科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 生物
科目番号 B1020 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 SD 基礎教育・一般科目 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「生物基礎」(東京書籍) 参考書:レッツトライノート生物基礎(東京書籍)
担当教員 横山 有太,下田 さとみ

到達目標

【到達目標】
1.生物の特徴(多様性と共通性,生物とエネルギー)について理解する。
2.遺伝子とそのはたらきについて理解する。
3.ヒトの体の調節について理解する。
4.日本および世界には様々なバイオームや生態系と生物の多様性があることを知り、その保全の重要性について理解していること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1生物の特徴(多様性と共通性,生物とエネルギー)について理解し,簡単に説明ができる。生物の特徴(多様性と共通性,生物とエネルギー)について理解できる。生物の特徴について理解ができない。
評価項目2遺伝子とそのはたらきについて理解し,簡単に説明ができる。遺伝子とそのはたらきについて理解できる。遺伝子とそのはたらきについて理解できない。
評価項目3ヒトの体の調節のしくみについて理解し,説明ができる。ヒトの体の調節のしくみについて理解できる。ヒトの体の調節のしくみについて理解ができない。
評価項目4生物とそれを取り巻く地球環境を中心に、自然の事物・現象について理解し、人間と自然のかかわりについて考え、自然に対する総合的な見方や考え方を活用して,「ものづくり」で必要となる環境への総合的な配慮ができる。生物とそれを取り巻く地球環境を中心に、自然の事物・現象について理解し、人間と自然のかかわりについて考え、自然に対する見方や考え方を活用して,「ものづくり」で必要となる環境への個別的な配慮ができる。生物とそれを取り巻く地球環境を中心に、自然の事物・現象について理解し、人間と自然のかかわりについて考え、自然に対する見方や考え方を活用して,「ものづくり」で必要となる環境への配慮ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
地球上にはさまざまな生物が共存している。これまで,進化の過程で多くの生物が誕生し,一方で多くの生物が姿を消していっている。ものづくりをおこなっていく上で,自然やそこに生息する生物をどのように守っていくか重要である。
この授業では,自然に対する関心や探究心を高め,探究する能力や態度を育成する。また,基礎・基本を大切にし,科学的な自然観を育成する。
授業の進め方・方法:
講義と演習を組み合わせて授業を進めていく。
注意点:
【成績評価の基準・方法】試験の成績75%,平素の学習状況等(課題・小テスト・レポート等を含む)を25%の割合で総合的に評価する。各期の成績は学年始めからの中間及び期末を平均して評価する。学期毎の評価は中間と期末の各期間の評価の平均,学年の評価は前学期と後学期の評価の平均とする。なお,後学期中間の評価は前学期中間,前学期末,後学期中間の各期間の評価の平均とする。上記到達目標それぞれについて,高等学校における生物の範囲で答えられること。達成度は試験等において評価する。【事前・事後学習】事前学習として教科書の該当範囲(事前に指示する)を読み、指定のプリントにまとめ、授業に臨むこと。また、事後学習としては授業内で指示した課題で授業内容を復習して理解を深め、定着させること。課題は授業時の指示に従い、提出するものとする。【出席】授業時間を半分を経過した場合の遅刻、また授業時間の半分を経過する以前の早退は欠席とする。オンライン授業の場合は、指定された課題の提出をもって出席とみなす。【履修上の注意】地球上には多様な生物が生存し、環境を形成している。ものづくりを行う立場として、多くの生物と共有する地球環境・命の尊厳を守り、謙虚であることを忘れないようにしてほしい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 生物の特徴
生物の多様性と共通性
地球上の生物の多様性について理解する。
2週 生物の特徴
生物の多様性と共通性
生物の多様性と共通性、進化の関係について理解する。
3週 生物の特徴
生物の多様性と共通性
生物の細胞の特徴について理解する
4週 生物の特徴
生物とエネルギー
生体とATPについて理解する
5週 生物の特徴
生物とエネルギー
生体内でおこる化学反応について理解する
6週 生物の特徴
生物とエネルギー
代謝について理解する
7週 遺伝子とそのはたらき
遺伝情報とDNA
生物と遺伝子について理解する
8週 遺伝子とそのはたらき
遺伝情報とDNA
DNAの構造と、その解明について理解する
2ndQ
9週 遺伝子とそのはたらき
遺伝情報とDNA
DNAの複製と分配について理解する
10週 遺伝子とそのはたらき
遺伝情報とタンパク質
タンパク質とその構造について理解する
11週 遺伝子とそのはたらき
遺伝情報とタンパク質
DNAとタンパク質の合成について理解する
12週 遺伝子とそのはたらき
遺伝情報とタンパク質
細胞分化と遺伝子について理解する
13週 ヒトの体の調節
体内環境と情報伝達
体内環境について理解する
14週 ヒトの体の調節
体内環境と情報伝達
神経系による情報伝達について理解する
15週 ヒトの体の調節
体内環境と情報伝達
ホルモンによる情報伝達について理解する
16週
後期
3rdQ
1週 ヒトの体の調節
体内環境と情報伝達
血糖濃度の調節について理解する
2週 ヒトの体の調節
免疫のはたらき
免疫のしくみ(自然免疫と血液凝固)について理解する
3週 ヒトの体の調節
免疫のはたらき
免疫のしくみ(リンパ球と適応免疫)について理解する
4週 ヒトの体の調節
免疫のはたらき
免疫のシステム(適応免疫)について理解する。
5週 ヒトの体の調節
免疫のはたらき
免疫記憶について理解する
6週 ヒトの体の調節
免疫のはたらき
免疫の異常について理解する
7週 生物の多様性と生態系
植生と遷移
植生とその環境を理解し、森林の階層構造を説明できる
8週 生物の多様性と生態系
植生と遷移
植生の遷移について説明でき、その仕組みについて理解している。
4thQ
9週 生物の多様性と生態系
植生と遷移
世界のバイオームとその分布について理解している。
10週 生物の多様性と生態系
植生と遷移
日本のバイオームとその分布について理解している。
11週 生物の多様性と生態系
植生と遷移
日本のバイオームの分布について理解している。
12週 生物の多様性と生態系
生態系と生物の多様性
生態系における生物の多様性を理解し、環境と生物に関係性を説明できる
13週 生物の多様性と生態系
生態系と生物の多様性
生態系における生物間の関係性を理解し、説明できる
14週 生物の多様性と生態系
生態系と生物の多様性
生態系のかく乱について、人間活動が与える影響について理解している
15週 生物の多様性と生態系
生態系と生物の多様性
生態系の保全について、その取り組みと重要性を理解している
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス地球上の生物の多様性について説明できる。3前1
生物の共通性と進化の関係について説明できる。3前1
生物に共通する性質について説明できる。3前1
植生の遷移について説明でき、そのしくみについて説明できる。3後7,後8,後9
世界のバイオームとその分布について説明できる。3後10
日本のバイオームの水平分布、垂直分布について説明できる。3後11
生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者、非生物的環境)とその関係について説明できる。3後12,後13
生態ピラミッドについて説明できる。3後12,後13
生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。3後12,後13
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。3後14,後15
有害物質の生物濃縮について説明できる。3後14,後15
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。3後14,後15

評価割合

試験課題合計
総合評価割合7525100
基礎的能力652590
専門的能力000
分野横断的能力10010