到達目標
【到達目標】
1.直流機,変圧器,誘導機,同期機の構造と動作原理を説明できる。
2.直流機,変圧器,誘導機,同期機の等価回路を描くことができ,基本特性の計算ができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 直流機の原理を電磁気学の法則を用いて説明でき、直流機構造や物理現象と関連づけ理解した等価回路を描き、特性計算に応用できる。 | 直流機の原理を電磁気学の法則を用いて説明でき、直流機構造と関連づけた等価回路を描け、特性計算ができる。 | 直流機の原理を電磁気学の法則を用いて説明できず、等価回路が描けず特性計算もできない。 |
評価項目2 | 変圧器の原理を電磁気学の法則を用いて説明でき、変圧器構造や物理現象と関連づけ理解した等価回路を描き、電圧方程式やベクトル図を求め、特性計算に応用できる。 | 変圧器の原理を電磁気学の法則を用いて説明でき、変圧器構造と関連づけた等価回路を描け、電圧方程式やベクトル図を求めることができ、特性計算ができる。 | 変圧器の原理を電磁気学の法則を用いて説明できず、等価回路が描けず特性計算もできない。 |
評価項目3 | 誘導機の原理を電磁気学の法則を用いて説明でき、誘導機構造や物理現象と関連づけ理解した等価回路を描き、電圧方程式やベクトル図を求め、特性計算に応用できる。 | 誘導機の原理を電磁気学の法則を用いて説明でき、誘導機構造と関連づけた等価回路を描け、電圧方程式やベクトル図を求めることができ、特性計算ができる。 | 誘導機の原理を電磁気学の法則を用いて説明できず、等価回路が描けず特性計算もできない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
エアコンなどの家庭電気製品や電気自動車などにはモータが使われており,また,電気の発生や送電には発電機や変圧器が使われている。この授業では,これらの機器の動作原理を学習し,エネルギー変換の原理や機器の構造および特性を理解する。
授業の進め方・方法:
授業は、スライドを併用した講義とし、講義内容を理解するため演習問題を与える。演習問題は、授業時間に与えられる問題と、家庭学習を目的とした課題とする。授業中に与えられる演習問題は、周りの学生とディスカッションしながら解答してよい。課題は採点し模範解答とともに返却するので、自分の解答と模範解答を見比べ、自分の考え違いや解答方法を正し、模範解答に準じた解答手法を身に着けること。
欠課した時間に配布する課題や資料は、各自の机に入れるので自分で管理し、課題は提出期日に提出すること。
注意点:
各期の成績は,定期試験を70%,平常の学習状況等(課題・小テスト等)を30%の割合で総合的に評価する。学期毎の評価は,中間と期末の各期間の評価の平均,学年の評価は前学期と後学期の評価の平均とする。なお、通年科目における後学期中間の評価は前学期中間,前学期末,後学期中間の各期間の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
シラバスを用いたガイダンスと直流機の構造 |
直流機の構造をイメージできる。
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2週 |
直流機の構造と名称および巻線法 |
構造の主要部の名称を覚え、電機子巻線の接続をたどることができ、並列回路数を理解する。
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3週 |
直流発電機の誘導起電力、電機子反作用、電機子反作用の防止法 |
誘導起電力の式を理解し、電機子反作用の発生原理と防止法を理解する。
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4週 |
直流発電機の励磁法による分類 |
励磁法を理解し、励磁法と等価回路、およびその呼称を正しく書くことができる。
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5週 |
直流発電機の励磁法と特性Ⅰ(他励発電機と分巻発電機) |
他励発電機と分巻発電機の特性や相違点を理解し、出力特性や電圧変動率を計算できる。
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6週 |
直流発電機の励磁法と特性Ⅱ(直巻発電機と複巻発電機) |
直巻発電機、和動複巻発電機、差動複巻発電機の特性を理解する。
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7週 |
直流電動機の逆起電力、電機子反作用 |
直流電動機の逆起電力と電機子反作用を理解し、電圧方程式がかける。
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8週 |
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2ndQ |
9週 |
直流電動機の速度、トルク、出力特性 |
直流電動機の速度、トルク、出力特性を計算できる。
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10週 |
直流電動機の種類と特性、および用途 |
直流電動機の励磁法による特性の違いを理解し、用途を考えることができる。
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11週 |
直流電動機の始動と速度制御 |
始動器の役割を理解し、速度制御の原理を説明できる。
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12週 |
変圧器の原理と構造 |
変圧器の原理を理解し、構造をイメージできる。
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13週 |
変圧器の漏れ磁束と抵抗、励磁電流と等価回路 |
変圧器の等価回路と漏れ磁束、抵抗、励磁電流の関係を理解する。
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14週 |
変圧器の簡易等価回路、%インピーダンスと電圧変動率 |
変圧器の簡易等価回路を用い、電圧変動率や短絡電流などの特性を計算できる。
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15週 |
変圧器の定格、損失、効率 |
変圧器の定格を理解し、損失や効率を計算できる。
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
変圧器の並行運転と三相結線 |
変圧器の並行運転条件を理解し、三相結線の電圧、電流ベクトル図が描ける。
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2週 |
単巻変圧器と計器用変成器 |
単巻変圧器および計器用変成器の電圧電流特性を理解し、応用分野を例示できる。
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3週 |
三相誘導機の構造、回転磁界発生の原理 |
回転磁界発生の原理を理解し、三相誘導電動機の構造をイメージできる。
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4週 |
三相誘導機の原理と等価回路 |
三相誘導機の等価回路を描け、定数の意味を理解できる。
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5週 |
三相誘導機の等価回路と損失、二次入力、発生動力 |
三相誘導機の等価回路にもとづき、損失、二次入力、発生動力、効率などを計算できる。
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6週 |
三相誘導機の速度特性、出力特性、比例推移と応用 |
三相誘導機の速度特性、出力特性が計算でき、比例推移の原理を説明できる。また、可変速駆動の原理を理解する。
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7週 |
単相誘導電動機の始動法 |
分相始動形、コンデンサ始動形、くまとりコイル形の始動原理を理解する。
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8週 |
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4thQ |
9週 |
三相同期発電機の原理、構造と誘導起電力 |
三相同期発電機の原理と構造、および誘導起電力の式を理解する。
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10週 |
三相同期発電機のベクトル図と出力 |
三相同期発電機のベクトル図を理解し、出力の式を用いて計算できる。
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11週 |
三相同期発電機の特性曲線 |
三相同期発電機の無負荷飽和曲線、短絡比、百分率同期インピーダンスに関する計算ができ、負荷曲線を理解する。
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12週 |
三相同期電動機の原理、ベクトル図、出力 |
三相同期電動機の原理とベクトル図を理解し、出力の式用いて計算できる。
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13週 |
三相同期電動機のV曲線と応用 |
電圧・電流のベクトル図と励磁電流の関係から、V曲線が得られること、およびその応用分野を例示できる。
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14週 |
永久磁石同期電動機と応用分野 |
永久磁石同期電動機の構造を理解し、代表的な応用分野を例示することができる。
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15週 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |