環境工学

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 環境工学
科目番号 0046 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市デザイン工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 よくわかる環境工学 理工図書
担当教員 木村 竜士

到達目標

【到達目標】
地球環境,自然環境,大気環境,土壌環境,廃棄物,騒音と振動,建設と環境,環境保全等の現状と問題解決の方向性を説明できる。また,環境アセスメントの内容を理解し,建築・建設業に係わる技術者としての役割を述べることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地球環境,自然環境,大気環境,土壌環境,廃棄物,騒音と振動,建設と環境,環境保全等の現状と問題解決の方向性を説明できる。地球環境,自然環境,大気環境,土壌環境,廃棄物,騒音と振動,建設と環境,環境保全等の現状と問題解決の方向性を理解している。地球環境,自然環境,大気環境,土壌環境,廃棄物,騒音と振動,建設と環境,環境保全等の現状と問題解決の方向性を理解していない。
評価項目2地球環境問題に対して、建築・建設業に係わる技術者としての役割を説明できる。地球環境問題の内容を理解している。地球環境問題の内容を理解していない。
評価項目3環境アセスメントについて理解している。環境マネジメントシステムにおける環境アセスメントについて知識がある。環境アセスメントについて知識がない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現在地球規模で問題となっている地球環境,自然環境,大気環境,近年地域規模で問題となっている放射能・放射線,土壌環境,廃棄物問題,振動・騒音及びこれらの保全対策について,その定義や詳細な内容を学びます。この講義では,建設技術者として人間活動が自然環境に与える影響について考え,技術者が身につけるべき専門基礎知識を習得することを目標とします。
授業の進め方・方法:
講義・グループディスカッション・学生によるプレゼンテーションを中心とする。
注意点:
試験の成績を60%,平素の学習状況等(レポート課題や小テスト等を含む)を40%の割合で総合的に評価する。成績の評価は,後学期中間と学年末の各期間の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業の概要と地球環境(1)[1-4] 授業の内容と地球環境問題の背景等を説明できる。
2週 地球環境[1-4] CDMの意義と役割を説明できる。
3週 地球環境[1-4] サスティナブル社会を理解できる。
4週 確認テスト(1回目)および地球環境[1-4] 発展途上国の環境問題について理解できる。
5週 環境倫理[5] 環境倫理の3大原則について理解することができる。
6週 大気環境[6] 大気環境の特性,大気汚染物質,大気汚染の防止,地球規模の大気汚染について理解している。
7週 確認テスト(2回目)および室内空気環境[7] 大気汚染に起因する建物の室内環境汚染について理解している。
8週 土壌環境 [8] 土壌環境の問題,土壌汚染対策について説明できる。
2ndQ
9週 騒音[9] 音の性質と騒音,騒音の環境基準,騒音の伝搬・防止対策について説明できる。
10週 確認テスト(3回目)および振動[10] 振動の性質,振動の規制,振動の伝搬について説明できる。
11週 森林環境[11-12] 森林の役割と保全の取り組みおよび関連法案について説明できる。
12週 森林環境[11-12] 森林の役割と保全の取り組みおよび関連法案について説明できる。
13週 廃棄物問題[13-14] 廃棄物の現状、資源の再利用について理解している。
14週 廃棄物問題[13-14] 廃棄物の現状、資源の再利用について理解している。
15週 生態系の保全 [15] 生物多様性に関する現状と課題、関連法案を理解している。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野環境環境問題の歴史を理解している。2前1
地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨を理解している。2前7
熱帯林の減少、砂漠化・土壌劣化、野生性生物の種の減少、海洋汚染を理解している。2前7,前11
化学物質の管理、有害物質の越境問題を理解している。2前7
開発途上国の環境問題を理解している。2前7
物質循環を理解している。2前7,前13
地球資源問題を理解している。2前7
環境容量を説明できる。3前8
環境と人の健康との関わりを説明できる。2前1,前8
過去に生じた公害の歴史とその内容(環境要因と疾病の関係)について、説明できる。2前10
大気汚染の現状と発生源を理解している。2前10
大気汚染物質の濃度予測を理解している。2前10
音の基礎(音波、音圧、波長など)を説明できる。3前12,前13
音の尺度と騒音の評価を説明できる。3前12,前13
騒音の発生源と現状について、説明できる。3前12,前13
騒音による人体への影響を理解している。2前12,前13
騒音の伝搬と予測を説明でき、計算できる。3前12,前13
騒音の測定方法と計算方法を理解し、測定値から騒音評価ができる。3前12,前13
施策、法規などによる騒音の防止対策を理解している。2前12,前13
環境影響評価の目的を説明できる。2前2,前3,前4,前5,前6
環境影響評価の現状(事例など)を説明できる。2前2,前3,前4,前5,前6
環境影響指標を説明できる。2前2,前3,前4,前5,前6
リスクアセスメントを説明できる。2
ライフサイクルアセスメントを説明できる。2
溶解度について理解している。2前9,前10
化学平衡について理解している。2前9,前10
反応速度について理解している。2前9,前10
土壌汚染の現状を説明できる。2前11
環境倫理を説明できる。3前14
環境と森林の関係を理解している。2
森林生態系と自然環境保全を理解している。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合60101010010100
基礎的能力200000020
専門的能力200000020
分野横断的能力2010101001060