到達目標
1.コンクリートの製造と施工工程について説明できる。
2.各種コンクリート及び連続繊維補強材の諸性質を説明できる。
3.鉄筋コンクリートの疲労強度を計算ができる。
4.廃棄物のコンクリートへの有効利用方法について説明できる。
5.コンクリートの劣化と維持管理について説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
製造と施工 | コンクリートの製造と施工工程について説明でき,品質管理についても説明できる。 | コンクリートの製造と施工工程について説明できる。 | コンクリートの製造と施工工程について説明できない。 |
各種コンクリート | 各種コンクリート及び連続繊維補強材の諸性質を説明でき、その適用を提案できる。 | 各種コンクリート及び連続繊維補強材の諸性質を説明できる。 | 各種コンクリート及び連続繊維補強材の諸性質を説明できない。 |
疲労強度 | 鉄筋コンクリートの疲労に対する計算ができ,安全性を検討できる。 | 鉄筋コンクリートの疲労強度に対する計算できる。 | 鉄筋コンクリートの疲労に対する計算ができない。 |
廃棄物の有効利用 | 廃棄物のコンクリートへの有効利用方法について説明でき、その適用を提案できる。 | 廃棄物のコンクリートへの有効利用方法について説明できる。 | 廃棄物のコンクリートへの有効利用方法について説明できない。 |
劣化と維持管理 | コンクリートの劣化と維持管理について説明でき、補修方法を提案できる。 | コンクリートの劣化と維持管理について説明できる。 | コンクリートの劣化と維持管理について説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
JABEE新基準1(2) (d)
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学習・教育到達目標 2(D)
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教育方法等
概要:
①近年新たに開発された材料も加え,様々な建設材料の特徴や用途等を学習することで,本科で学習した一般的な建設材料と併せ,建設材料に関する専門的総合知識を習得する。また,産業廃棄物を建設材料に有効利用するためのいくつかの方策を学習することにより,地域との関わりに配慮でき,また地域の技術的諸問題を解決できる技術者を育成する。
②土木構造物の維持管理を行う必要性およびその体系について習得する。
授業の進め方・方法:
適宜レポートを課し,内容を確認・報告させることにより,内容の理解度・到達度を確認する。
注意点:
評価は,定期試験における成績が60%,平素の学習状況等(課題・レポート・プレゼンテーション等を含む)が40%の比率とし総合的に評価する。実務に応用できる専門基礎知識として,到達目標に示した事項に対する理解度・達成度を評価する。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス,配合設計:配合設計について復習し、計算を行う。 |
各自に与える設計条件において、配合設計ができる。
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2週 |
レディミクストコンクリート:コンクリートの製造と施工の工程について学習する。 |
コンクリートの製造と施工工程について説明できる。
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3週 |
各種コンクリート[3]:各種コンクリートの諸性質・施工について学習する。 |
各種コンクリートの諸性質を説明できる。
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4週 |
疲労設計:コンクリートおよび鉄筋の疲労強度を計算し,安全性の検討を行う。 |
鉄筋コンクリートの疲労強度の計算ができる。
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5週 |
疲労設計:コンクリートおよび鉄筋の疲労強度を計算し,安全性の検討を行う。 |
鉄筋コンクリートの疲労強度の計算ができる。
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6週 |
エココンクリートの概念:ポ-ラスコンクリ-トの諸性質と利用法について学習する。 |
ポ-ラスコンクリ-トの諸性質と利用法を説明できる。
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7週 |
廃棄物のコンクリートへの有効利用法:特に高知県内で発生する廃棄物を対象とする。 |
廃棄物のコンクリートへの有効利用方法について説明できる。
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8週 |
連続繊維補強材:鋼材に替わる材料として注目されている連続繊維補強材について学習する。 |
連続繊維補強材の特徴や利用方法を説明できる。
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4thQ |
9週 |
構造物のメンテナンスの基本:構造物のメンテナンスの必要性,現状,および機能・性能について学ぶ。
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①土木構造物の現状、②土木構造物に求める機能,要求性能,③維持管理体系,について説明できる。
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10週 |
コンクリート構造物の劣化の種類Ⅰ:コンクリート構造物の劣化の種類およびその発生原因について学ぶ。 |
①外力による劣化,②初期欠陥,③ASR,④鉄筋腐食,中性化について説明できる。
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11週 |
コンクリート構造物の劣化の種類Ⅱ:コンクリート構造物の劣化の種類およびその発生原因について学ぶ。 |
①凍害、②塩害,③化学劣化,④疲労について説明できる。
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12週 |
コンクリート構造物の点検方法:コンクリート構造物の点検方法およびその目的について学ぶ。 |
①点検の種類および目的,②各種点検方法について説明できる。
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13週 |
劣化予測および評価の方法:各種点検により得られたデータを用いて,構造物の劣化予測および性能評価を行う。 |
①評点法による劣化速度推定,②中性化,③塩害,④疲労に関して劣化推定を行うことができる。
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14週 |
補修・補強の方法:コンクリート構造物の補修・補強方法について学ぶ。 |
各種補修・補強方法について説明できる。
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15週 |
維持管理に関する近年の話題:土木構造物の維持管理に関して,近年の動向を説明する。
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日本や地域における土木構造物維持管理傾向について概要を説明できる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 材料 | 材料の特徴・分類を説明できる。 | 3 | 後6,後8 |
材料の力学的性質及び物理的性質を説明できる。 | 3 | 後6,後8 |
セメントの概要、種類、製造、性質について説明できる。 | 3 | 後3 |
ポルトランドセメントを説明できる。 | 3 | 後3 |
混合セメントを説明でき、用途を選択できる。 | 3 | 後3 |
混和材料(混和材、混和剤等)を説明でき、設計・施工時の状況によって添加剤を選択できる。 | 3 | 後3 |
フレッシュコンクリートの性質を説明できる。 | 3 | 後1 |
硬化コンクリートの性質を説明できる。 | 3 | 後3 |
ひびわれを説明できる。 | 3 | 後10,後11 |
耐久性を説明できる。 | 3 | 後10,後11 |
各種コンクリートの特徴、用途について、説明できる。 | 3 | 後3,後6 |
配合設計の手順を理解し、計算できる。 | 3 | 後1 |
製造・品質管理を説明できる。 | 2 | 後2 |
製造・品質管理を説明でき、各工程での管理結果を考察できる。 | 2 | 後2 |
施工を理解している。 | 2 | 後2,後6 |
非破壊試験の基礎を説明できる。 | 3 | 後12 |
複合材料としてのコンクリート構造を説明できる。 | 3 | 後4,後5,後8 |
限界状態設計法と許容応力度設計法を説明できる。 | 3 | 後4,後5 |
使用限界状態を説明できる。 | 3 | 後4,後5 |
コンクリート構造物の設計方法を説明できる。 | 3 | 後4,後5 |
プレストレストコンクリートの特徴、分類について、説明できる。 | 2 | |
プレストレストコンクリートの基礎(使用限界状態・終局限界状態など)を理解している。 | 2 | |
プレストレストコンクリートの設計を理解している。 | 2 | |
コンクリート及び鋼材の劣化を説明できる。 | 3 | 後9,後10,後11 |
コンクリート構造物の維持管理の基礎を説明できる。 | 3 | 後9,後12,後13,後15 |
コンクリート構造物の補修方法の基礎を説明できる。 | 2 | 後14 |
環境 | 廃棄物の発生源と現状について、説明できる。 | 1 | 後7 |
廃棄物の収集・処理・処分について、説明できる。 | 1 | 後7 |
廃棄物の減量化・再資源化について、説明できる。 | 1 | 後7 |
廃棄物対策(施策、法規等)を説明できる。 | 1 | 後7 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度(積極性) | ポートフォリオ | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |