工学実験II

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 工学実験II
科目番号 2554 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 教科書:電気工学実験はテキストをプリントで配布する。機械工学実験はテーマ別に指定する。
担当教員 赤松 重則,奥村 勇人,岸本 誠一,北村 一弘,武内 秀樹,竹島 敬志,土井 克則,中山 信,長門 研吉,宮田 剛,吉岡 将孝,小崎 裕平,中田 祐樹,西内 悠祐

到達目標

1.電気実験における機器の使い方を習得し,データをまとめることができる。
2.実際の現象を観察する体験などを通して,電気・電子工学の実験・実習を安全に行うための基礎知識を習得する。
3.後期の研究室単位の実験により,機械工学の一つの分野に対する実験とプレゼンテーションの経験を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電気実験における機器の使い方を使いこなし,データをまとめることができる。電気実験における機器の使い方を習得し,データをまとめることができる。電気実験における機器の使い方を習得し,データをまとめることができない。
評価項目2実際の現象を観察する体験などを通して,電気・電子工学の実験・実習を安全に行うための知識を習得し、活用できる。実際の現象を観察する体験などを通して,電気・電子工学の実験・実習を安全に行うための基礎知識を習得する。電気・電子工学の実験・実習を安全に行うための基礎的な知識が十分ではない。
評価項目3自主的に実験テーマの背景や工学的意味が説明でき,プレゼンテーションできる担当教員の指導の下で,実験テーマの背景や工学的意味が説明でき,プレゼンテーションできる。実験・解析方法などの検討やプレゼンテーションができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
前学期は,電気・電子工学概論などで学習した内容について,電気工学実験を通して理解を深めるとともに,電気計測について理解する。
後学期は,機械工学科教員研究室単位に配属し,単独のテーマについて計画から結果のプレゼンテーションまで総合的に学習する。
授業の進め方・方法:
前学期は,各テーマで設定された実験を行い、データ整理を行う。後日,レポートを作成・提出する。
後学期は自主的あるいは指導教員のアドバイスを受けながら実験を進める。
注意点:
前学期の電気工学実験のレポートの提出期限は,実験終了後2週間以内とする。提出期限を過ぎた場合は1日あたり1点の減点とする。一ヶ月以上経過した場合は,再実験の上レポートを提出できるが,レポート評価から30点を減点する。前学期の評価は,レポートを80%,実習への取り組みを20%の割合で総合的に評価する。
後学期の機械工学実験は,テーマ別に発表会を行って評価する。学年評価は前学期と後学期を平均して行い,60点以上を合格とする。ただし,1テーマでも特別な理由なく欠席したり,レポートが未提出の場合は,上記の平均点にかかわらず不合格の評価となる。
技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度をレポートや試験等において評価する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 前学期は,電圧・電流計の取り扱いを全班で実習後,原則として2週間テーマを2班または4班でローテーションし実験する。後学期は,卒業研究所属の研究室をベースとし,一つのテーマについて実験の計画,装置の製作,データの解析および結果のまとめ方について個人指導する。
1.諸注意,電圧計・電流計の取り扱い[1]        :全班
各テーマの実験を正しく行い,実験レポートにまとめることができる。
2週 交流回路の基礎実験,ロジックICの基礎実験,各種電動機の基礎実験,
オシロスコープの基礎実験[2-9]   :2班でローテーションして実施
各テーマの実験を正しく行い,実験レポートにまとめることができる。
3週 交流回路の基礎実験,ロジックICの基礎実験,各種電動機の基礎実験,
オシロスコープの基礎実験[2-9]   :2班でローテーションして実施
各テーマの実験を正しく行い,実験レポートにまとめることができる。
4週 交流回路の基礎実験,ロジックICの基礎実験,各種電動機の基礎実験,
オシロスコープの基礎実験[2-9]   :2班でローテーションして実施
各テーマの実験を正しく行い,実験レポートにまとめることができる。
5週 交流回路の基礎実験,ロジックICの基礎実験,各種電動機の基礎実験,
オシロスコープの基礎実験[2-9]   :2班でローテーションして実施
各テーマの実験を正しく行い,実験レポートにまとめることができる。
6週 交流回路の基礎実験,ロジックICの基礎実験,各種電動機の基礎実験,
オシロスコープの基礎実験[2-9]   :2班でローテーションして実施
各テーマの実験を正しく行い,実験レポートにまとめることができる。
7週 交流回路の基礎実験,ロジックICの基礎実験,各種電動機の基礎実験,
オシロスコープの基礎実験[2-9]   :2班でローテーションして実施
各テーマの実験を正しく行い,実験レポートにまとめることができる。
8週 交流回路の基礎実験,ロジックICの基礎実験,各種電動機の基礎実験,
オシロスコープの基礎実験[2-9]   :2班でローテーションして実施
各テーマの実験を正しく行い,実験レポートにまとめることができる。
2ndQ
9週 交流回路の基礎実験,ロジックICの基礎実験,各種電動機の基礎実験,
オシロスコープの基礎実験[2-9]   :2班でローテーションして実施
各テーマの実験を正しく行い,実験レポートにまとめることができる。
10週 レポート指導[10]                :全班 実験レポートの目的を理解し、自分の考察等を盛り込んだ適切な実験レポートを作成できる。
11週 .回路製作基礎的事項の指導,補充実験[11] :全班 回路製作において必要な知識や技術を理解できる。
12週 Trを用いたモーターコントロール回路製作[12-13] :4班でローテーションして実施 各テーマの実験を正しく行い,実験レポートにまとめることができる。
13週 Trを用いたモーターコントロール回路製作[12-13] :4班でローテーションして実施 各テーマの実験を正しく行い,実験レポートにまとめることができる。
14週 照度センサを用いた自動点灯・消灯回路製作[14-15] :4班でローテーションして実施
各テーマの実験を正しく行い,実験レポートにまとめることができる。
15週 照度センサを用いた自動点灯・消灯回路製作[14-15] :4班でローテーションして実施
 
各テーマの実験を正しく行い,実験レポートにまとめることができる。
16週 卒業研究の研究室単位で実験テーマを設定する。
実験テーマの背景や工学的意味が説明できる。
後期
3rdQ
1週 卒業研究の研究室単位で実験テーマを設定する。
実験テーマの背景や工学的意味が説明できる。
2週 実験(1):実験の実施 実験・解析方法などの検討ができる。
3週 実験(2):実験の実施 実験・解析方法などの検討ができる。
4週 実験(3):実験の実施 実験・解析方法などの検討ができる。
5週 実験(4):実験の実施
実験・解析方法などの検討ができる。
6週 実験(5):実験の実施 実験・解析方法などの検討ができる。
7週 実験(6):実験の実施 実験・解析方法などの検討ができる。
8週 実験(7):実験の実施
実験・解析方法などの検討ができる。
4thQ
9週 実験(8):実験の実施 実験・解析方法などの検討ができる。
10週 実験(9):実験の実施 実験・解析方法などの検討ができる。
11週 実験(10):まとめ,プレゼンテーション準備 実験・解析方法などの検討ができる。
12週 実験(11):まとめ,プレゼンテーション準備 実験・解析方法などの検討ができる。
13週 実験(12):まとめ,プレゼンテーション準備 実験・解析方法などの検討ができる。
14週 実験(13):発表会を実施 実験内容についてプレゼンテーションできる。
15週 実験(14):発表会用資料等をまとめて提出 実験の成果をまとめることができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。4
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。4
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。4
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。4
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。4
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。4
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。4前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前11,前12,前13,前14,前15,前16
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。4前1,前10

評価割合

試験発表相互評価態度取り組みレポート他合計
総合評価割合00005050100
基礎的能力0000000
専門的能力00005050100
分野横断的能力0000000