到達目標
【到達目標】
1.全体として国家公務員Ⅲ種,地方公務員初級に合格するレベルの知識を身につける。
2.pHやBODなどの水質指標が説明でき,汚濁負荷量が計算できる。
3.河川の自浄作用や水質汚濁,富栄養化の現象を理解し,説明できる。
4.下水道の仕組みが説明でき,簡単な施設設計計算ができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | pHやBODなどの水質指標が説明でき,汚濁負荷量が計算できる。 | pHやBODなどの水質指標がある程度説明でき,汚濁負荷量が計算方法が理解できている。 | pHやBODなどの水質指標が説明できない。また、汚濁負荷量が計算できない。 |
評価項目2 | 河川の自浄作用や水質汚濁,富栄養化の現象を説明できる。 | 河川の自浄作用や水質汚濁,富栄養化の現象をある程度説明できる。 | 河川の自浄作用や水質汚濁,富栄養化の現象を理解できていない。 |
評価項目3 | 下水道の仕組みが説明でき,簡単な施設設計計算ができる。 | 下水道の仕組みがある程度説明でき,簡単な施設設計計算の方法が理解できる。
| 下水道の仕組みが説明できない。簡単な施設設計計算ができない。
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学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
河川や湖沼などの公共用水域における水環境の汚染原因やBODなどの水質の調査方法,生活排水を処理する下水道の役割や施設の設計方法などについて,高知県の身近な例を掲げながら分かり易く解説する。この講義では,主に水環境や下水道に関する知識を総合的に学習し,実務に応用できる基礎知識を身につけることを目標とする。
授業の進め方・方法:
下記の授業計画に従って講義を行い,定期的に演習問題を行って内容の理解度や到達度を評価する。前学期中間と前学期末に試験を行う。
注意点:
試験の成績を60%,平素の学習状況等(演習問題や小テスト等を含む)を40%の割合で総合的に評価する。成績の評価は,前学期中間と前学期末の各期間の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
環境問題の歴史[1]:下水道の始まり,戦後の公害対策,環境基本法などを解説する。 |
下水道の始まり,戦後の公害対策,環境基本法などが理解できる。
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2週 |
水環境の現状[2]:近年の公共用水域の水質の状況やその保全対策などを解説する。 |
近年の公共用水域の水質の状況やその保全対策などが理解できる。
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3週 |
水質汚濁[3]:水の物性と循環,水質汚濁現象について理解する。 |
水の物性と循環,水質汚濁現象について理解できる。
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4週 |
水質指標[4]: pH,DO,BOD,窒素などの水質評価指標の意味や測定方法を理解する。 |
pH,DO,BOD,窒素などの水質評価指標の意味や測定方法が理解できる。
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5週 |
汚濁負荷と自浄作用[5]:汚濁負荷の発生源やその移動過程,河川の自浄作用を理解する。 |
汚濁負荷の発生源やその移動過程,河川の自浄作用が理解できる。
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6週 |
富栄養化現象[6]:湖沼などの富栄養化の原因について理解する。 |
湖沼などの富栄養化の原因について理解できる。
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7週 |
下水道のしくみ[7]:下水道の役割,構成,排除方式,種類,施設などを理解する。 |
下水道の役割,構成,排除方式,種類,施設などが理解できる。
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8週 |
下水道計画[8-10]:計画汚水量及び雨水量,汚濁負荷量,管渠の設計法を理解する。 |
計画汚水量及び雨水量,汚濁負荷量,管渠の設計法が理解できる。
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2ndQ |
9週 |
下水道計画[8-10]:計画汚水量及び雨水量,汚濁負荷量,管渠の設計法を理解する。 |
計画汚水量及び雨水量,汚濁負荷量,管渠の設計法が理解できる。
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10週 |
下水道計画[8-10]:計画汚水量及び雨水量,汚濁負荷量,管渠の設計法を理解する。 |
計画汚水量及び雨水量,汚濁負荷量,管渠の設計法が理解できる。
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11週 |
下水処理施設[11-13]:処理に関与する微生物と標準活性汚泥法の設計法を理解する。 |
処理に関与する微生物と標準活性汚泥法の設計法が理解できる。
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12週 |
下水処理施設[11-13]:処理に関与する微生物と標準活性汚泥法の設計法を理解する。 |
処理に関与する微生物と標準活性汚泥法の設計法が理解できる。
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13週 |
下水処理施設[11-13]:処理に関与する微生物と標準活性汚泥法の設計法を理解する。 |
処理に関与する微生物と標準活性汚泥法の設計法が理解できる。
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14週 |
様々な下水処理法[14]:浮遊生物法,生物膜法,高度処理法(窒素・リン除去法)を理解する。 |
浮遊生物法,生物膜法,高度処理法(窒素・リン除去法)が理解できる。
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15週 |
汚泥処理[15]:汚泥性状の指標,計画汚泥量,処理プロセス,有効利用法を理解する。 |
汚泥性状の指標,計画汚泥量,処理プロセス,有効利用法が理解できる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学(一般) | 化学(一般) | pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。 | 3 | 前4 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 環境 | 環境問題の歴史を理解している。 | 2 | 前1 |
環境と人の健康との関わりを説明できる。 | 2 | 前1 |
過去に生じた公害の歴史とその内容(環境要因と疾病の関係)について、説明できる。 | 2 | 前1 |
水の物性、水の循環を説明できる。 | 2 | 前3 |
水質指標を説明できる。 | 2 | 前4 |
水質汚濁の現状を説明できる。 | 2 | 前2 |
水質汚濁物の発生源と移動過程を説明でき、原単位、発生負荷を含めた計算ができる。 | 3 | 前5 |
水域生態系と水質変換過程(自浄作用、富栄養化、生物濃縮等)について、説明できる。 | 2 | 前5,前6 |
水質汚濁の防止対策・水質管理計画(施策、法規等)を説明できる。 | 2 | 前2 |
下水道の役割と現状、汚水処理の種類について、説明できる。 | 2 | 前7 |
下水道の基本計画と施設計画、下水道の構成を説明でき、これに関する計算ができる。 | 3 | 前8,前9,前10 |
生物学的排水処理の基礎(好気的処理)を説明できる。 | 2 | 前11,前12 |
下水処理施設の設計を理解き、かつ計算できる。 | 3 | 前13 |
高度処理を理解している。 | 2 | 前14 |
汚泥処理・処分について、説明できる。 | 2 | 前15 |
リスクアセスメントを説明できる。 | 2 | 前1 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | 課題など | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 |
専門的能力 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 | 80 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |