概要:
本科の建設システム実験実習を基礎として,2年間にわたりより専門的かつ高度な実験を行う。専門知識を系統的かつ総合的に深化させ,実践的な問題解決能力を高め,自ら進んで積極的に研究・調査する知識と能力を身に付ける。
授業の進め方・方法:
①コンクリート標準示方書等に記載されているコンクリートの作製方法を逸脱した供試体を作製し、各種品質管理試験を行う。
⑤気象庁室戸岬検潮所の過去1年間のデータの調和分解計算を実施し、将来の1年間の潮汐予測を行う。
注意点:
各教員がそれぞれ,実験レポート,実験態度などで評価し,あわせて総合評価する。実務に応用できる専門基礎知識をもとに,建設各分野の各種実験を行い,実験結果を正確に解析し,工学的に考察し,実践的な問題を解決し説明する能力について,その能力の程度を評価する。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
不具合コンクリートの品質確認[1]:各種供試体を作製する。 模型実験[1]:目的,計画のたて方,分類と方法を学ぶ。 |
不具合コンクリートの品質確認[1]:コンクリート標準示方書の規定値等を通して、標準的なコンクリート配合を理解する。
|
2週 |
不具合コンクリートの品質確認[2]:各種供試体を作製する。 遠心力模型実験概説[2]:遠心力模型実験の原理・相似則・問題点を学ぶ。 |
不具合コンクリートの品質確認[1]:コンクリート標準示方書の規定値等を通して、標準的なコンクリート配合を理解する。
|
3週 |
不具合コンクリートの品質確認[3]:打継ぎ目の品質確認試験を行う。 水圧測定実験[3]:1G場と遠心力場での水圧測定を行う。 |
不具合コンクリートの品質確認[3]:打継ぎ処理により、打音や透水性状が変化することを理解する。
|
4週 |
不具合コンクリートの品質確認[4]:腐食鋼材の引張試験を行う。 鉛直土圧測定実験[4]:遠心力場における土被り圧(鉛直土圧)の測定を行う。 |
不具合コンクリートの品質確認[4]:腐食による直径減少が引張試験に与える影響について理解する。
|
5週 |
不具合コンクリートの品質確認[5]:各種耐久性試験を行う。 水平土圧測定実験[5]:遠心力場における静止土圧(水平土圧)の測定を行う。 |
不具合コンクリートの品質確認[5]:水セメント比の大小がコンクリートの耐久性に与える影響を理解する。
|
6週 |
はりの強度コンテスト[6]:紙製プレートガーダーを製作し,その強度コンテストを行う。 水平土圧測定実験[6]:遠心力場における主働土圧(水平土圧)の測定を行う。 |
はりの強度コンテスト[6]:はりの変形および破壊挙動を推定し、考察を行うことができる。
|
7週 |
強震動に関する関する基礎[7]:建物に被害を及ぼす強震動 |
強震動に関する関する基礎[7]:建物に被害を及ぼす強震動を理解する。
|
8週 |
強震動に関する関する基礎[8]:プログラムを使用した強震動の分析 |
強震動に関する関する基礎[8]:プログラムを使用した強震動の分析ができるようになる。(FFTなど)
|
2ndQ |
9週 |
建物の振動に関する基礎[9]:地震応答スペクトルを使用した強震動が建物に及ぼす影響 |
建物の振動に関する基礎[9]:地震応答スペクトルをプログラムを使用して計算できる。
|
10週 |
建物の振動の振動実験-1[10]:2次元振動台を使用した建物地震振動実験による検証(直下地震の強震動) |
建物の振動の振動実験[10]:2次元振動台を使用した建物地震振動実験による検証する。
|
11週 |
建物の振動の振動実験-2[11]:2次元振動台を使用した建物地震振動実験による検証(プレート境界地震の強震動) |
強震動が建物に及ぼす影響[11]:[7-11]これまで行建物の振動の振動実験[11]:2次元振動台を使用した建物地震振動実験による検証する。
|
12週 |
強震動が建物に及ぼす影響[12]:[7-11]これまで行ってきた実験の総まとめ 県内のPC構造物または施工現場の見学[12]:PC構造物への知見を深める。 |
ってきた実験の総まとめを行い、強震動が建物に及ぼす影響に関するレポートを作成する。
|
13週 |
河川の地形測量[13]:トータルステーションを用いた河川地形測量の実施とデータ整理。 整備計画概論[13]:ブレーンストーミング,KJ法,目的展開,ブレークスルー理論,統合化の原理を学び,グループ討議を通して理解する。 |
|
14週 |
河川の流況計測[14]:電波流速計およびADCP,浮子による流況計測法とデータ整理法を学ぶ。 整備計画課題検討[14]:グループ別に課題抽出・検討を行い、グループ全体の検討会議において整備計画課題の決定を行う。 |
|
15週 |
河川の流況計測[15]:電波流速計およびADCP,浮子による流況計測の実施とデータ整理。 整備計画課題関連資料収集・調査・研究[15]:グループ別に問題解決に至る資料や文献の収集,聞き取り,実地調査などを行い,課題の統合化の演習を行う。 |
|
16週 |
|
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
河川の流況解析[16]:二次元河床変動解析法について学ぶ。 整備計画エンジニアリングデザイン演習(問題解決案研究)[16]:考えうる解決案の抽出し,ビジュアル化,図面化,予算算定などにより検討を重ね,最適案へと煮詰めていく演習を行う。 |
|
2週 |
河川の流況解析[17]:物部川を対象とした二次元河床変動解析の実施準備。 整備計画プレゼンテーション演習[17]:最適案を図,数値,文章などによりまとめた提案書を作成し,それに基づいた提案演習を行う。 |
|
3週 |
河川の流況解析[18]:物部川を対象とした二次元河床変動解析の実施,データ整理と考察。 整備計画[18]:グループ全体の提案会議を実施し,全体討議により,新たな問題点の摘出,問題解決への道筋などを協議する。 |
|
4週 |
①海岸整備[25] ②総括酸素移動容量係数の実験[19]:曝気槽内の酸素溶解速度を測定する。 |
①海岸・港湾整備計画における基礎・応用知識について説明できる。
|
5週 |
①潮汐現象[26] ②活性炭による高度処理実験[20]:着色廃水の色度成分の除去実験を行う。 |
①海岸整備の基礎知識として重要な潮汐現象について説明できる。
|
6週 |
①調和分解[27] ②凝集フロックの形成実験[21]:凝集フロックの観察と凝集剤の最適注入量を確認する。
|
①潮汐変動の調和②分解による分潮及び潮位予測プログラムを取扱うことができる。
|
7週 |
①分潮計算[28] ②廃水処理施設の設計[22]:事業場の廃水処理設備の設計計算と設備配置図を作成する。
|
①室戸岬などの実測潮位データ取得し、分潮計算ができる。
|
8週 |
①潮位予測計算[29] ②高知県の上下水道現況調査[23]:高知県内の上下水道の普及状況,処理施設,問題点を調査する。 |
①分潮計算結果を用いた潮位予測ができる。
|
4thQ |
9週 |
①調和分解解析結果の評価[30] ②高知県の上下水道現況調査[24]:高知県内の上下水道の現況についてまとめ、報告する。
|
①分潮を用いた潮位予測結果の検証と評価方法について説明できる。
|
10週 |
GISソフトウエア概論[25]:GISソフトウエア概説と基本操作を学ぶ。 KJ法[25]:問題の明確化手法であるKJ(川喜田二郎)法の図解,文章化について学ぶ。 |
|
11週 |
ベクター地図、ラスター地図[26]:ベクター地図とラスター地図の特徴と変換技法を学ぶ。 図解の事例研究[26]:ブレ-ンスト-ミングからword抽出,分類,表題の作製,構造化を学ぶ。 |
|
12週 |
属性データベースの構築[27]:属性データベースの設計と構築方法を学ぶ。 文章化の事例研究[27]:KJ法の構文手法として,KJ法図解例から文章の構成を学ぶ。 |
|
13週 |
ジオコーディング[28]:地図データと属性データのリンク方法を学ぶ。 ISM法[28]:問題の明確化手法であるISM(Interpretive Structural. Modeling)法を学ぶ。 |
|
14週 |
空間解析処理演習[29]:空間解析処理方法を学ぶ。 ISM法の事例研究[29]:抽出要素の一対比較,関係行列,可達行列,構造グラフ及び認識構造を求める。 |
|
15週 |
空間情報分析[30]:研究テーマごとの空間情報分析とその評価。 [30]事例研究の解答例と各自の回答との比較考察をレポートにまとめ、報告する。 |
|
16週 |
|
|