卒業研究

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 卒業研究
科目番号 1018 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 8
開設学科 環境都市デザイン工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 8
教科書/教材 卒業研究テーマに関連する教科書・教材・参考書等
担当教員 竹内 光生,山崎 利文,岡林 宏二郎,山崎 慎一,横井 克則,岡田 将治,西岡 建雄,木村 竜士,北山 めぐみ,池田 雄一,近藤 拓也,山田 悠二

到達目標

【到達目標】
1.研究テーマに関連するデザイン能力、専門的知識とその応用能力、計画的な実行力、自主学習能力が身についている。2.研究成果を学術論文として論理的にまとめることができる。3.研究成果をパワーポイント等を用いて分かりやすく制限時間内に発表でき、質疑応答もできる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1研究テーマに関連するデザイン能力、専門的知識とその応用能力、計画的な実行力、自主学習能力が十分に身についている。研究テーマに関連するデザイン能力、専門的知識とその応用能力、計画的な実行力、自主学習能力が身についている。研究テーマに関連するデザイン能力、専門的知識とその応用能力、計画的な実行力、自主学習能力が身についていない。
評価項目2研究成果を学術論文として極めて論理的にまとめることができる。 研究成果を学術論文として論理的にまとめることができる。 研究成果を学術論文として論理的にまとめることができない。
評価項目3研究成果をパワーポイント等を用いてとても分かりやすく制限時間内に発表でき、質疑回答も優れている。 研究成果をパワーポイント等を用いて分かりやすく制限時間内に発表でき、質疑回答もできる。 研究成果をパワーポイント等を用いて分かりやすく制限時間内に発表できず、質疑回答もできない。

学科の到達目標項目との関係

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学習・教育到達目標 2(E) 説明 閉じる
学習・教育到達目標 3(F) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
卒業研究は建設工学の専門総合科目の一つであり、1年~4年生の間に修得した専門知識等を基礎として、指導教員とコミュニケーションを取りながら、より学術的な研究テーマに対して積極的に調査・研究・実験を1年間通じて実施するものである。最後に「卒業論文」、「卒業論文概要」、「研究日誌」を作成して、「卒業研究発表会」で口述発表を行う。土木学会四国支部技術研究発表会での報告も目標としている。
授業の進め方・方法:
各教員(研究室)当たり3~4名配属され、指導教員の指導のもとで実施する。
1.研究の準備:研究テーマの決定と研究遂行のための大まかな研究スケジュールを計画する。
2.文献・資料収集:研究内容に関連する文献・資料を収集整理して内容の理解を深め、問題意識を明確にする。
3.実作業の実施:予備調査や予備実験などを経て、調査・計算・実験等を効率的に実施して結果を考察する。必要があればフィードバックする。
4.「中間発表会」の概要作成と口述発表:卒業研究の途中経過について概要作成と口述発表を行う。時期は10月中の金曜日とし、指定時間(5分:発表3分、質疑応答2分)内に発表できるように準備する。
5.「卒業論文」、「卒業論文概要」および「研究日誌」の作成・提出:作成要項に従ってパソコン等で作成する。指導教員の確認後、所定の期限までに提出する。
6.「卒業研究発表会」での口述発表:所定の日時に実施される卒業研究発表会において口述発表を行う。各人10分を目安とし、論文要旨を7分以内に発表し、その後2名以上の質疑に応答しなければならない。
注意点:
1.卒業研究は必履修科目で通年8単位である。もちろん3分の2以上の出席が必要である。卒業研究が合格でなければ卒業できない(卒業要件の一つ)。時間割表に組み込まれる卒業研究の授業時間数は週当たり前期5時間、後期7時間であるが、単位数は8単位(年間240時間以上)となっている。よって、卒業研究は授業で定められた時間以外に、別途放課後や休日、長期休暇中を活用し、指導教員のもとで少なくとも週当たり2時間分の研究を取り組む必要がある。また、卒業研究に取り組んだ実質時間数(昼休み等の休憩時間は除く)や研究内容は、必ず「研究日誌」に記録し、その都度指導教員の確認を受ける。
2.中間発表、卒業論文、卒論概要と卒研発表、研究時間における審査表に基づいて全教員が記入し、総合的に「合否」を評価する。技術者が身につけるべき専門基礎として、建設工学専門分野の課題を解決するために、学問的に深く考え、調べ、明らかにする方法及び専門基礎知識の理解の程度を評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 研究の準備[1]:研究テーマの決定とスケジュールを計画する。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
2週 文献・資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
3週 文献・資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
4週 文献・資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
5週 文献・資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
6週 文献・資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
7週 文献・資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
8週 文献・資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
2ndQ
9週 文献・資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
10週 作業の実施[10-15]:予備調査や実験を経て、研究結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
11週 作業の実施[10-15]:予備調査や実験を経て、研究結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
12週 作業の実施[10-15]:予備調査や実験を経て、研究結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
13週 作業の実施[10-15]:予備調査や実験を経て、研究結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
14週 作業の実施[10-15]:予備調査や実験を経て、研究結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
15週 作業の実施[10-15]:予備調査や実験を経て、研究結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
16週
後期
3rdQ
1週 中間発表の準備[16]:卒業研究の途中経過の概要を作成する。 研究成果を論理的にまとめることができる。
2週 中間発表の準備[17]:卒業研究の途中経過の発表の準備をする。 研究成果を制限時間内に分かりやすく説明できる。
3週 中間発表[18]:卒業研究の途中経過について口頭発表する。 研究成果を制限時間内に分かりやすく説明できる。
4週 作業の実施[19-23]:調査・計算・実験等の結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
5週 作業の実施[19-23]:調査・計算・実験等の結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
6週 作業の実施[19-23]:調査・計算・実験等の結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
7週 作業の実施[19-23]:調査・計算・実験等の結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
8週 作業の実施[19-23]:調査・計算・実験等の結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
4thQ
9週 卒業論文の作成[24-26]:研究成果を最終的に論文としてまとめる。 研究成果を論理的にまとめることができる。
10週 卒業論文の作成[24-26]:研究成果を最終的に論文としてまとめる。 研究成果を論理的にまとめることができる。
11週 卒業論文の作成[24-26]:研究成果を最終的に論文としてまとめる。 研究成果を論理的にまとめることができる。
12週 論文概要の作成[27]:卒論概要を作成する。 研究成果を論理的にまとめることができる。
13週 卒業研究発表会の準備[28]:卒業研究発表会での発表準備を行う。 研究成果を制限時間内に分かりやすく説明できる。
14週 卒業研究発表会[29]:卒業研究の最終成果を口頭発表する。 研究成果を制限時間内に分かりやすく説明できる。
15週 論文修正[30]:査読意見に基づき卒業論文の修正を行う。再発表の学生は口頭発表する。 研究成果を論理的にまとめることができる。研究成果を制限時間内に分かりやすく説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学についての基礎的原理や現象を、実験を通じて理解できる。3
物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
情報リテラシー情報リテラシー数値計算の基礎が理解できる2
コンピュータにおける初歩的な演算の仕組みを理解できる。2
データの型とデータ構造が理解できる2
専門的能力分野別の専門工学建設系分野測量光波・電波による距離測量を説明できる。2
地形図を理解している。2
地形測量の方法を説明できる。3
等高線の性質とその利用について、説明できる。2
測量に用いる座標系を説明できる。3
GNSS測量の原理を説明できる。2
GPS測量の方法を説明でき、測量結果から計算ができる。2
有効数字、数値の丸め方を説明でき、これを考慮した計算ができる。2
最小二乗法の原理を説明でき、これを考慮した計算ができる。3
水理水理学で用いる単位系を説明できる。3
水の基本的な性質について説明できる。3
静水圧の表現、強さ、作用する方向について、説明できる。2
静水圧の測定の方法(マノメーター) について説明できる。3
水圧機(パスカルの原理)について説明できる。3
平面と曲面に作用する全水圧の大きさと作用点を計算できる。3
浮力と浮体の安定を計算できる。3
連続の式について理解している。2
連続の式について説明できる。3
完全流体の運動方程式(Eulerの運動方程式)を説明できる。2
ベルヌーイの定理を理解している。2
ベルヌーイの定理の応用(ベンチュリーメータなど) の計算ができる。3
ベルヌーイの定理の応用(自然現象、河川工学など) について説明できる。3
運動量保存則を理解している。2
運動量保存則の誘導について説明できる。3
運動量保存則の応用した各種計算ができる。3
比エネルギー、フルード数、常流と射流、限界水深(ベスの定理、ベランジェの定理)、跳水現象について、説明できる。2
各種の堰について理解している。2
比エネルギーおよび常流と射流について説明できる。3
限界水深(ベスの定理、ベランジェの定理)について説明できる。3
跳水現象について説明できる。3
層流と乱流について、説明できる。3
円管内の層流の流速分布(ハーゲン・ポアズイユの法則)を理解している。3
流体摩擦(レイノルズ応力、混合距離)を説明できる。2
平均流速を用いた基礎方程式、摩擦抵抗による損失水頭の実用公式、ムーディ図について理解している。2
摩擦抵抗による損失水頭の実用公式について説明できる。3
管水路の摩擦以外の形状損失水頭について理解している。2
管水路の摩擦以外の損失係数について説明できる。3
各種の管路の流れの計算ができる。3
開水路流れの基礎方程式について理解している。2
開水路の等流(平均流速公式、限界水深、等流水深)について理解している。2
開水路の等流(平均流速公式、限界水深、等流水深)について説明できる。3
水理特性曲線と水理学的に有利な断面について理解している。2
開水路不等流の基礎方程式について理解している。2
開水路不等流の基礎方程式について説明できる。3
一様水路における不等流と背水曲線について理解している。2
一様水路における不等流と背水曲線について説明できる。3
文明社会と河川の利用について理解している。2
河川の管理と整備について説明できる。5
河川の分類と流域について、説明できる。2
河川における流れ作用と河道形状について理解している。2
水の循環、雨が降る仕組み、我が国の降雨特性について、説明できる。2
流出過程、流況曲線について理解している。2
水文量の観測方法を説明でき、流域平均雨量を計算できる。3
流出解析法について理解している。2
水文量の統計的性質について理解している。2
水害の特性とその変遷について理解している。2
河道計画の策定について理解している。2
河道およびダムによる洪水対策を説明できる。2
都市型水害と内水処理の対策について、説明できる。2
近年の渇水状況と降水の変化について理解している。2
日本の水資源の現況について、説明できる。2
河川における生態系の保全と復元について理解している。2
河川堤防・護岸・水制の役割について、説明できる。2
津波と高潮の特徴を説明できる。2
河床形態、限界掃流力、掃流砂量公式、浮遊砂量公式、河床変動について理解している。3
感潮河川について理解している。2
計画災害の種類について説明できる。3
過去の自然災害(津波、高潮、洪水など)における被害の発生メカニズムを説明できる3
建築系分野情報処理電子メールの使用設定や使用方法を理解できる。2
ワードプロセッサソフトウェアによる文書の作成ができる。3
ワードプロセッサソフトウェアを利用し簡単な作画ができる。3
表計算ソフトウェアの基本的な使い方を理解している。2
表計算ソフトウェアにより基本的なグラフが作成できる。3
プレゼンテーションソフトウェアの基本的な使い方を理解している。2
コンピュータを構成するハードウェア・ソフトウェアについて説明できる。3
フローチャートについて説明できる。3
コンピュータを用いたデータ処理方法について説明でき、簡単なデータ処理ができる。3
専門的能力の実質化PBL教育PBL教育工学が関わっている数々の事象について、自らの専門知識を駆使して、情報を収集することができる。3
集められた情報をもとに、状況を適確に分析することができる。3
与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができる。3
状況分析の結果、問題(課題)を明確化することができる。3
各種の発想法や計画立案手法を用いると、課題解決の際、効率的、合理的にプロジェクトを進めることができることを知っている。3
各種の発想法、計画立案手法を用い、より効率的、合理的にプロジェクトを進めることができる。3

評価割合

中間発表卒論概要卒業論文卒研発表研究日誌その他合計
総合評価割合20202020200100
基礎的能力1010101010050
専門的能力1010101010050
分野横断的能力0000000