構造力学Ⅳ

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 構造力学Ⅳ
科目番号 5577 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市デザイン工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:安達,丸田,「建築構造力学」(学芸出版社) 参考資料:PEL編集委員会 編著:岩坪「構造力学」
担当教員 小田 憲史

到達目標

【到達目標】
1.三連モーメント法を説明できる。
2.三連モーメント法を用いて不静定構造である連続ばりを解くことができる。
3.たわみ角法の解析手順を説明できる。
4.たわみ角法を用いて簡単な不静定ばりを解くことができる。
5.たわみ角法を用いて簡単な不静定ラーメンを解くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1弾性荷重法,仮想仕事の原理の概念を説明でき,それらを用いて静定構造のたわみやたわみ角を求めることができる。弾性荷重法,仮想仕事の原理を用いて静定構造のたわみやたわみ角を求めることができる。 弾性荷重法,仮想仕事の原理を用いて静定構造のたわみやたわみ角を求めることができない。
評価項目2三連モーメント法を説明でき,不静定構造の連続ばりを解くことができる。三連モーメント法を用いて不静定構造の連続ばりを解くことができる。 三連モーメント法を用いて不静定構造の連続ばりを解くことができない。
評価項目3たわみ角法の解析手順を説明でき,たわみ角法を用いて不静定ばりや不静定ラーメンを解くことができる。たわみ角法を用いて不静定ばりや不静定ラーメンを解くことができる。たわみ角法を用いて不静定ばりや不静定ラーメンを解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる
JABEE評価 基準1(2)(d)(3) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
構造力学は,土木・建築構造物の構造設計や他のいくつかの教科の基礎となる科目である。2学年の構造力学Ⅰ,3学年の構造力学Ⅱ,4学年の構造力学Ⅲで習得した知識をもとに,不静定構造物の計算方法である三連モーメント法とたわみ角法を理解することにより、建設技術者としての専門的基礎知識を習得する。
授業の進め方・方法:
基本的に座学により基本理論を修得し、演習により計算方法を習得する。1/4期は三連モーメント法に関する事項、2/4期はたわみ角法に関する事項を学習する。
注意点:
試験の成績を60%,平素の学習状況等(課題・小テスト・レポート等を含む)を40%の割合で総合的に評価する。学年の評価は前学期中間と前学期末の各成績を平均して評価する。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 変形の計算(1-3):授業概要の説明を行う。弾性荷重法と仮想仕事の原理によるたわみとたわみ角の計算方法を復習を行う。 弾性荷重法と仮想仕事の原理を用いて静定ばりのたわみ,たわみ角の計算方法を再度理解する。
2週 変形の計算(1-3):弾性荷重法と仮想仕事の原理によるたわみとたわみ角の計算方法を復習を行う。 弾性荷重法と仮想仕事の原理を用いて静定ばりのたわみ,たわみ角の計算方法を再度理解する。
3週 変形の計算(1-3):弾性荷重法と仮想仕事の原理によるたわみとたわみ角の計算方法を復習を行う。 弾性荷重法と仮想仕事の原理を用いて静定ばりのたわみ,たわみ角の計算方法を再度理解する。
4週 三連モーメント法(4-7):三連モーメント法による不静定ばりの解き方について学習する。 三連モーメント法による不静定ばりの解き方について説明できる。
5週 三連モーメント法(4-7):三連モーメント法による1次不静定ばりの演習から計算方法を学習する。 三連モーメント法により1次不静定ばりを解くことができる。
6週 三連モーメント法(4-7):三連モーメント法による1次不静定ばりの演習から計算方法を学習する。 三連モーメント法により1次不静定ばりを解くことができる。
7週 三連モーメント法(4-7):三連モーメント法による2次不静定ばりの演習から計算方法を学習する。 三連モーメント法により2次不静定ばりを解くことができる。
8週 たわみ角法(8-14):たわみ角法による不静定ばりや不静定ラーメンの解き方について学習する。 たわみ角法による不静定ばり,不静定ラーメンの解き方について説明できる。
2ndQ
9週 たわみ角法(8-14):たわみ角法による不静定ばりの演習から計算方法について学習する。 たわみ角法による不静定ばりを解くことができる。
10週 たわみ角法(8-14):たわみ角法による部材回転角の生じない不静定ラーメンの演習より計算方法について学習する。 たわみ角法による部材回転角の生じない不静定ラーメンを解くことができる。
11週 たわみ角法(8-14):たわみ角法による部材回転角の生じない不静定ラーメンの演習より計算方法について学習する。 たわみ角法による部材回転角の生じない不静定ラーメンを解くことができる。
12週 たわみ角法(8-14):たわみ角法による部材回転角が生じる不静定ラーメンの解き方について学習する。 たわみ角法による部材回転角が生じる不静定ラーメンの解き方について説明できる。
13週 たわみ角法(8-14):たわみ角法による不静定ばりの解き方について学習する。 たわみ角法による部材回転角の生じる不静定ラーメンを解くことができる。
14週 たわみ角法(8-14):たわみ角法による部材回転角の生じる不静定ラーメンの演習より計算方法を学習する。 たわみ角法による部材回転角の生じる不静定ラーメンを解くことができる。
15週 まとめ(15):三連モーメント法とたわみ角法による不静定ばりと不静定ラーメンの解き方の復習を行う。 三連モーメント法とたわみ角法による不静定ばりと不静定ラーメンを解くことができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野構造橋の構成、分類について、説明できる。2
橋梁に作用する荷重の分類(例、死荷重、活荷重)を説明できる。2
地盤ランキン土圧やクーロン土圧を説明でき、土圧算定に適用できる。2
基礎の種類とそれらの支持力公式を説明でき、土の構造物の支持力算定に適用できる。2
飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。2
建築系分野構造骨組構造物の安定・不安定の判定ができる。3
木構造の特徴・構造形式について説明できる。2
木材の接合について説明できる。2
S造の特徴・構造形式について説明できる。2
鋼材・溶接の許容応力度について説明できる。2
軸力のみを受ける部材の設計の計算ができる。2
軸力、曲げを受ける部材の設計の計算ができる。2
曲げ材の設計の計算ができる。2
継手の設計・計算ができる。2
高力ボルト摩擦接合の機構について説明できる。2
溶接接合の種類と設計法について説明できる。2
仕口の設計方法について説明ができる。2
柱脚の種類と設計方法について説明ができる。2
鉄筋コンクリート造(ラーメン構造、壁式構造、プレストレストコンクリート構造など)の特徴・構造形式について説明できる。2
許容曲げモーメントを計算できる。2
主筋の算定ができる。2
釣合い鉄筋比について説明ができる。2
許容せん断力を計算できる。2
せん断補強筋の算定ができる。2
許容曲げモーメントを計算できる。2
釣合い鉄筋比について説明ができる。2
許容せん断力を計算できる。2
せん断補強筋の算定ができる。2
終局曲げモーメントについて説明できる。2
終局剪断力について説明できる。2
マグニチュードの概念と震度階について説明できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力3000002050
専門的能力2000001030
分野横断的能力1000001020