地域産業経済論

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 地域産業経済論
科目番号 6004 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科(一般・専門基礎共通科目) 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:岡田・川瀬・富樫他 『国際化時代の地域経済学』(第4版) 有斐閣、適宜プリント配布
担当教員

到達目標

【到達目標】
(1) 現代の地域経済の基礎的な知識と考え方を理解する。
(2)地域経済のあり方と課題を理解し、主体的な考えや意見を表明できる。
(3)グローバル経済における地域経済の位置づけを理解し、自身の関わり方やあるべき地域社会像について主体的に考え自らの意見を表明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1地域経済の基礎的な知識と考え方を理解し、説明することができる。地域経済の基礎的な知識と考え方を理解する。地域経済の基礎的な知識と考え方を理解できない。
評価項目2現代日本の地域経済のあり方と課題を理解し、主体的な考えや意見を表明した上で問題解決に向けた議論ができる。現代日本の地域経済のあり方と課題を理解し、主体的な考えや意見を表明できる。現代日本の地域経済のあり方と課題を理解できず、主体的な考えや意見も持たない。
評価項目3グローバル経済における日本の地域経済を理解し、自身の関わり方やあるべき地域社会像について主体的に考え自らの意見を表明でき、課題解決に向けた議論ができる。グローバル経済における日本の地域経済を理解し、自身の関わり方やあるべき地域社会像について主体的に考え自らの意見を表明できる。グローバル経済における日本の地域経済を理解できず、自身の関わり方やあるべき地域社会像について主体的に考え自らの意見を表明できない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
 グローバル化の渦中にある地域経済に関する基礎理論を学び、現代日本の地域経済と地域問題の実態と課題を理解する。併せて、戦後日本の国土計画・地域開発政策等を学び、地域づくりの進め方を考える基礎知識とする。また、現代日本の具体的事例を通して、主体的に課題を理解・説明し、その解決案を提示できる力を養う。
授業の進め方・方法:
 授業は教科書『国際化時代の地域経済学 第4版』及びプリントを基に行い、テーマに応じビデオ等を併用する。前半は、教科書を中心に地域経済の基礎理論を学ぶ。具体的には受講生が要約・発表・討議を分担して行い、地域経済の知見と理論を理解し、課題に気付く。後半は前半の学びを基に、専門分野や自らの興味関心に基づきテーマを定め、レポートを作成する。作成中、折を見て各自の進捗状況を報告し、課題等について討論等を行いヒントになるよう努める。レポート作成後に発表し、内容・課題等について受講生全体で議論する。このように現代の地域経済の学びを通じ、主体的に課題を理解・説明し、その解決案を提示できる力を養う。
注意点:
 [成績評価の基準・方法]定期試験60%,平素の学習状況等(要約・発表・レポート・課題等)40%の割合で総合的に評価する。技術者が身につけるべき専門教養として,到達目標の達成度を試験・レポート等において評価する。[事前学習]前半には、教科書の担当部分を精読し、専門用語の意味を調べ、要約し発表用レジュメを作成する。発表者以外は次回発表部分を読み、よくわからない箇所をマークし、疑問点・論点を見つけノートにメモし、授業での討論に備える。後半にはレポート作成を行うため、前回の懸案事項に関し、書籍・論文等を調べ解決しておくようにする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 イントロダクション:国家を超える地域主義とグローバリズム 近年における地域主義の広がりとグローバリズムの関係を理解する。
2週 グローバル化の中の地域経済(1)地域経済の成長と不均等発展 (2)産業立地の理論 地域経済の成長理論と不均等発展の仕組み、産業立地論を理解する。
3週 現代日本の地域経済と地域問題(1)経済のグローバル化と地域インパクト 経済のグローバル化が日本の地域経済に与えた影響について理解する。
4週 現代日本の地域経済と地域問題(2)産業構造の転換と東京一極集中 (3)グローバル化と農村 グローバル化による産業構造変化と東京への一極集中、農村への影響と課題について理解する。
5週 戦後日本の国土計画・地域開発政策(1)水資源と地域開発政策(2)重化学工業化と地域開発政策 地域経済の歴史的背景として水資源・重化学工業化による地域開発例と功罪について理解する。
6週 戦後日本の国土計画・地域開発政策(3)リゾートと地域開発政策 戦後におけるリゾートによる地域開発事例の功罪を理解する。
7週 地域づくりの進め方(1)地方自治・地方財政と地域づくり 地域形成に関し地方自治の基礎概念・意義・課題、地方財政の機能と役割、課題について理解する。
8週 地域づくりの進め方(3)迷惑施設の立地と地域のゆがみ 原子力発電所、基地等の立地が地域経済にもたらす影響と背景、課題について理解する。
4thQ
9週 地域調査(1)調査課題の設定と調査方法 地域調査を行うに当たり、課題の見つけ方、調査の仕方について理解する。
10週 地域調査(2)実態調査の方法と報告作成 地域実態調査の進め方、ヒアリング・アンケート等の調査技法とまとめ方について理解する。
11週 地域調査(3)調査のまとめと報告書作成、討論 調査のまとめ方、報告書作成に関し実践を通じて理解し、各自の成果と課題について議論する。
12週 地域調査(3)調査のまとめと報告書作成、討論 調査のまとめ方、報告書作成に関し実践を通じて理解し、各自の成果と課題について議論する。
13週 地域調査(3)調査のまとめと報告書作成、討論 調査のまとめ方、報告書作成に関し実践を通じて理解し、各自の成果と課題について議論する。
14週 地域調査(3)調査のまとめと報告書作成、討論 調査のまとめ方、報告書作成に関し実践を通じて理解し、各自の成果と課題について議論する。
15週 地域調査(4)調査のまとめと報告書作成、全体討論 調査のまとめ方、報告書作成に関し実践を通じて理解し、全体の成果と課題について議論する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表レポート等態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合601030000100
基礎的能力1501000025
専門的能力3051000045
分野横断的能力1551000030