定性分析化学実験

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 定性分析化学実験
科目番号 0005 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 教科書:実験テキスト(高知高専物質工学科) 参考書:武藤義一「定性分析<常量法>」(実教出版)
担当教員 中島 慶治,秦 隆志

到達目標

1.分析化学の基本操作を理解している。
2.分析用実験器具を取り扱い,分析化学に求められる器具の洗浄ができる。
3.種々の金属イオンを含む溶液の中からそれぞれの金属イオンの分離・定性分析ができる。
4.実験ノートを作成し,実験レポートを作成できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1分析化学の基本操作を詳細に理解している。分析化学の基本操作を理解している。分析化学の基本操作を理解していない。
評価項目2分析用実験器具を取り扱い,分析化学に求められる器具の洗浄が充分にできる。分析用実験器具を取り扱い,分析化学に求められる器具の洗浄ができる。分析用実験器具を取り扱い,分析化学に求められる器具の洗浄ができない。
評価項目3種々の金属イオンを含む溶液の中からそれぞれの金属イオンの分離・定性分析が詳細にできる。種々の金属イオンを含む溶液の中からそれぞれの金属イオンの分離・定性分析ができる。種々の金属イオンを含む溶液の中からそれぞれの金属イオンの分離・定性分析ができない。
評価項目4詳細な実験ノートを作成し,詳細な実験レポートを作成できる。実験ノートを作成し,実験レポートを作成できる。実験ノートや実験レポートが作成できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
定性分析化学の基本操作を理解し身につけるため,金属イオンの定性分析実験を通して,器具の使い方や洗浄方法,種々の金属イオンを含む溶液からの各金属イオンの分離・定性分析等を実践的に学習する。
授業の進め方・方法:
各週に実験項目を割り当て、実験をおこなう。
注意点:
全てのレポート及び実験ノートを提出していることが合格の条件である。レポートを70%,平素の学習状況(実験ノート・実験態度等を含む)を30%の割合で総合的に評価する。化学技術者が身につけるべき実践的専門基礎として,レポートおよび実験ノートにより,無機イオンの定性分析,実験に対する準備・結果・考察・まとめを評価する。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 概要説明と基本操作[1]:定性分析実験を行うにあたっての注意,実験器具・道具の配布,洗浄を行う。実験ノートの使い方,および,レポート作成方法を学ぶ。 実験器具の名称確認,次回からの実験準備,実験ノートの使い方,レポート作成について確認する。
2週 分属[2]:分属試薬による陽イオンの分属(グループ分け)を行い,分属の基本事項を学ぶ。 陽イオンの分属に関する分属試薬を理解して、レポートを作成できる。
3週 陽イオンの分離・検出[3-12]:第1属から第5属までの種々陽イオンの分離・検出を行い,各属の性質を学ぶ。 第1属から第5属までの種々陽イオンの分離・検出を行い,各属の性質を理解する。
4週 陽イオンの分離・検出[3-12]:第1属から第5属までの種々陽イオンの分離・検出を行い,各属の性質を学ぶ。 第1属から第5属までの種々陽イオンの分離・検出を行い,各属の性質を理解する。
5週 陽イオンの分離・検出[3-12]:第1属から第5属までの種々陽イオンの分離・検出を行い,各属の性質を学ぶ。 第1属から第5属までの種々陽イオンの分離・検出を行い,各属の性質を理解する。
6週 陽イオンの分離・検出[3-12]:第1属から第5属までの種々陽イオンの分離・検出を行い,各属の性質を学ぶ。 第1属から第5属までの種々陽イオンの分離・検出を行い,各属の性質を理解する。
7週 陽イオンの分離・検出[3-12]:第1属から第5属までの種々陽イオンの分離・検出を行い,各属の性質を学ぶ。 第1属から第5属までの種々陽イオンの分離・検出を行い,各属の性質を理解する。
8週 陽イオンの分離・検出[3-12]:第1属から第5属までの種々陽イオンの分離・検出を行い,各属の性質を学ぶ。 第1属から第5属までの種々陽イオンの分離・検出を行い,各属の性質を理解する。
4thQ
9週 陽イオンの分離・検出[3-12]:第1属から第5属までの種々陽イオンの分離・検出を行い,各属の性質を学ぶ。 第1属から第5属までの種々陽イオンの分離・検出を行い,各属の性質を理解する。
10週 陽イオンの分離・検出[3-12]:第1属から第5属までの種々陽イオンの分離・検出を行い,各属の性質を学ぶ。 第1属から第5属までの種々陽イオンの分離・検出を行い,各属の性質を理解する。
11週 陽イオンの分離・検出[3-12]:第1属から第5属までの種々陽イオンの分離・検出を行い,各属の性質を学ぶ。 第1属から第5属までの種々陽イオンの分離・検出を行い,各属の性質を理解する。
12週 陽イオンの分離・検出[3-12]:第1属から第5属までの種々陽イオンの分離・検出を行い,各属の性質を学ぶ。 第1属から第5属までの種々陽イオンの分離・検出を行い,各属の性質を理解する。
13週 分析器具の使用法[13-14]:定量分析に必要な器具・操作(ビュレット,ホールピペット,電子天秤など)について学ぶ。 定量分析に必要な器具・操作(ビュレット,ホールピペット,電子天秤など)を習得する。
14週 分析器具の使用法[13-14]:定量分析に必要な器具・操作(ビュレット,ホールピペット,電子天秤など)について学ぶ。 定量分析に必要な器具・操作(ビュレット,ホールピペット,電子天秤など)を習得する。
15週 後片づけ[15]:実験器具の洗浄,片づけ 実験器具の洗浄,片づけをおこなう。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。2
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。3
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。2
ガラス器具の取り扱いができる。3
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。3
試薬の調製ができる。3
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。3
工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。2
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。2
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。2
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。2
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。2
専門的能力分野別の工学実験・実習能力化学・生物系分野【実験・実習能力】分析化学実験陽イオンおよび陰イオンのいずれかについて、分離のための定性分析ができる。3

評価割合

レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70003000100
基礎的能力70003000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000