分析化学III

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 分析化学III
科目番号 4527 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:庄野利之 他「新版 入門機器分析化学」(三共出版)
担当教員

到達目標

【到達目標】
1.X線を用いた分析法の測定原理,X線回折法による無機物などの構造解析法を説明できる。
2.質量分析法の原理および質量分析装置を用いたデータ解析法を説明できる。
3.原子吸光・発光分光分析の原理と特徴を理解し,分析方法を説明できる。
4.熱分析法について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1X線を用いた分析法の原理と解析方法を詳しく説明できる。X線を用いた分析法の原理と解析方法を説明できる。X線を用いた分析法の原理と解析方法を説明できない。
評価項目2質量分析法の原理および質量分析装置を用いたデータ解析法を詳しく説明できる。質量分析法の原理および質量分析装置を用いたデータ解析法を説明できる。質量分析法の原理および質量分析装置を用いたデータ解析法を説明できない。
評価項目3原子吸光・発光分光分析の原理と特徴を理解し,分析方法を詳しく説明できる。原子吸光・発光分光分析の原理と特徴を理解し,分析方法を説明できる。原子吸光・発光分光分析の原理と特徴を理解し,分析方法を説明できない。
評価項目4熱重量測定,示差熱分析法について詳しく説明できる。熱重量測定,示差熱分析法について説明できる。熱重量測定,示差熱分析法について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
化学工業や半導体産業における新素材開発および材料評価では,それらを構成する物質の構造を分析するため,様々な機器分析が利用されている。この場合適切な分析法を選択し,種々の機器分析の適用範囲とそのデータを解析する知識が必要となる。本講義では,物質を分析する際によく用いられる機器分析法の原理・装置・測定法に関する知識を修得する。
この科目は、企業で機能性デバイスの開発を担当していた教員が、その経験を活かし、各種化合物・材料の分析、評価方法等について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
教科書の内容に従って授業を進める。
注意点:
【成績評価の基準・方法】
試験の成績を90%,平素の学習状況等(課題等を含む)を10%の割合で総合的に評価する。学年の評価は前学期末の評価とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
【事前・事後学習】
事前学習として、担当教員から与えられた課題に取り組む。事後学習として、課題や授業の復習に取り組む。
【履修上の注意】
この科目の履修にあたり、4年生の分析化学Ⅱの内容を理解しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.材料などの分析法の概要[1]:構造評価・元素分析などの概要を学ぶ。 1.材料などの分析法の概要[1]:構造評価・元素分析などの概要を理解できる。
2週 2.X線分析[2-5]:X線の発生と種類,X線と物質との相互作用について基礎を学習し,X線回折の原理と結晶構造の評価,および蛍光X線分析の原理,解析について学ぶ。 2.X線分析[2-5]:X線の発生と種類,X線と物質との相互作用について基礎を理解し,X線回折の原理と結晶構造の評価,および蛍光X線分析の原理,解析について説明できる。
3週 2.X線分析[2-5]:X線の発生と種類,X線と物質との相互作用について基礎を学習し,X線回折の原理と結晶構造の評価,および蛍光X線分析の原理,解析について学ぶ。 2.X線分析[2-5]:X線の発生と種類,X線と物質との相互作用について基礎を理解し,X線回折の原理と結晶構造の評価,および蛍光X線分析の原理,解析について説明できる。
4週 2.X線分析[2-5]:X線の発生と種類,X線と物質との相互作用について基礎を学習し,X線回折の原理と結晶構造の評価,および蛍光X線分析の原理,解析について学ぶ。 2.X線分析[2-5]:X線の発生と種類,X線と物質との相互作用について基礎を理解し,X線回折の原理と結晶構造の評価,および蛍光X線分析の原理,解析について説明できる。
5週 2.X線分析[2-5]:X線の発生と種類,X線と物質との相互作用について基礎を学習し,X線回折の原理と結晶構造の評価,および蛍光X線分析の原理,解析について学ぶ。 2.X線分析[2-5]:X線の発生と種類,X線と物質との相互作用について基礎を理解し,X線回折の原理と結晶構造の評価,および蛍光X線分析の原理,解析について説明できる。
6週 3.質量分析[6-9]:イオン化および質量分離の原理を学習し,分析装置の概要および測定法を学ぶ。 3.質量分析[6-9]:イオン化および質量分離の原理を理解し,分析装置の概要および測定法を説明できる。
7週 3.質量分析[6-9]:イオン化および質量分離の原理を学習し,分析装置の概要および測定法を学ぶ。 3.質量分析[6-9]:イオン化および質量分離の原理を理解し,分析装置の概要および測定法を説明できる。
8週 3.質量分析[6-9]:イオン化および質量分離の原理を学習し,分析装置の概要および測定法を学ぶ。 3.質量分析[6-9]:イオン化および質量分離の原理を理解し,分析装置の概要および測定法を説明できる。
2ndQ
9週 3.質量分析[6-9]:イオン化および質量分離の原理を学習し,分析装置の概要および測定法を学ぶ。 3.質量分析[6-9]:イオン化および質量分離の原理を理解し,分析装置の概要および測定法を説明できる。
10週 4.原子吸光・発光分光分析[10-13]:原子の吸光・発光原理について基礎を学習し,分析装置の概要とスペクトル測定法を学ぶ。定量分析のための各種検量線法を学習する。 4.原子吸光・発光分光分析[10-13]:原子の吸光・発光原理について基礎を学習し,分析装置の概要とスペクトル測定法を説明できる。定量分析のための各種検量線法を説明できる。
11週 4.原子吸光・発光分光分析[10-13]:原子の吸光・発光原理について基礎を学習し,分析装置の概要とスペクトル測定法を学ぶ。定量分析のための各種検量線法を学習する。 4.原子吸光・発光分光分析[10-13]:原子の吸光・発光原理について基礎を学習し,分析装置の概要とスペクトル測定法を説明できる。定量分析のための各種検量線法を説明できる。
12週 4.原子吸光・発光分光分析[10-13]:原子の吸光・発光原理について基礎を学習し,分析装置の概要とスペクトル測定法を学ぶ。定量分析のための各種検量線法を学習する。 4.原子吸光・発光分光分析[10-13]:原子の吸光・発光原理について基礎を学習し,分析装置の概要とスペクトル測定法を説明できる。定量分析のための各種検量線法を説明できる。
13週 4.原子吸光・発光分光分析[10-13]:原子の吸光・発光原理について基礎を学習し,分析装置の概要とスペクトル測定法を学ぶ。定量分析のための各種検量線法を学習する。 4.原子吸光・発光分光分析[10-13]:原子の吸光・発光原理について基礎を学習し,分析装置の概要とスペクトル測定法を説明できる。定量分析のための各種検量線法を説明できる。
14週 5.その他の機器分析[14-15]:熱分析について学ぶ。 5.その他の機器分析[14-15]:熱分析について理解できる。
15週 5.その他の機器分析[14-15]:熱分析について学ぶ。 5.その他の機器分析[14-15]:熱分析について理解できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野分析化学無機および有機物に関する代表的な構造分析、定性、定量分析法等を理解している。4前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
クロマトグラフィーの理論と代表的な分析方法を理解している。4前9,前10,前11,前12,前13
特定の分析装置を用いた気体、液体、固体の分析方法を理解し、測定例をもとにデータ解析することができる。4前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15

評価割合

試験平素の学習状況合計
総合評価割合9010100
基礎的能力000
専門的能力9010100
分野横断的能力000