敬語の種類と正しい使い方を学ぶ。 場面に応じた敬語表現を正しく使うことができる。
5週 敬語の使い方[4-6]:敬語の種類と正しい使い方を学ぶ。 場面に応じた敬語表現を正しく使うことができる。
6週 敬語の使い方[4-6]:敬語の種類と正しい使い方を学ぶ。 場面に応じた敬語表現を正しく使うことができる。
7週 メモの書き方[7]:5W1Hを意識した、確実な連絡メモの書き方を学ぶ。 状況を踏まえた的確な連絡メモを書くことができる。
8週 メールの書き方[8-9]:ビジネスツールの一つとしてのメール活用法を学ぶ。 件名、内容、署名などのメールの必須要素を備え、かつマナーも意識したメールが作成できる。
2ndQ
9週 メールの書き方[8-9]:ビジネスツールの一つとしてのメール活用法を学ぶ。 件名、内容、署名などのメールの必須要素を備え、かつマナーも意識したメールが作成できる。
10週 手紙の書き方[10-11]:挨拶の手紙や礼状の書き方を学ぶ。(頭語・結語の約束と時候の挨拶) 頭語・結語の約束と時候の挨拶などの形式を理解し、手紙文を書くことができる。
11週 手紙の書き方[10-11]:挨拶の手紙や礼状の書き方を学ぶ。(頭語・結語の約束と時候の挨拶) 頭語・結語の約束と時候の挨拶などの形式を理解し、手紙文を書くことができる。
12週 説明のコツ[12]:分かりやすい説明のポイントについて学ぶ。 聞き手の「知りたいこと」を意識した簡潔で明解な説明ができる。
13週 アンケートのとり方[13-15]:3要素「調査者」「回答者」「質問内容」について学ぶ。 各自のテーマに沿った、的確なアンケートを作成できる。
14週 アンケートのとり方[13-15]:3要素「調査者」「回答者」「質問内容」について学ぶ。 各自のテーマに沿った、的確なアンケートを作成できる。
15週 アンケートのとり方[13-15]:3要素「調査者」「回答者」「質問内容」について学ぶ。 各自のテーマに沿った、的確なアンケートを作成できる。
16週
後期
3rdQ
1週 効果的なプレゼンテーション[16]:レジュメ・資料の作成方法を学ぶ 効果的なプレゼンテーションについて理解し、実践に向けての計画を立てることができる。
2週 グループ・ディスカッション [17-22]:企画プレゼンテーション。準備・発表・相互評価を行う。 プレゼンテーションの課題について、自分の考えをまとめ、分かりやすく伝えることができる。
3週 グループ・ディスカッション [17-22]:企画プレゼンテーション。準備・発表・相互評価を行う。 課題について、グループのメンバーの意見を聴き、さらによい内容にするよう議論を進めることができる。
4週 グループ・ディスカッション [17-22]:企画プレゼンテーション。準備・発表・相互評価を行う。 議論をもとに、グループの意見をまとめ、発表の構成を工夫することができる。
5週 グループ・ディスカッション [17-22]:企画プレゼンテーション。準備・発表・相互評価を行う。 効果的なプレゼンテーションを行うための資料作成を目指し,調査することができる。
6週 グループ・ディスカッション [17-22]:企画プレゼンテーション。準備・発表・相互評価を行う。 発表時間などに留意し,決められた時間内で効果的な発表ができるように資料を作成することができる。
7週 グループ・ディスカッション [17-22]:企画プレゼンテーション。準備・発表・相互評価を行う。 作成資料をもとにプレゼンテーションを行い、相互評価を行うことができる。
8週 エントリーシート・履歴書の作成 [23-24]: 効果的なPR文の作成技術を学ぶ。 自己分析をもとに、効果的なPR文を作成することができる。
4thQ
9週 エントリーシート・履歴書の作成 [23-24]: 効果的なPR文の作成技術を学ぶ。 自己分析をもとに、効果的なPR文を作成することができる。
10週 面接の受け方[25]:面接に関する基本的知識(話し方、内容など)を学ぶ。 質問者とのコミュニケーションを念頭に置いた受け答えができる。
11週 資料の読みとり[26]:グラフや表データをもとにした「方法」「結果」の書き方を学ぶ。 分析文と考察文の形式を学習し、その違いを理解することができる。
12週 レポートの書き方[27-28]:作成の具体的な手順、レポートの体裁について学ぶ。 小規模な調査と考察を行い、堅実なレポートを作成することができる。
13週 レポートの書き方[27-28]:作成の具体的な手順、レポートの体裁について学ぶ。 小規模な調査と考察を行い、堅実なレポートを作成することができる。
14週 小論文の書き方[29-30]:小論文の構成について学ぶ。 あるテーマに関する小論文を、限られた時間および字数で作成することができる。
15週 小論文の書き方[29-30]:小論文の構成について学ぶ。 あるテーマに関する小論文を、限られた時間および字数で作成することができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。3前9,後7,後8,後11,後12,後13,後14,後15
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。3前3,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後15
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。3前1,前2,前3,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。4前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後9,後10

評価割合

試験発表相互評価提出物ポートフォリオその他合計
総合評価割合602510500100
基礎的能力30101050055
専門的能力1510000025
分野横断的能力155000020