概要:
建築の導入科目として,建築物の主体構造(木構造,鋼構造など)のしくみを理解し,制振,免震構造などの最新構法の知識を習得する。
授業の進め方・方法:
教科書に沿った予習課題を事前に行い、授業では写真・映像等を用いて重要なポイントを押さえることで、理解を深め、建築構造の知識を確かなものにしていく。
注意点:
試験の成績を60%,平素の学習状況等(課題・小テスト・レポート等を含む)を40%の割合で総合的に評価する。学期末の成績は,中間と期末の各期間の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 材料 | 建築材料の変遷や発展について説明できる。 | 2 | |
建築材料の特徴・分類を説明できる。 | 2 | |
建築材料の規格・要求性能について説明することができる。 | 2 | |
木材の種類について説明できる。 | 2 | |
種類と用途について説明できる。 | 2 | |
構造と組織について理解している。 | 2 | |
木材の成長と伐採・製材について説明できる。 | 1 | |
物理的性質について説明できる。 | 2 | |
傷(節など)について説明できる。 | 1 | |
耐久性(例えば腐れ、枯渇、虫害など)について説明できる。 | 2 | |
耐火性について説明できる。 | 1 | |
近年の木材工業製品(集成材、積層材など)の種類について説明できる。 | 1 | |
セメント・コンクリートの歴史について理解している。 | 1 | 前7,前12 |
セメントの製造方法(廃棄物の利用も含む)について説明できる。 | 1 | |
セメントの化学成分や組成について理解している。 | 2 | |
セメントの物理的性質について理解している。 | 2 | |
セメントの種類・特徴について説明できる。 | 2 | |
コンクリート用軽量骨材があることを知っている。 | 2 | |
混和材(剤)料の種類(例えばAE剤と減水剤、フライアッシュやシリカフュームなど)をあげることができる。 | 2 | |
コンクリートの調合のうち、水セメント比の計算ができる。 | 1 | |
スランプ、空気量について、強度または、耐久性の観点でその影響について説明できる。 | 2 | |
コンクリートの強度(圧縮、引張、曲げ、せん断)の関係について説明できる。 | 2 | |
応力とひずみの関係について説明できる。 | 2 | |
弾性係数の意味について説明できる。 | 2 | |
クリープ現象と構造物に対する影響について理解している。 | 2 | |
乾燥収縮について理解している。 | 2 | |
中性化現象と鉄筋の腐食の関係について説明できる。 | 2 | |
凍害現象と抑制方法について説明できる。 | 2 | |
塩害現象と抑制方法について説明できる。 | 2 | |
アルカリ骨材反応現象と抑制方法について説明できる。 | 2 | |
耐火性(高強度のコンクリートでの爆裂防止も含む)について理解している。 | 2 | |
各種(暑中・寒中など)・特殊(水密、高強度など)コンクリートの名称をあげることができる。 | 1 | |
コンクリート製品(ALC、プレキャストなど)の特徴について説明できる。 | 1 | |
製鉄の歴史について理解している。 | 1 | |
鋼材の製造方法について説明できる。 | 1 | |
鋼材の組織・組成について理解している。 | 1 | |
鋼材の性質について説明できる。 | 2 | |
鋼材の腐食と抑制方法について説明できる。 | 1 | |
建築用構造用鋼材の種類(SS、SM、SNなど)・性質について説明できる。 | 2 | |
建築用鋼製品(丸鋼・形鋼・板など)の特徴・性質について説明できる。 | 2 | |
非鉄金属(アルミ、銅、ステンレスなど)の分類、特徴をあげることができる。 | 1 | |
屋根材(例えば和瓦、洋瓦、金属、アスファルト系など)の特徴をあげることができる。 | 1 | |
ガラスの製法、種類をあげることができる。 | 1 | |
断熱材料の熱的性質、種類について理解している。 | 2 | |
塗料の種類に応じた下地、使用環境などの適合性について説明できる。 | 1 | |
2次製品壁材(たとえばALC、コンクリートプレキャスト板など)の種類と性質について理解している。 | 1 | |
下地材の種類(例えば繊維板、パーティクルボード、石こうボードなど)をあげることができる。 | 1 | |
左官材料(モルタル、しっくいなど)の特徴と施工方法について理解している。 | 1 | |
床の仕上げ材料(カーペット、フローリング、レベリング、長尺シート等)をあげることができる。 | 1 | |
構造 | 建築構造の成り立ちを説明できる。 | 2 | |
建築構造(W造、RC造、S造、SRC造など)の分類ができる。 | 2 | |
トラスの種類を説明でき、トラスの部材力の意味について説明できる。 | 2 | |
はりの支点の種類、対応する支点反力、およびはりの種類やその安定性について説明できる。 | 2 | |
はりに作用する外力としての荷重の種類を理解している。 | 2 | |
ラーメンやその種類について説明できる。 | 2 | |
木構造の特徴・構造形式について説明できる。 | 3 | |
木材の種類・性質について説明することが出来る。 | 3 | |
木材の接合について説明できる。 | 3 | |
外部および内部の仕上げについて説明できる。 | 2 | |
木造枠組み壁構法について説明できる。 | 3 | |
鋼構造物の復元力特性と設計法の関係について説明できる。 | 2 | |
S造の特徴・構造形式について説明できる。 | 1 | |
鋼と鋼材の性質について説明できる。 | 2 | |
鋼材・溶接の許容応力度について説明できる。 | 2 | |
継手の設計・計算ができる。 | 1 | |
鉄筋コンクリート造(ラーメン構造、壁式構造、プレストレストコンクリート構造など)の特徴・構造形式について説明できる。 | 2 | |
鉄筋材料の種類・性質について説明できる。 | 1 | |
コンクリート材料の種類・性質について説明できる。 | 1 | |
地球の構造と地震発生機構について説明できる | 1 | |
マグニチュードの概念と震度階について説明できる。 | 1 | |
地震被害を受けた建物の破壊等の特徴について説明できる。 | 1 | |
地震による構造物の被害と対策について説明できる。 | 1 | |
施工・法規 | 掘削・根切りについて理解している。 | 1 | |
山留め壁・支保工について理解している。 | 1 | |
基礎の種類(直接・各種杭(既成コンクリート杭・鋼杭・場所打ちコンクリート杭)など)および特徴について説明できる。 | 1 | |
鉄筋材料種類・性質について説明できる。 | 1 | |
鉄筋の加工について説明できる。 | 1 | |
継手(重ね、圧接、機械式、etc.)の仕組みについて説明できる。 | 2 | |
かぶりの必要性、かぶり厚さの基準・仕様・法令について説明できる。 | 2 | |
せき板の存置期間について説明できる。 | 2 | |
支保工の存置期間について説明できる。 | 2 | |
コンクリートの材料について説明できる。 | 2 | |
養生の必要性について説明できる。 | 2 | |
構造用鋼材の種類・性質について説明できる。 | 1 | |
現場組立て(建方)方法、工法について説明できる。 | 1 | |