有機化学II演習

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 有機化学II演習
科目番号 4425E 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 教科書:粳間由幸 他「PEL有機化学」(実教出版株式会社)
担当教員 大角 理人

到達目標

【到達目標】
1.化合物の立体特性,鏡像異性体の説明ができる。
2.ハロゲン化アルキルの命名,製法,反応が説明できる。
3.アルコール,フェノールの命名,性質,合成,反応が説明できる。
4.エーテルの命名,性質,合成,反応が説明できる。
5.芳香族化合物の命名,製法,反応が説明できる。
6.アルデヒド,ケトンの性質・合成・反応が説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1化合物の立体特性,鏡像異性体の説明ができ、応用できる。化合物の立体特性,鏡像異性体の説明ができる。化合物の立体特性,鏡像異性体の説明ができない。
評価項目2ハロゲン化アルキルの命名,製法,反応が説明でき、応用できる。ハロゲン化アルキルの命名,製法,反応が説明できる。ハロゲン化アルキルの命名,製法,反応が説明できない。
評価項目3アルコール,フェノールの命名,製法,反応が説明でき、応用できる。アルコール,フェノールの命名,製法,反応が説明できる。アルコール,フェノールの命名,製法,反応が説明できない。
評価項目4エーテルの命名,製法,反応が説明でき、応用できる。エーテルの命名,製法,反応が説明できるエーテルの命名,製法,反応が説明できない。
評価項目5芳香族化合物の命名,製法,反応が説明でき、応用できる。芳香族化合物の命名,製法,反応が説明できる。芳香族化合物の命名,製法,反応が説明できない。
評価項目6アルデヒド,ケトンの命名,性質,合成が説明でき、応用できる。アルデヒド,ケトンの命名,性質,合成が説明できる。アルデヒド,ケトンの命名,性質,合成が説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
「有機化学Ⅱ」の講義で学んだ内容に関する演習に取り組み,講義内容の理解を深めて定着を図る。また,それを応用して問題を解く能力を修得する。
授業の進め方・方法:
学習状況および授業の理解度については主には、演習問題を実施することで判断する。
注意点:
科目「有機化学Ⅱ」と同一評価とする。
 試験の成績を90%,小テストを10%の割合で総合的に評価する。学期毎の評価は中間と期末の各期間の評価の平均,学年の評価は前学期と後学期の評価の平均とする。なお,後学期中間の評価は前学期中間, 前学期末, 後学期中間の各期間の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 演習(1)立体化学:化合物の立体特性,鏡像異性体について演習する。 キラリティについて理解できる。
2週 演習(1)立体化学:化合物の立体特性,鏡像異性体について演習する。 キラリティについて理解できる。
3週 演習(1)立体化学:化合物の立体特性,鏡像異性体について演習する。 鏡像異性体について理解できる。
4週 演習(1)立体化学:化合物の立体特性,鏡像異性体について演習する。 鏡像異性体について理解できる。
5週 演習(1)立体化学:化合物の立体特性,鏡像異性体について演習する。 メソ化合物について理解できる。
6週 演習(2)ハロゲン化アルキル:ハロゲン化アルキルの命名法,製法,反応,求核置換反応について演習する。 ハロゲン化アルキルの命名法、製法について理解できる。
7週 演習(2)ハロゲン化アルキル:ハロゲン化アルキルの命名法,製法,反応,求核置換反応について演習する。 ハロゲン化アルキルの命名法、製法について理解できる。
8週 演習(2)ハロゲン化アルキル:ハロゲン化アルキルの命名法,製法,反応,求核置換反応について演習する。 SN2反応について理解できる。
2ndQ
9週 演習(2)ハロゲン化アルキル:ハロゲン化アルキルの命名法,製法,反応,求核置換反応について演習する。 SN1反応について理解できる。
10週 演習(2)ハロゲン化アルキル:ハロゲン化アルキルの命名法,製法,反応,求核置換反応について演習する。 E2反応について理解できる。
11週 演習(2)ハロゲン化アルキル:ハロゲン化アルキルの命名法,製法,反応,求核置換反応について演習する。 E1反応について理解できる。
12週 演習(3)アルコール,フェノール:アルコール類の命名法,性質,合成,反応について演習する。 アルコールの命名について理解できる。
13週 演習(3)アルコール,フェノール:アルコール類の命名法,性質,合成,反応について演習する。 フェノールの命名について理解できる。
14週 演習(3)アルコール,フェノール:アルコール類の命名法,性質,合成,反応について演習する。 アルコールの酸性度について理解できる。
15週 演習(3)アルコール,フェノール:アルコール類の命名法,性質,合成,反応について演習する。 アルコール合成について理解できる。
16週
後期
3rdQ
1週 演習(3)アルコール,フェノール:アルコール類の命名法,性質,合成,反応について演習する。 アルコールの反応について理解できる。
2週 演習(3)アルコール,フェノール:アルコール類の命名法,性質,合成,反応について演習する。 フェノール合成について理解できる。
3週 演習(4)エーテル:エーテル類の命名法,性質,合成,反応について演習する。 エーテルの命名について理解できる。
4週 演習(4)エーテル:エーテル類の命名法,性質,合成,反応について演習する。 エーテル合成について理解できる。
5週 演習(4)エーテル:エーテル類の命名法,性質,合成,反応について演習する。 エポキシドについて理解できる。
6週 演習(4)エーテル:エーテル類の命名法,性質,合成,反応について演習する。 エポキシドについて理解できる。
7週 演習(4)芳香族化合物:芳香族化合物の命名法,製法,反応,求電子置換反応について演習する。 ベンゼンの構造について理解できる。
8週 演習(4)芳香族化合物:芳香族化合物の命名法,製法,反応,求電子置換反応について演習する。 芳香族化合物の命名法について理解できる。
4thQ
9週 演習(4)芳香族化合物:芳香族化合物の命名法,製法,反応,求電子置換反応について演習する。 Fridel-Crafts反応について理解できる。
10週 演習(4)芳香族化合物:芳香族化合物の命名法,製法,反応,求電子置換反応について演習する。 置換基効果について理解できる。
11週 演習(4)芳香族化合物:芳香族化合物の命名法,製法,反応,求電子置換反応について演習する。 置換基効果について理解できる。
12週 演習(4)芳香族化合物:芳香族化合物の命名法,製法,反応,求電子置換反応について演習する。 置換基効果について理解できる。
13週 演習(5)アルデヒド,ケトン:求核付加反応について演習する。 アルデヒドとケトンの命名について理解できる。
14週 演習(5)アルデヒド,ケトン:求核付加反応について演習する。 アルデヒドとケトンの命名について理解できる。
15週 演習(5)アルデヒド,ケトン:求核付加反応について演習する。 アルデヒドとケトンの構造・合成について理解できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野有機化学有機物が炭素骨格を持つ化合物であることを説明できる。4
代表的な官能基を有する化合物を含み、IUPACの命名法に基づき、構造から名前、名前から構造の変換ができる。4
σ結合とπ結合について説明できる。4
混成軌道を用い物質の形を説明できる。4
誘起効果と共鳴効果を理解し、結合の分極を予測できる。4
σ結合とπ結合の違いを分子軌道を使い説明できる。4
ルイス構造を書くことができ、それを利用して反応に結びつけることができる。4
共鳴構造について説明できる。4
炭化水素の種類と、それらに関する性質および代表的な反応を説明できる。4
芳香族性についてヒュッケル則に基づき説明できる。4
分子の三次元的な構造がイメージでき、異性体について説明できる。4
構造異性体、シスートランス異性体、鏡像異性体などを説明できる。4
化合物の立体化学に関して、その表記法により正しく表示できる。4
代表的な官能基に関して、その構造および性質を説明できる。4
それらの官能基を含む化合物の合成法およびその反応を説明できる。4
代表的な反応に関して、その反応機構を説明できる。4
電子論に立脚し、構造と反応性の関係が予測できる。4
反応機構に基づき、生成物が予測できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ平素の学習状況合計
総合評価割合90000010100
基礎的能力450000550
専門的能力450000550
分野横断的能力0000000