卒業研究

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 卒業研究
科目番号 5560 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 8
開設学科 環境都市デザイン工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 8
教科書/教材 卒業研究テーマに関連する教科書・教材・参考書等
担当教員 山崎 利文,岡林 宏二郎,山崎 慎一,横井 克則,岡田 将治,木村 竜士,北山 めぐみ,池田 雄一,近藤 拓也,三橋 修

到達目標

【到達目標】
1.研究テーマに関連するデザイン能力、専門的知識とその応用能力、計画的な実行力、自主学習能力が身についている。2.研究成果を学術論文として論理的にまとめることができる。3.研究成果をパワーポイント等を用いて分かりやすく制限時間内に発表でき、質疑応答もできる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1研究テーマに関連するデザイン能力、専門的知識とその応用能力、計画的な実行力、自主学習能力が十分に身についている。研究テーマに関連するデザイン能力、専門的知識とその応用能力、計画的な実行力、自主学習能力が身についている。研究テーマに関連するデザイン能力、専門的知識とその応用能力、計画的な実行力、自主学習能力が身についていない。
評価項目2研究成果を学術論文、もしくは設計物として極めて論理的にまとめることができる。 研究成果を学術論文、もしくは設計物として論理的にまとめることができる。 研究成果を学術論文、もしくは設計物として論理的にまとめることができない。
評価項目3研究成果をパワーポイント等を用いてとても分かりやすく制限時間内に発表でき、質疑回答も優れている。 研究成果をパワーポイント等を用いて分かりやすく制限時間内に発表でき、質疑回答もできる。 研究成果をパワーポイント等を用いて分かりやすく制限時間内に発表できず、質疑回答もできない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標  (E) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標  (F) 説明 閉じる
JABEE評価 基準1(2)(d)(3) 説明 閉じる
JABEE評価 基準1(2)(e) 説明 閉じる
JABEE評価 基準1(2)(f) 説明 閉じる
JABEE評価 基準1(2)(g) 説明 閉じる
JABEE評価 基準1(2)(h) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
卒業研究は建設工学の専門総合科目の一つであり、1年~4年生の間に修得した専門知識等を基礎として、指導教員とコミュニケーションを取りながら、より学術的な研究テーマに対して積極的に調査・研究・実験を1年間通じて実施するものである。最後に「卒業論文」(もしくは「卒業設計」)、「卒業論文概要」、「研究日誌」を作成して、「卒業研究発表会」で口述発表を行う。土木学会四国支部技術研究発表会での報告も目標としている。
授業の進め方・方法:
各教員(研究室)当たり3~4名配属され、指導教員の指導のもとで実施する。
1.研究の準備:研究テーマの決定と研究遂行のための大まかな研究スケジュールを計画する。
2.文献・資料収集:研究内容に関連する文献・資料を収集整理して内容の理解を深め、問題意識を明確にする。
3.実作業の実施:予備調査や予備実験などを経て、調査・計算・実験等を効率的に実施して結果を考察する。必要があればフィードバックする。
4.「中間発表会」の概要作成と口述発表:卒業研究の途中経過について概要作成と口述発表を行う。時期は10月中の金曜日とし、指定時間(5分:発表3分、質疑応答2分)内に発表できるように準備する。
5.「卒業論文」(もしくは「卒業設計」)、「卒業論文概要」および「研究日誌」の作成・提出:作成要項に従ってパソコン等で作成する。指導教員の確認後、所定の期限までに提出する。
6.「卒業研究発表会」での口述発表:所定の日時に実施される卒業研究発表会において口述発表を行う。各人10分を目安とし、論文要旨を7分以内に発表し、その後2名以上の質疑に応答しなければならない。
注意点:
1.卒業研究は必履修科目で通年8単位である。もちろん3分の2以上の出席が必要である。卒業研究が合格でなければ卒業できない(卒業要件の一つ)。時間割表に組み込まれる卒業研究の授業時間数は週当たり前期5時間、後期7時間であるが、単位数は8単位(年間240時間以上)となっている。よって、卒業研究は授業で定められた時間以外に、別途放課後や休日、長期休暇中を活用し、指導教員のもとで少なくとも週当たり2時間分の研究を取り組む必要がある。また、卒業研究に取り組んだ実質時間数(昼休み等の休憩時間は除く)や研究内容は、必ず「研究日誌」に記録し、その都度指導教員の確認を受ける。
2.中間発表、卒業論文(卒業設計)、卒論概要と卒研発表、研究時間における審査表に基づいて全教員が記入し、総合的に「合否」を評価する。技術者が身につけるべき専門基礎として、建設工学専門分野の課題を解決するために、学問的に深く考え、調べ、明らかにする方法及び専門基礎知識の理解の程度を評価する。総合建設技術者として必要とされる能力を,5年終了時に提出される卒業論文,卒業研究発表,研究日誌からルーブリック(別途参照)で到達レベルを環境都市デザイン工学科全教員で評価して,総合的に「合否」判定を行う。ルーブリックで評価する能力は,特別研究論文ではデザイン能力(e)、専門知識とその応用能力(d),論理的な記述力(f)、計画的な実行力とマネジメント能力(h),特別研究発表では論理的な記述力(f)、発表力とコミュニケーション力(f),研究日誌では自主的・継続的な学習能力(g)である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 研究の準備[1]:研究テーマの決定とスケジュールを計画する。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
2週 文献資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
3週 文献資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
4週 文献資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
5週 文献資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
6週 文献資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
7週 文献資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
8週 文献資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
2ndQ
9週 文献資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
10週 作業の実施[10-14]:予備調査や実験を経て、研究結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
11週 作業の実施[10-14]:予備調査や実験を経て、研究結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
12週 作業の実施[10-14]:予備調査や実験を経て、研究結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
13週 作業の実施[10-14]:予備調査や実験を経て、研究結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
14週 作業の実施[10-14]:予備調査や実験を経て、研究結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
15週 中間発表の準備[15]:卒業研究の途中経過の概要を作成する。 研究成果を制限時間内に分かりやすく説明できる。
16週
後期
3rdQ
1週 中間発表[16]:卒業研究の途中経過について口頭発表する。 研究成果を論理的にまとめることができる。
2週 中間発表の準備[17]:卒業研究の途中経過の発表を受けて、研究計画を見直す。 研究成果を制限時間内に分かりやすく説明できる。
3週 作業の実施[18-23]:調査・計算・実験等の結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
4週 作業の実施[18-23]:調査・計算・実験等の結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
5週 作業の実施[18-23]:調査・計算・実験等の結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
6週 作業の実施[18-23]:調査・計算・実験等の結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
7週 作業の実施[18-23]:調査・計算・実験等の結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
8週 作業の実施[18-23]:調査・計算・実験等の結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
4thQ
9週 卒業論文(卒業設計)の作成[24-26]:研究成果を最終的に論文としてまとめる。 研究成果を論理的にまとめることができる。
10週 卒業論文(卒業設計)の作成[24-26]:研究成果を最終的に論文としてまとめる。 研究成果を論理的にまとめることができる。
11週 卒業論文(卒業設計)の作成[24-26]:研究成果を最終的に論文としてまとめる。 研究成果を論理的にまとめることができる。
12週 論文概要(卒業設計)の作成[27]:卒論概要を作成する。 研究成果を論理的にまとめることができる。
13週 卒業研究発表会の準備[28]:卒業研究発表会での発表準備を行う。 研究成果を制限時間内に分かりやすく説明できる。
14週 卒業研究発表会[29]:卒業研究の最終成果を口頭発表する。 研究成果を制限時間内に分かりやすく説明できる。
15週 論文修正[30]:査読意見に基づき卒業論文(卒業設計)の修正を行う。再発表の学生は口頭発表する。 研究成果を論理的にまとめることができる。研究成果を制限時間内に分かりやすく説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
専門的能力分野別の専門工学建設系分野測量光波・電波による距離測量を説明できる。2
地盤土の生成、基本的物理量、構造などについて、説明できる。3
土の粒径・粒度分布やコンシステンシーを理解し、地盤材料の工学的分類に適用できる。4
土の締固め特性を説明できる。3
土のせん断試験を説明できる。3
土のせん断特性を説明できる。4
土の破壊規準を説明できる。4
地盤内応力を説明できる。3
有効応力の原理を説明できる。4
ランキン土圧やクーロン土圧を説明でき、土圧算定に適用できる。3
基礎の種類とそれらの支持力公式を説明でき、土の構造物の支持力算定に適用できる。3
飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。4
地盤改良工法や液状化対策工法について、説明できる。3
水理水理学で用いる単位系を説明できる。3
平面と曲面に作用する全水圧の大きさと作用点を計算できる。3
浮力と浮体の安定を計算できる。3
完全流体の運動方程式(Eulerの運動方程式)を説明できる。2
比エネルギー、フルード数、常流と射流、限界水深(ベスの定理、ベランジェの定理)、跳水現象について、説明できる。2
層流と乱流について、説明できる。3
流体摩擦(レイノルズ応力、混合距離)を説明できる。2
河川の分類と流域について、説明できる。2
水の循環、雨が降る仕組み、我が国の降雨特性について、説明できる。2
水文量の観測方法を説明でき、流域平均雨量を計算できる。3
河道およびダムによる洪水対策を説明できる。2

評価割合

中間発表卒論概要卒研発表卒業論文(設計)研究日誌その他合計
総合評価割合20202020200100
基礎的能力1010101010050
専門的能力1010101010050
分野横断的能力0000000