建築施工及び建築法規

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 建築施工及び建築法規
科目番号 1013 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市デザイン工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:基本建築基準法関係法令集 教 材:プリント
担当教員 西岡 建雄

到達目標

【到達目標】
1. 建築施工のプロセスについて理解する。
2. 建築積算、見積り方法を理解でき、基礎的建築積算が出来る。
3. 建築法令全般について,どんなことを学べば良いか理解する。
4.法令集の使用の方法を理解する。
5.2級建築士試験の法規の問題を解くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建築施工のプロセスについて理解し、説明出来る。建築施工のプロセスについて理解している。建築施工のプロセスについて理解出来ない。
評価項目2 建築積算、見積り方法を理解でき、基礎的建築積算が出来る。 建築積算、見積り方法を理解できる。 建築積算、見積り方法を理解できない。
評価項目32級建築士試験の法規の問題を解くことができる。2級建築士試験の法規の基礎的問題を解くことができる。2級建築士試験の法規の問題を解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE新基準1(2) (d) 説明 閉じる
学習・教育到達目標 2(B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 建築施工:建築工事の各工種の概説を行う。その上で,建築積算、建築見積、施工管理,工程管理,安全管理の手法を学び,実践的知識を身につける。
建築法規:建築基準法の運用方法を,演習を行いながら学ぶ。さらに関連する建築士法,都市計画法,消防法などの概説を行う
授業の進め方・方法:
講義と演習で、実務に即した工程表、積算手法を学ぶ。
講義と小テストで、2級建築士法規試験に合格する力を付ける。
注意点:
定期試験の成績70%,平素の学習状況等(課題・小テスト・レポート等を含む)30%の割合で,上記到達目標の程度によって総合的に評価する。学期末の成績は、中間と期末の各期間の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 1. 各建築工程[1-2]:仮設,土,基礎,鉄筋,コンクリート,木,内装,設備工事等工種別に学ぶ。 講義により、建築工程を理解する。
2週 1. 各建築工程[1-2]:仮設,土,基礎,鉄筋,コンクリート,木,内装,設備工事等工種別に学ぶ。 講義により、建築工程を理解する。
3週 2. 施工管理手法 [3-4]:施工管理,工程管理,安全管理の手法を学ぶ。 講義により、建築工程表作成方法を理解する。
4週 2. 施工管理手法 [3-4]:施工管理,工程管理,安全管理の手法を学ぶ。 グループワークで課題に基づいた工程表を作成する。
5週 3. 建築施工の実際 [5-8]:建築積算、建築見積を実際の図面で実習する。 講義により、積算方法をを理解する。
6週 3. 建築施工の実際 [5-8]:建築積算、建築見積を実際の図面で実習する。 演習により、建築工程を理解する。
7週 3. 建築施工の実際 [5-8]:建築積算、建築見積を実際の図面で実習する。 グループワークで課題に基づいた見積書を作成する。
8週 3. 建築施工の実際 [5-8]:建築積算、建築見積を実際の図面で実習する。 グループワークで課題に基づいた見積書を作成する。
4thQ
9週 4. 用語の定義[9-10]:講義内容の説明・建築法令全般の概要、建築用語を理解する。 講義と小テスト演習により、法規を理解する。
10週 4. 用語の定義[9-10]:講義内容の説明・建築法令全般の概要、建築用語を理解する。 講義と小テスト演習により、法規を理解する。
11週 5. 集団規定[11-12]:敷地,道路,用地地域,容積率,建ぺい率,高さ等の法律上の制約を学ぶ。 講義と小テスト演習により、法規を理解する。
12週 5. 集団規定[11-12]:敷地,道路,用地地域,容積率,建ぺい率,高さ等の法律上の制約を学ぶ。 講義と小テスト演習により、法規を理解する。
13週 6. 単体規定[13-15]:居室,採光,換気,排煙,内装制限,シックハウス対策等を学ぶ。

講義と小テスト演習により、法規を理解する。
14週 6. 単体規定[13-15]:居室,採光,換気,排煙,内装制限,シックハウス対策等を学ぶ。

講義と小テスト演習により、法規を理解する。
15週 6. 単体規定[13-15]:居室,採光,換気,排煙,内装制限,シックハウス対策等を学ぶ。

講義と小テスト演習により、法規を理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野施工・法規建設業法、建築基準法、労働基準法、労働安全衛生規則、建築士法等について説明できる。3
請負契約(見積り、積算を含む)について説明できる。3
現場組織の編成について説明できる。3
設計図書と施工図の関係について説明できる。2
仮設計画図の役割を理解している。2
各種書類の行政への届出先と期限について説明できる。3
品質管理(施工計画書)について説明できる。3
工程管理について理解している。2
ネットワーク工程表の計算ができる。3
バーチャート工程表について説明できる。3
安全管理(災害防止)について理解している。2
環境管理について理解している。2
地盤調査について理解している。2
敷地調査について理解している。2
ボーリング調査について説明できる。2
掘削・根切りについて理解している。1
山留め壁・支保工について理解している。1
基礎の種類(直接・各種杭(既成コンクリート杭・鋼杭・場所打ちコンクリート杭)など)および特徴について説明できる。1
鉄筋材料種類・性質について説明できる。3
鉄筋の加工について説明できる。3
鉄筋の組立ての基準・仕様について説明できる。2
かぶりの必要性、かぶり厚さの基準・仕様・法令について説明できる。3
型枠の組立て手順について説明できる。2
せき板の存置期間について説明できる。2
支保工の存置期間について説明できる。2
品質管理・検査について説明できる。2
コンクリートの材料について説明できる。2
使用材料の試験・管理値について説明できる。2
生コンの発注について説明できる。3
運搬・締固め(打込み)の方法・手順について説明できる。2
養生の必要性について説明できる。2
品質管理・検査について説明できる。2
構造用鋼材の種類・性質について説明できる。1
現場組立て(建方)方法、工法について説明できる。2
工場製作(工程プロセス、工作図、塗装、製品検査)について理解している。2
防水工事の各種工法(たとえばアスファルト防水、改質アスファルト防水、シート防水、塗膜防水など)について理解していること。1
タイル工事において、材料の種類、性質、および施工方法について理解している。1
法の体系について説明できる。3
法令用語について説明できる。3
建築物などの定義について説明できる。3
工作物の定義について説明できる。3
防火に関する用語について説明できる。3
建築手続きに関する用語について説明できる。3
建築基準法に基づき、建築物の面積、高さ、階数が算定できる。3
一般構造(構造方法に関する技術的基準)の法令文を読み、適用できる。1
構造強度(構造計算方法に関する規定)の法令文を読み、適用できる。1
防火・耐火・内装制限に関する法令を探すことができる。2
避難・消防関係規定法令を探すことができる。2
建築設備関連法令を探すことができる。2
建築基準法で定める道路と敷地について説明できる。3
用途地域について説明できる。3
容積率・建ぺい率について説明できる。3
高さ制限について説明できる。3
防火地域について説明できる。3
地区と街区の計画について説明できる。3
確認と許可について説明できる。2
工事の着工と完了の手続きについて説明できる。2
建築基準法に関連する法律関係(例えば都市計画法、消防法、ハートビル法、品確法、建築士法、建設業法、労働安全衛生規則など)の法令を探すことができる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合700002010100
基礎的能力2000051035
専門的能力3000010040
分野横断的能力200005025