建築史

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 建築史
科目番号 5472 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市デザイン工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:図説建築の歴史(学芸出版社)
担当教員 北山 めぐみ

到達目標

【到達目標】
1.日本における各時代の建築様式について理解し、部材名を説明できる。
2.日本における各時代の住宅について理解し説明できる。
3.西洋における各時代の代表的建築名を挙げ、その背景や特徴を理解し説明できる。
4.近代建築の背景や過程を理解し、代表的作品を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標1日本における各時代の建築様式について図の表現を用いて説明できる。日本における各時代の建築様式について理解し、部材名を説明できる。日本における各時代の建築様式について、理解が不十分で説明できない。
到達目標2日本における各時代の住宅について、その背景や特徴を体系的に理解し説明できる。日本における各時代の住宅について、その背景や特徴を理解し説明できる。日本における各時代の住宅について、理解が不十分で説明できない。
到達目標3西洋における各時代の代表的建築名を挙げ、その背景や特徴を体系的に説明できる。西洋における各時代の代表的建築名を挙げ、その背景や特徴を理解し説明できる。西洋における各時代の背景や特徴について、理解が不十分で説明できない。
到達目標4近代建築の背景や過程を理解し、代表的作品を複数説明できる。近代建築の背景や過程を理解し、代表的作品を説明できる。近代建築の背景や過程について、理解が不十分で説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる
JABEE評価 基準1(2)(d)(3) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築の歴史を学ぶことは,先人たちによるそれぞれの時代における試行錯誤の跡を確認することである。過去に目を向ける態度から,現在,さらには未来にあるべき建築とは何かを見定める見識と知恵となる基礎的教養を身につける。
授業の進め方・方法:
教科書「図説建築の歴史」およびスライドを併用した講義とする。事前に教科書を読むことで基本的な事柄や用語を学び、講義によって理解を深め、知識の向上を図る。毎回の小テストにより事前学習の確認を行う。また、レポートにより建築史への興味・関心を深める。
注意点:
【成績評価の基準・方法】
教育到達目標 2(B), JABEE新基準1(2) (d) により習得した能力を下記の基準で評価する。
試験の成績60%,小テスト20%、レポート20%の割合で総合的に評価する。
技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
【事前・事後学習】
事前学習として、教科書の該当部分(事前に説明)を読み、重要だと思うことなどにマーカーを引くなどして授業に臨むこと。授業最初の小テストで事前学習の確認を行う。事後学習として、授業内で配布したプリントをしっかりとまとめて提出すること。
【学修単位科目(授業時間外の学習時間等)】
本科目は学修単位のため、以下の標準学修時間を設定した自主学習を累計45時間分以上実施して提出しなければ、成績が60点を超えた場合でも59点として扱い単位を認定しない。
・全15回の授業に対して、1時間分の事前学習と0.5時間の事後学習。計30時間分。
・中間試験および期末試験に対してそれぞれ試験勉強のための課題学習4時間。計8時間分。
・夏季休業中に総まとめ課題として7時間分。
【履修上の注意】
この科目を履修するにあたり、3年生のまちづくり・防災概論の建築分野、土木・建築設計製図Ⅰの内容を十分に理解しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 講義と課題により、歴史と建築の発展の大きな流れについて説明できる。
2週 日本建築史 原始(旧石器、縄文、弥生、古墳時代)の住宅について理解し説明できる。
3週 日本建築史 神社建築について理解し説明できる。
4週 日本建築史 仏教建築について理解し説明できる。
5週 日本建築史 古代、中世の都市と住宅について理解し説明できる。
6週 日本建築史 城郭・茶室建築について理解し説明できる。
7週 日本建築史 中世〜近世の庶民の住宅について理解し説明できる。
8週 中間試験の返却と解説 中間試験までの内容を定着し、日本建築史の流れを説明できる。
2ndQ
9週 西洋建築史 古代オリエント・エジプト建築、ギリシャ・ローマ建築について理解し説明できる。
10週 西洋建築史 ビザンチン・ロマネスク・ゴシック建築について理解し説明できる。
11週 西洋建築史 ルネサンス・バロック・ロココ建築について理解し説明できる。
12週 近代建築史 西洋:産業革命以降の建築・近代建築運動について説明し理解できる。
13週 近代建築史 日本:洋風建築と新しい建築技術の導入について理解し説明できる。
14週 近代建築史 戦後のモダニズム・ポストモダニズム建築について理解し説明できる。
15週 プレゼンテーション 好きな建築(近代以前)についてプレゼンテーションを行う。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史古代(例えば、エジプト、オリエント、エーゲ海、ギリシャ、ローマなど)の特徴について説明できる。2前9,前10
中世(例えば、ビザンチン、イスラム、ロマネスク、ゴシックなど)の特徴について説明できる。2前11
近世(例えば、ルネサンス、マニエリスム、バロック、ロココなど)の特徴について説明できる。2前12
原始(例えば、竪穴住居、高床建築、集落など)の特徴について説明できる。2前2
古代(例えば、住宅建築、寝殿造、都市計画、神社建築、寺院建築など)の特徴について説明できる。2前3,前4,前5
中世(例えば、住宅建築、神社建築、寺院建築(大仏様、禅宗様、折衷様など))の特徴について説明できる。2前4,前5
近世(例えば、住宅建築、書院造、数寄屋風書院、町屋、農家、茶室、霊廟、社寺建築、城郭)の特徴について説明できる。2前6,前7
日本および海外における近現代の建築様式の特徴について説明できる。2前7,前13,前14

評価割合

試験小テストレポート・課題合計
総合評価割合602020100
基礎的能力0000
専門的能力50202090
分野横断的能力100010