防災工学

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 防災工学
科目番号 0050 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市デザイン工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリントを配布する。 参考書:柴田明徳「最新 耐震構造解析」(森北出版)
担当教員 岡林 宏二郎,小田 憲史

到達目標

【到達目標】
1.1自由度の運動方程式の誘導とその解を求めることができる。
2.耐震設計の考え方が説明できる。
3.土砂災害と対策工と防災対策の考え方について説明できる。
4.過去の地震被害や南海地震と防災対策法について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目11自由度の運動方程式の誘導とその解を求めることができる。 耐震設計の考え方が説明できる。 1自由度の運動方程式の誘導とその解を求めることができる。 耐震設計の考え方を理解している。 1自由度の運動方程式の誘導とその解を求めることができる。 耐震設計の考え方を理解していない。
評価項目2土砂災害と対策工と防災対策の考え方について説明できる。 土砂災害と対策工と防災対策の考え方について理解している。 土砂災害と対策工と防災対策の考え方について理解していない。
評価項目3過去の地震被害や南海地震と防災対策法について説明できる。 過去の地震被害や南海地震と防災対策法について説明できる。 過去の地震被害や南海地震と防災対策法について理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
耐震設計の観点から構造物の動的特性の把握は重要である。そのため,簡単な質点モデルについて振動工学の基礎を学び,耐震設計法の理論的背景を学習する。土砂災害とその対策法について学び,地震災害と予知法,南海地震およびグローバルな視点から国土・社会構造の変化と自然災害への脆弱性について学ぶ。建設技術者として必要な防災対策に関する専門基礎知識を習得する。
授業の進め方・方法:
資料やパワーポイントを用い講義形式で授業を進める。設定したテーマや内容についてメモをとり、レポートやプリントの回答を作成して提出する。インターネットで詳しく調べたり班ごとに話会いや教え会いを行う(アクティブラーニング)。詳細は授業計画のとおり。
注意点:
試験の成績を60%,平素の学習状況等(課題・小テスト・レポート等を含む)を40%の割合で総合的に評価する。前学期の評価は中間と期末の各期間の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 建物の地震被害と台風被害[1]:建物の地震被害と台風被害例について学習する。 資料やパワーポイントを用い講義形式で授業を進める。設定したテーマや内容についてメモをとり、レポートやプリントの回答を作成して提出する。インターネットで詳しく調べたり班ごとに話会いや教え会いを行う(アクティブラーニング)。詳細は授業計画のとおり。
2週 振動工学の基礎[2]:振動工学の基礎について学ぶ。 振動工学の基礎について理解している。
3週 1自由度系の振動[3-5]:1自由度の自由振動および強制定常振動の解法について学習する。 振動工学の基礎について理解している。
4週 1自由度系の振動[3-5]:1自由度の自由振動および強制定常振動の解法について学習する。 1自由度の自由振動および強制定常振動の解法について理解している。
5週 1自由度系の振動[3-5]:1自由度の自由振動および強制定常振動の解法について学習する。 1自由度の自由振動および強制定常振動の解法について理解している。
6週 地振動と応答スペクトル[6-8]:地震動の性質と応答スペクトルについて学び,耐震設計法の考え方について学習する。 地震動の性質と応答スペクトルについて学び,耐震設計法の考え方について理解している。
7週 地振動と応答スペクトル[6-8]:地震動の性質と応答スペクトルについて学び,耐震設計法の考え方について学習する。 地震動の性質と応答スペクトルについて学び,耐震設計法の考え方について理解している。
8週 地振動と応答スペクトル[6-8]:地震動の性質と応答スペクトルについて学び,耐震設計法の考え方について学習する。 地震動の性質と応答スペクトルについて学び,耐震設計法の考え方について理解している。
2ndQ
9週 土砂災害とその対策[9-10]:土砂災害とその対策法,四国の地質と土砂災害の事例について学ぶ。 土砂災害とその対策法,四国の地質と土砂災害の事例について理解している。
10週 土砂災害とその対策[9-10]:土砂災害とその対策法,四国の地質と土砂災害の事例について学ぶ。 土砂災害とその対策法,四国の地質と土砂災害の事例について理解している。
11週 地震被害[11-12]:過去の地震被害(阪神大震災,東日本大震災,新潟中越地震)と教訓を学ぶ。 過去の地震被害(阪神大震災,東日本大震災,新潟中越地震)と教訓を理解している。
12週 地震被害[11-12]:過去の地震被害(阪神大震災,東日本大震災,新潟中越地震)と教訓を学ぶ。 過去の地震被害(阪神大震災,東日本大震災,新潟中越地震)と教訓を理解している。
13週 南海トラフ巨大地震に備える[13-14]:南海トラフ巨大地震について地震津波・地盤災害の予測を中心に学ぶ。 南海トラフ巨大地震について地震津波・地盤災害の予測について理解している。
14週 南海トラフ巨大地震に備える[13-14]:南海トラフ巨大地震について地震津波・地盤災害の予測を中心に学ぶ。 南海トラフ巨大地震について地震津波・地盤災害の予測について理解している。
15週 自然災害への脆弱性[15]:最近の自然災害の情報源・国土構造と災害脆弱性ついて学ぶ。 南海トラフ巨大地震について地震津波・地盤災害の予測について理解している。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野製図製図用具の種類を理解している。3
線と文字の種類を説明できる。4
平面図形と投影図の描き方について、説明できる。4
CADハードウエアの種類を理解している。3
図面の出力(印刷)ができる。3
CADソフトウェアの機能を説明できる。4
図形要素の作成と修正について、説明できる。4
画層の管理を説明できる。4
図の配置、尺度、表題欄、寸法と寸法線の規約について、説明できる。4
与えられた条件を基に設計計算ができる。4
設計した物をCADソフトで描くことができる。4
建築系分野美術・デザイン建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。2
建築における形態(ものの形)について説明できる。2
デザインプレゼンテーションができる。2
構造建築物に働く力について説明できる。2
鉄筋コンクリート造(ラーメン構造、壁式構造、プレストレストコンクリート構造など)の特徴・構造形式について説明できる。2
設計・製図与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。3
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などが描ける。3
敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる3
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。3
講評会等において、設計趣旨などをまとめ、プレゼンテーションができる。3
建築図面を模写し、模写した図面が理解している。3
製図用具の特性を理解し、使用できる。4
線の描き分け(3種類程度)ができる。4
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。4
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。4
図面の種類別の各種図の配置を理解している。4
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。4
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。4
建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。4
建築における形態(ものの形)について説明できる。4
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できる。4
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。4
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。4
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。4
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。4
敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。4
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。4
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力3000002050
専門的能力2000001030
分野横断的能力1000001020