到達目標
【到達目標】
1.感染症を起こす細菌,真菌,ウイルスについて説明できる。
2.微生物がつくる抗生物質について説明できる。
3.核酸の化学構造について説明できる。
4.iPS細胞の創薬および再生医療への応用について説明できる。
5.ゲノム編集技術の医療への応用について説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
1.感染症を起こす細菌,真菌,ウイルスについて説明できる。 | 1.感染症を起こす細菌,真菌,ウイルスについて良く説明できる。 | 1.感染症を起こす細菌,真菌,ウイルスについて説明できる。 | 1.感染症を起こす細菌,真菌,ウイルスについて説明できない。 |
2.微生物がつくる抗生物質について説明できる。 | 2.微生物がつくる抗生物質について良く説明できる。 | 2.微生物がつくる抗生物質について説明できる。 | 2.微生物がつくる抗生物質について説明できない。 |
3.核酸の化学構造について説明できる。 | 3.核酸の化学構造について良く説明できる。 | 3.核酸の化学構造について説明できる。 | 3.核酸の化学構造について説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
感染症を起こす微生物について学び,また,微生物から作られるの抗生物質について学ぶ。
NHKスペシャルで放映された「人体」のビデを教材として使用する。
授業の進め方・方法:
授業の進め方:学生と教師の双方向授業を基本する。学生に教科書を中心とした予習を課す。講義では小テストを行い,予習の理解度を確認する。また,理解できないところを学生がお互いに教え合い,理解度を深める。
時間配分は,①ミニテストおよびグループ学習,解説(30分)②①に関係すビデオおよび演習(25分),③Nスぺ「人体」ビデオおよび演習(25分)
授業内容:微生物の基本的な知識の習得と,感染症対策と微生物について学ぶ。さらに,遺伝子およびiPS細胞,ゲノム編集に関する最新知識を学ぶ。
注意点:
試験の成績を50%,平素の小テストおよび演習の評価50%の割合で総合的に評価する。ただし,定期試験(2回)は,毎回 60点(60%)以上を義務付けいる。評価は中間と期末の評価の平均とする。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
(導入)シラバスの説明。 ビデオ:北里柴三郎の偉業 |
日本の「微生物研究の父」である,北里柴三郎の偉大な業績について説明できる。
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2週 |
1.微生物学序論 ビデオ:感染症が復活 |
微生物学を学ぶ意義,微生物の定義,微生物学の歴史について説明できる。
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3週 |
2.細菌学総論 1)細菌とは何か ビデオ: 耐性菌の恐怖
(DVD: 腸内フローラい①) 4.感染症とは (DVD: 腸内フローラい②) |
原核生物としての細菌の微細構造を説明できる。
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4週 |
2)細菌の増殖 ビデオ: 腸内フローラ |
細菌の増殖曲線について説明できる。
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5週 |
3.細菌の遺伝学 ビデオ: 遺伝子組み換えカイコ |
① バクテリオファージ,細菌の突然変異,プラスミドにつて説明できる。 ② 核酸(DNA,RNA)の化学構造について説明できる。 ③ 遺伝子の複製,転写,発現について説明できる。
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6週 |
4.細菌と感染症 1)感染症とは 2)感染経路 ビデオ: ノロウイルス(1) |
①感染症について説明できる。 ②感染経路について説明できる。
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7週 |
3)ヒトの免疫防御システム 4)滅菌と消毒 ビデオ: ノロウイルス(2) |
①ヒトの免疫防御システムについて説明できる。 ②滅菌と消毒の違いについて説明できる。
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8週 |
(中間試験) |
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2ndQ |
9週 |
(試験返却) |
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10週 |
5.細菌学各論 ビデオ: 放線菌 |
感染症を起こす代表的な細菌について説明できる。
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11週 |
6.ウイルス学 ビデオ: インフルエンザワクチンの開発 |
感染症を起こす代表的なウイルスについて説明できる。
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12週 |
7.真菌学 8.原虫学 ビデオ: 微生物から薬を創る(大村智先生) |
感染症を起こす代表的な真菌,原虫について説明できる。
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13週 |
9.化学療法 1)抗菌薬の役割と種類 ビデオ: iPS細胞の再生医療への応用 |
キノン系およびセフェム系抗菌薬の特徴について説明できる。
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14週 |
2)化学療法とワクチン ビデオ: ゲノム編集 |
化学療法とワクチンの違いについて説明できる。
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15週 |
(前期末試験) |
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16週 |
(試験返却) |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 生物工学 | 微生物の増殖(増殖曲線)について説明できる。 | 2 | |
微生物の育種方法について説明できる。 | 2 | |
微生物の培養方法について説明でき、安全対策についても説明できる。 | 2 | |
アルコール発酵について説明でき、その醸造への利用について説明できる。 | 2 | |
食品加工と微生物の関係について説明できる。 | 2 | |
抗生物質や生理活性物質の例を挙げ、微生物を用いたそれらの生産方法について説明できる。 | 2 | |
評価割合
| 試験 | 小テスト・演習 | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 50 | 100 |
基礎的能力 | 30 | 30 | 60 |
専門的能力 | 20 | 20 | 40 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |