到達目標
1.Linuxの基本的な操作ができる。
2.DNS,メール,セキュアなリモートアクセスのための環境を構築でき,利用できる。
3.オペレーティングシステムと各種サービスをサーバに導入でき,可用性,機密性,完全性を確保した運用ができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | Linuxのユーザ管理の概要を理解し,シェルの基本機能を利用できる。 | シェルの基本機能を利用できる。 | シェルの基本機能を利用できない。 |
評価項目2 | DNS,メール,セキュアなリモートアクセスの概要を理解し,適切な設定と利用ができる。 | DNS,メール,セキュアなリモートアクセスを利用できる。 | DNS,メール,セキュアなリモートアクセスを利用できない。 |
評価項目3 | オペレーティングシステムと各種サービスをサーバに導入でき,可用性を確保した運用ができる。 | オペレーティングシステムと各種サービスをサーバに導入できる。 | オペレーティングシステムと各種サービスをサーバに導入できない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 (B)
説明
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JABEE 基準1(2)(d) (1)
説明
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教育方法等
概要:
実践的ネットワーク管理を目的として,Linuxを用いたサーバ構築の実習を行い,セキュリティを確保したインターネットサーバとしての機能・サービスを構築する。これにより「応用能力と自己開発能力」を培わせるとともに,社会的要求にも資する能力を身に付けさせることが目標である。
授業の進め方・方法:
基本的に演習形式で行う。スライドを用いて学習内容の説明を行う。学習内容をまとめたプリントを配布ので,これを参考に作業を行う。OSおよび各種サービスをインストールし,基本的な設定を行う。学習した内容の理解を深めるため,レポートを作成する。クライアントOSとして,仮想マシン上にUbuntuをインストールする。サーバOSとして,はCentOS 7をインストールする。各自,インターネットに接続可能なPCを準備すること。
注意点:
試験の成績を70%,平素の学習状況等(課題)を30%とし,総合的に評価する。学期毎の評価は中間と期末の評価の平均,学年の評価は前学期と後学期の評価の平均とする。なお,後学期中間の評価は前学期中間,前学期末,後学期中間の各期間の評価の平均とする。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス LANケーブルの作成 |
授業の進め方や評価方法を理解する。 Ethernet用LANケーブルの構造を理解し,作成できる。
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2週 |
仮想マシンの概要 Linuxのインストール(1) |
仮想マシンの概要を理解し,各自のPCに導入する。 Linuxのインストールの概要を理解する。
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3週 |
Linuxのインストール(2) |
仮想マシン上にLinuxをインストールする。
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4週 |
Linuxの基本操作
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シェルの基本機能を理解し,利用できる。
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5週 |
Linuxサーバのインストール(1) |
Raspberry Piの概要を理解し,インストールメディアを作成する。
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6週 |
Linuxサーバのインストール(2) |
Linuxサーバにリモートログインできる環境を構築する。
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7週 |
Linuxのユーザ管理(1) |
Linuxのユーザ管理の概要を理解し,ユーザ登録を行う。
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8週 |
Linuxのユーザ管理(2) |
アクセス権の概要を理解し,関連する命令を利用でる。
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2ndQ |
9週 |
SSHのインストール(1) |
SSHの概要を理解し,サーバおよびクライアントのインストールと設定を行う。
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10週 |
SSHのインストール(2) |
公開鍵認証によるログイン環境を実現し,ログインできる。
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11週 |
SSHのインストール(3) |
SSHが利用できるよう,ファイアーウォールを設定する。
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12週 |
時刻同期 |
Chronyの概要を理解し,サーバの時刻を正しい時刻に同期できる。
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13週 |
ネットワークのセキュリティ(1) |
ファイアウォールの概要を理解し,基本的な設定が行え,適切に利用できる。
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14週 |
ネットワークのセキュリティ(2) |
SELinuxの概要を理解し,基本的な設定が行え,適切に利用できる。
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15週 |
ネットワークのセキュリティ(3) |
ネットワークの状態を把握するための命令を実行でき,実行結果を評価できる。
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
ログシステム |
ログシステムの概要を理解し,基本的な設定が行え,ログを評価できる。
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2週 |
FTP |
FTPおよび匿名FTPの概要を理解し,サーバのインストールを行い,基本的な設定ができる。
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3週 |
WWWサーバ |
WWWサーバの概要を理解し,サーバのインストールを行い,基本的な設定ができる。
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4週 |
動的ホームページの作成と運用 |
WWWサーバを設定し,動的ホームページを作成する。
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5週 |
メールシステム |
メールシステムの概要を理解する。
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6週 |
メールサーバのインストール |
メールサーバおよび認証システムについて理解し,インストールすることができる。
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7週 |
メールサーバの運用 (1) |
メールサーバの運用法について理解し,基本的な設定が行える。
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8週 |
メールサーバの運用(2) |
メールサーバの運用法について理解し,基本的な設定が行える。
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4thQ |
9週 |
DNS |
DNSの概要を理解する。
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10週 |
DNSの運用(1) |
DNSサーバの運用法を理解し,基本的な設定が行える。
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11週 |
DNSの運用(2) |
DNSサーバの運用法を理解し,基本的な設定が行える。
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12週 |
X Window System |
Linuxの代表的なGUIであるX Window Systemの概要を理解し,基本的な設定が行える。
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13週 |
侵入・攻撃手法と対策(1) |
侵入・攻撃手法の概要を理解し,その防御手段について説明できる
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14週 |
侵入・攻撃手法と対策(2) |
侵入・攻撃手法の概要を理解し,その防御手段について説明できる。
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15週 |
侵入・攻撃手法と対策(3) |
侵入・攻撃手法の概要を理解し,その防御手段について説明できる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。 | 3 | 前3,前4 |
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。 | 3 | 前2 |
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。 | 3 | 前3,前4 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | ソフトウェア | コンピュータ内部でデータを表現する方法(データ構造)にはバリエーションがあることを説明できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4 |
情報数学・情報理論 | 情報量の概念・定義を理解し、実際に計算することができる。 | 3 | |
情報源のモデルと情報源符号化について説明できる。 | 3 | 後10,後11,後12,後13,後14 |
通信路のモデルと通信路符号化について説明できる。 | 3 | 後10,後11,後12,後13,後14 |
評価割合
| 試験 | 平素の学習状況 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 |
専門的能力 | 50 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 70 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |