基礎化学

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 基礎化学
科目番号 0013 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「化学基礎」「化学」(数研出版) 参考書:配布プリント
担当教員 中林 浩俊

到達目標

【到達目標】
1. 物質量の定義を理解し,さらに溶液の濃度および溶解度の計算ができる。
2. 気体の状態方程式を説明し,計算ができる。
3. 化学変化の量論計算ができる。
4. ヘスの法則を使って反応熱の計算ができる。
5. 中和反応における量論計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1物質量および溶液の濃度などの計算ができ,応用問題に対応できる物質量および溶液の濃度などの基本的な計算ができる物質量および溶液の濃度などの基本的な計算ができない
評価項目2気体の性質を理解し,状態方程式を使った計算ができ,応用問題に対応できる。気体の性質を理解し,状態方程式を使った計算ができる気体の状態方程式を使った計算ができない
評価項目3化学変化による量論関係の計算ができ、応用問題に対応できる。化学変化による量論関係の計算ができる化学変化による量論関係の計算ができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本講義では,化学に関する専門科目を学ぶための基礎として,化学量および化学量論,気体や溶液の性質,化学平衡,中和反応について学ぶ。
授業の進め方・方法:
1年・2年生で学んだ化学の内容をさらに専門基礎化学に発展させるために必要となる項目について復習するとともに,演習問題を中心に授業を進める。また小テストを適宜実施し理解度を把握する。
注意点:
【成績評価の方法・基準】
 試験の成績80%,平素の学習状況(課題・レポート・小テストを含む)20%の割合で総合的に評価する。学年の評価は前学期中間及び前学期末の各期間の評価を平均する。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 学習(1)化学量とモルについて学ぶ。 原子量・分子量・式量,および物質量の計算ができる
2週 学習(1)化学量とモルについて学ぶ。 原子量・分子量・式量,および物質量の計算ができる
3週 学習(2)物質の三態と分子の状態について学ぶ。 物質の状態変化と分子の状態を理解できる
4週 学習(2)物質の三態と分子の状態について学ぶ。 物質の状態変化と分子の状態を理解できる
5週 学習(3)気体の法則を学ぶ。 気体の基本3法則を使った計算ができる
6週 学習(4)気体の状態方程式を学ぶ。 理想気体の状態方程式を使った計算ができる
7週 学習(4)気体の状態方程式を学ぶ。 理想気体の状態方程式を使った計算ができる
8週 学習(5)溶液の濃度と溶解度を学ぶ 溶液の濃度の表し方,および濃度と溶解度を使った計算ができる
2ndQ
9週 学習(5)溶液の濃度と溶解度を学ぶ 溶液の濃度の表し方,および濃度と溶解度を使った計算ができる
10週 学習(6)化学変化の量論関係について学ぶ 化学反応式の組み立てができ,さらに化学反応式から反応の量論関係を計算できる
11週 学習(6)化学変化の量論関係について学ぶ 化学反応式の組み立てができ,さらに化学反応式から反応の量論関係を計算できる。
12週 学習(7)反応熱とヘスの法則を学ぶ ヘスの法則を理解し,熱化学方程式をつかった反応熱の計算ができる
13週 学習(7)反応熱とヘスの法則を学ぶ ヘスの法則を理解し,熱化学方程式をつかった反応熱の計算ができる
14週 学習(8)酸・塩基と中和反応,および中和の量的関係を学ぶ 酸塩基の性質を理解し,中和反応における量的関係を計算できる
15週 学習(8)酸・塩基と中和反応,および中和の量的関係を学ぶ 酸塩基の性質を理解し,中和反応における量的関係を計算できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。2前2,前3
水の状態変化が説明できる。2前2,前3
物質の三態とその状態変化を説明できる。2前2,前3
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。2前5
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。2前6,前7
原子の相対質量が説明できる。2前1,前2
天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを説明できる。2前1,前2
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。2前1,前2
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。2前1,前2
気体の体積と物質量の関係を説明できる。2前1,前2
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。3
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。3
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。3
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。3
酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。2
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。2
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。2
中和反応がどのような反応であるか説明できる。また、中和滴定の計算ができる。3
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野分析化学中和滴定についての原理を理解し、酸及び塩基濃度の計算ができる。2
物理化学気体の法則を理解して、理想気体の方程式を説明できる。2前7
平衡の記述(質量作用の法則)を説明できる。2
諸条件の影響(ルシャトリエの法則)を説明できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合801001000100
基礎的能力50100100070
専門的能力20 0000020
分野横断的能力10 0000010