概要:
都市は、オフィスや住宅などの建築や道路などの社会基盤、オープンスペースをも含んだ、社会生活を営む空間単位です。本科目では、都市空間を制御する手法としての都市計画について、その基本事項を学びます。住みやすいまち、住みたいと思えるまちとはどのようなものでしょうか。本講義では、都市の起源や近現代の都市計画論から、現代の我が国における都市計画制度の基礎、及び、持続可能な都市、住民参加のまちづくりの意義などを、「理論」と「事例」から理解し習得することを目指します。
授業の進め方・方法:
資料やパワーポイント,板書による講義形式で授業を進める。設定したテーマや内容についてメモをとり、レポートやプリントの回答を作成して提出する。インターネットで詳しく調べたり班ごとに話会いや教え会いを行う(アクティブラーニング)。詳細は授業計画のとおり。
注意点:
試験の成績を60%,平素の学習状況等(課題・小テスト・レポート等を含む)を40%の割合で総合的に評価する。前学期の評価は中間と期末の各期間の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
講義内容の説明・導入:都市・都市計画とは何か、現代社会における都市計画の課題について学ぶ。 |
都市・都市計画とは何かを説明できる。現代社会における都市計画の課題について概説できる。
|
2週 |
近代以前の都市づくり都市計画のはじまり・ギリシャ・ローマの都市計画について学ぶ。 |
都市計画のはじまり・ギリシャ・ローマの都市計画について説明できる。
|
3週 |
近代以前の都市づくり:近世の日本の都市計画について学ぶ。 |
近世の日本の都市計画について説明できる。
|
4週 |
近代以降の都市づくり:田園都市、機能的都市、近隣住区論、ラドバーン計画、ボンエルフなどの手法について学ぶ。 |
田園都市、機能的都市、近隣住区論、ラドバーン計画、ボンエルフなどの手法について説明できる。
|
5週 |
近代以降の都市づくり:パタン・ランゲージ、ケヴィン・リンチなどの手法について学ぶ。 |
パタン・ランゲージ、ケヴィン・リンチなどの手法について説明できる。
|
6週 |
近代以降の都市づくり:都市と農村、都市の変容について学ぶ。 |
都市と農村の計画、都市の変容について説明できる。
|
7週 |
近代以降の都市づくり:地域に根ざした都市デザインについて学ぶ。 |
地域に根ざした都市デザインについて説明できる。
|
8週 |
都市計画区域の決定 [1]:都市計画区域が決定されるまでの流れについて学ぶ。 |
都市計画区域が決定されるまでの流れについて説明できる。
|
2ndQ |
9週 |
都市計画マスタープラン [2]:都市計画マスタープランについて,プロセスと実例を学ぶ。 |
都市計画マスタープランについて,プロセスと実例を説明できる。
|
10週 |
土地利用 [10-12]:都市計画区域,準都市計画区域,区域区分制度,開発許可制度について学ぶ。 |
都市計画区域,準都市計画区域,区域区分制度,開発許可制度について説明できる。
|
11週 |
土地利用 [10-12]:都市計画区域,準都市計画区域,区域区分制度,開発許可制度について学ぶ。 |
都市計画区域,準都市計画区域,区域区分制度,開発許可制度について説明できる。
|
12週 |
土地利用 [10-12]:都市計画区域,準都市計画区域,区域区分制度,開発許可制度について学ぶ。 |
都市計画区域,準都市計画区域,区域区分制度,開発許可制度について説明できる。
|
13週 |
都市施設の整備 [13-14]:交通施設,公共施設,供給施設の整備について学ぶ。 |
都市施設の整備について,考え方と実施要領を説明できる。
|
14週 |
都市施設の整備 [13-14]:交通施設,公共施設,供給施設の整備について学ぶ。 |
都市施設の整備について,考え方と実施要領を説明できる。
|
15週 |
答案返却および解説[15] |
|
16週 |
|
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
市街地開発事業 [1-3]:市街地開発事業について,根拠法,考え方,実例を学ぶ。 |
市街地を開発する仕組み,土地区画整理事業,市街地再開発事業,その他の事業について説明できる。
|
2週 |
市街地開発事業 [1-3]:市街地開発事業について,根拠法,考え方,実例を学ぶ。 |
市街地を開発する仕組み,土地区画整理事業,市街地再開発事業,その他の事業について説明できる。
|
3週 |
市街地開発事業 [1-3]:市街地開発事業について,根拠法,考え方,実例を学ぶ。 |
市街地を開発する仕組み,土地区画整理事業,市街地再開発事業,その他の事業について説明できる。
|
4週 |
防災都市づくり [4-7]:防災を意識した都市の構成について,考え方や実例を学ぶ。 |
土地や風土に応じた防災計画の考え方や実例について説明できる。
|
5週 |
防災都市づくり [4-7]:防災を意識した都市の構成について,考え方や実例を学ぶ。 |
土地や風土に応じた防災計画の考え方や実例について説明できる。
|
6週 |
防災都市づくり [4-7]:防災を意識した都市の構成について,考え方や実例を学ぶ。 |
土地や風土に応じた防災計画の考え方や実例について説明できる。
|
7週 |
防災都市づくり [4-7]:防災を意識した都市の構成について,考え方や実例を学ぶ。 |
土地や風土に応じた防災計画の考え方や実例について説明できる。
|
8週 |
景観まちづくり:景観・風景とは、景観まちづくりの枠組みと変遷 |
景観・風景とは何か、景観まちづくりの枠組みと変遷について説明できる。
|
4thQ |
9週 |
景観まちづくり:歴史的町並み保存と地域計画について学ぶ。 |
歴史的町並み保存と地域計画について説明できる。
|
10週 |
市街地の整備と居住地設計:コミュニティとまちづくりについて学ぶ。 |
コミュニティとまちづくりについて説明できる。
|
11週 |
市街地の整備と居住地設計:建築行為・開発行為のコントロールについて学ぶ。 |
建築行為・開発行為のコントロールについて説明できる。
|
12週 |
市街地の整備と居住地設計:地区計画制度、建築協定について学ぶ。 |
地区計画制度について説明できる。
|
13週 |
市街地の整備と居住地設計:市民参加と合意形成の意義について学ぶ。 |
市民参加と合意形成の意義について説明できる。
|
14週 |
市街地の整備と居住地設計:様々なまちづくりの手法・制度について学ぶ。 |
様々なまちづくりの手法・制度について説明できる。
|
15週 |
答案返却および解説[15] |
|
16週 |
|
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 計画 | 国土と地域の定義を説明できる。 | 2 | 前1 |
日本、世界における古代、中世および現代の都市計画の思想および理念と実際について、説明できる。 | 2 | 前2,前3,前4,前5 |
都市計画法と都市計画関連法の概要について、説明できる。 | 2 | 前7 |
土地利用計画と交通計画について、説明できる。 | 2 | |
総合計画とマスタープランについて、説明できる。 | 2 | 前8,前9 |
都市計画区域の区域区分と用途地域について、説明できる。 | 2 | 前10,前11,前12 |
緑化と環境整備(緑の基本計画)について、説明できる。 | 2 | 後8 |
風景、景観と景観要素について、説明できる。 | 2 | 前7,後8,後9 |
都市の防災構造化を説明できる。 | 2 | 後4,後5,後6,後7 |
土地区画整理事業を説明できる。 | 2 | 後1,後2,後3 |
市街地開発・再開発事業を説明できる。 | 2 | 後1,後2,後3 |
建築系分野 | 計画・歴史 | 現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。 | 2 | 前6 |
近現代都市の特質と課題について説明できる。 | 2 | 前3,前4,前5 |
近代の都市計画論について説明できる。 | 2 | 前3,前4,前5 |
現代にいたる都市計画論について説明できる。 | 2 | 前3,前4,前5 |
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。 | 2 | 前13,前14 |
街路計画の手法と理念について説明できる。 | 2 | 前13,前14 |
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。 | 2 | 前10,前11,前12 |
方法・制度の変遷について説明できる。 | 2 | 後10,後11,後12 |
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。 | 2 | 後10,後11,後12 |
市街地を開発する仕組みについて説明できる。 | 2 | 後1,後2,後3 |
土地区画整理事業について説明できる。 | 2 | 後1,後2,後3 |
市街地再開発事業について説明できる。 | 2 | 後1,後2,後3 |
地区計画制度について説明できる。 | 2 | 後11,後12,後13 |
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。 | 2 | 後11,後12,後13 |
都市と農村の計画について説明できる。 | 2 | 前6 |
都市・地区・地域・建築物の規模に応じた防災に関する計画、手法などを説明できる。 | 2 | |