環境工学

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 環境工学
科目番号 4562 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:なし 参考書: 配布プリント
担当教員 東岡 由里子

到達目標

【到達目標】
1.物質と生体と環境の関連性を理解できる。
2.環境汚染物質の性状とモニタリング技術を理解できる。有害物質の生物濃縮について認識する。
3.技術者を目指す者として,環境問題について配慮することができる。
4.現代社会の具体的な環境倫理問題を通じて,社会あるいは地球環境に対して自ら責任を負うことのできる能力と倫理観を理解できる。
5.地球温暖化の問題点,原因と対策を理解できる。
6.環境基本法の概要を理解できる。
7.技術者を目指す者として持続可能な開発を通じて全ての人々が安心して暮らせる未来を実現するために配慮することができる。平和の構築,異文化理解の推進,自然資源の維持,災害の防止,企業責任の促進などを通じて,自ら専門とする工学分野に関連させ,技術者の役割,責任と行動について考えることができる。
8.物理学的および化学的手法による環境修復技術を理解できる。
9.生物学的手法による環境修復技術(バイオレメディエーション),微生物を用いた廃水処理を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1物質と生体と環境の関連性を説明できる物質と生体と環境の関連性を理解している物質と生体と環境の関連性を理解していない
評価項目2環境問題の原因、対策と関連する法令を説明できる環境問題の原因、対策と関連する法令を理解している環境問題の原因、対策と関連する法令を理解していない
評価項目3物理学的、化学的、および生物学的手法による環境修復技術を説明できる物理学的、化学的、および生物学的手法による環境修復技術を理解している物理学的、化学的、および生物学的手法による環境修復技術を理解していない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
環境工学は,環境の開発,保全に関する工学的手段により,望ましい環境をつくる学問である。本講義では,環境中の汚染物質の探索,影響評価,そして修復技術について,基礎的な知識の習得を目指す。
授業の進め方・方法:
授業内容は授業計画に従って進める。
注意点:
【成績評価の基準・方法】
試験の成績80%,平素の学習状況等(課題・小テスト・レポート等を含む)を20%の割合で総合的に評価する。成績評価は中間と期末の各期間の評価の平均とする。学年の評価は学年末の評価とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
【事前・事後学習】
事後学習として授業内で指示した課題を提出すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 環境中の化学物質 環境汚染物質の性状を理解する
2週 環境中の化学物質 環境汚染物質の生物濃縮を理解する
3週 環境中の化学物質 環境汚染物質のモニタリング技術を理解する
4週 環境問題 公害と地球環境問題の特性について理解する
5週 環境問題 大気汚染・オゾン層破壊について理解する
6週 環境問題 地球温暖化について理解する
7週 環境問題 地球温暖化の対策について理解する
8週 関係法令 環境保全のための法体系について理解する
4thQ
9週 関係法令 持続可能な開発の概念を踏まえ環境基本法を理解する
10週 環境修復技術 環境修復技術の概要を理解する
11週 物理学的手法による環境修復技術 物理学的手法による環境修復技術について理解する
12週 化学的手法による環境修復技術 化学的手法による環境修復技術について理解する
13週 生物学的手法による環境修復技術 生物学的手法による環境修復技術(バイオレメディエーション)の概要を理解する
14週 生物学的手法による環境修復技術 バイオレメディエーションの実例について理解する
15週 生物学的手法による環境修復技術 微生物を用いた廃水処理について理解する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。3
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野生物工学微生物を用いた廃水処理・バイオレメディエーションについて説明できる。2

評価割合

試験課題・小テスト合計
総合評価割合8020100
基礎的能力401050
専門的能力401050