到達目標
自然の事物・現象に関する観察、実験などを通して、「地球環境を中心に、自然の事物・現象について理解し、人間と自然のかかわりについて考え、自然に対する総合的な見方や考え方を養う」ことを基本目標にする。
また、地学分野と人間生活とのかかわりについて理解する。さらに、自然、環境、科学技術に対する興味・関心を高める教育領域であり、アースサイエンスの立場から、「ものづくり」で必要となる環境への配慮ができること、また大局観を養うことを目標とする。
(1)地球の概観、内部と活動 : 惑星としての地球の特徴及び地球表層や内部に見られる地学的事象を理解し、地球表層や内部を相互に関連して、地球の歴史の経過の中でとらえることができる。
(2)大気と海洋 : 地球の大気圏及び水圏での現象を理解し、それらが太陽放射エネルギーを原動力としていることを理解すること。また、気象との関係を説明できる。
(3)人間活動と地球環境の保全 : 人間活動と地球環境の保全について考えることができる。
(4)宇宙の構成:地球が属する太陽系、天の川銀河などの階層構造、宇宙の歴史について説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 地学分野と人間生活との関わりについて理解して,アースサイエンスの立場から得た体系立った知識を総合的に活用して,「ものづくり」で必要となる環境への配慮ができる。 | 地学分野と人間生活との関わりについて理解して,アースサイエンスの立場から得た知識を個別に活用して,「ものづくり」で必要となる環境への配慮ができる。 | 地学分野と人間生活との関わりについて理解して,アースサイエンスの立場から得た知識を活用して,「ものづくり」で必要となる環境への配慮ができない。 |
評価項目2 | 地球環境を中心に、自然の事物・現象について理解し、人間と自然のかかわりについて考え、自然に対する総合的な見方や考え方を活用して,「ものづくり」で必要となる環境への総合的な配慮ができる。 | 地球環境を中心に、自然の事物・現象について理解し、人間と自然のかかわりについて考え、自然に対する見方や考え方を活用して,「ものづくり」で必要となる環境への個別的な配慮ができる。 | 地球環境を中心に、自然の事物・現象について理解し、人間と自然のかかわりについて考え、自然に対する見方や考え方を活用して,「ものづくり」で必要となる環境への配慮ができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
アースサイエンスの立場から、「ものづくり」で必要となる環境への配慮ができること、また大局観を養うことを目標とする。
(1)地球の概観、内部と活動 : 惑星としての地球の特徴及び地球表層や内部に見られる地学的事象を理解し、地球表層や内部を相互に関連して、地球の歴史の経過の中でとらえることができる。
(2)大気と海洋 : 地球の大気圏及び水圏での現象を理解し、それらが太陽放射エネルギーを原動力としていることを理解すること。また、気象との関係を説明できる。
(3)人間活動と地球環境の保全 : 人間活動と地球環境の保全について考えることができる。
(4)宇宙の構成:地球が属する太陽系、天の川銀河などの階層構造、宇宙の歴史について説明できる。
授業の進め方・方法:
教科書に沿って行うが、時事問題に関わる内容、および教科書に掲載されていることよりも発展した内容については、別途資料を用意して説明する。授業の進度に応じて、後期の「系外惑星」の項目を除外することもある。授業内容に応じてグループワークや調査レポートの提出を行う。
注意点:
定期試験の成績を70%,平素の学習状況等(提出物・平常(実力)試験等)を30%の割合で総合的に評価することを原則とする。通年科目なので、年間を通じた定期試験、学習状況等をもとに総合評価を行う。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
太陽系のなかの地球 |
地球型惑星と木星型惑星の違いを説明できる。
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2週 |
太陽系を構成するその他の天体 |
衛星や彗星などについて説明できる。
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3週 |
太陽系の誕生と構造 |
太陽系の誕生・構造について説明できる。
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4週 |
地球の誕生と進化
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地球の誕生、大気の進化について理解している。
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5週 |
地球の形と大きさ |
地球の形と大きさについて説明できる。
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6週 |
地球の構成物質 |
地球を構成する物質の割合を理解している。
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7週 |
地球の内部構造 |
地球の内部構造を理解して説明できる。
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8週 |
地球の内部と活動
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地球内部の対流と、それに伴うプレートテクトニクスを理解している。
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2ndQ |
9週 |
プレートの運動とそれに伴う現象 |
プレート境界における地震活動の特徴と地殻変動を理解している。
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10週 |
マグマの生成と火山活動 |
マグマの生成と火山活動を理解している。
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11週 |
地震と断層運動
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地震の大きさと断層運動を理解している。
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12週 |
日本の地震、津波、噴火の歴史I |
日本で発生した過去の主な地震、津波、噴火について説明できる。
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13週 |
日本の地震、津波、噴火の歴史II |
日本で発生した過去の主な地震、津波、噴火について説明できる。
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14週 |
大気と海洋 大気の構成,大気圏の特徴
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大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。
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15週 |
地球全体の熱収支 |
地球全体の熱収支を理解している。
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
大気と海洋 風,大気の大循環
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大気の大循環を理解し、大気中の風の流れや気象現象を説明できる。
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2週 |
海水の循環 |
海水の循環について説明できる。
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3週 |
堆積作用、地層の形成I |
堆積物による地層の形成、侵食について理解している。
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4週 |
堆積作用、地層の形成II |
堆積物による地層の形成、侵食について理解している。
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5週 |
古生物の変遷と地球環境 |
地質時代の区分、化石、古生物の変遷について理解している。
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6週 |
人間活動と地球環境の保全I |
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について理解している。有害物質の生物濃縮について理解している。
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7週 |
人間活動と地球環境の保全II |
地球温暖化の問題点、原因と対策について理解している。
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8週 |
日本の自然環境 |
日本の自然環境について理解している。
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4thQ |
9週 |
日本の自然災害 |
自然災害とその対策について説明できる。
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10週 |
太陽 |
太陽の活動および地球に与える影響について説明できる。
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11週 |
恒星 |
恒星の一生について理解している。
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12週 |
宇宙のすがたI |
宇宙の誕生、進化など標準モデルの概要を理解している。
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13週 |
宇宙のすがたII |
銀河、銀河団などの宇宙の階層構造について理解している。
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14週 |
系外惑星I |
太陽系以外にも惑星系があることを理解している。
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15週 |
系外惑星II |
地球の生命が存在できる環境、知的生命体の存在可能性について説明できる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | ライフサイエンス/アースサイエンス | ライフサイエンス/アースサイエンス | 太陽系を構成する惑星の中に地球があり、月は地球の衛星であることを説明できる。 | 3 | 前1,前2,前3,後9 |
地球は大気と水で覆われた惑星であることを説明できる。 | 3 | 前4,前5,前6 |
陸地および海底の大地形とその形成を説明できる。 | 3 | 後2,後4 |
地球の内部構造を理解して、内部には何があるか説明できる。 | 3 | 前8,前9,前10 |
マグマの生成と火山活動を説明できる。 | 3 | 前8,後8,後9 |
地震の発生と断層運動について説明できる。 | 3 | 前9,前12,前13,後8,後9 |
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。 | 3 | 前9,前11,後8,後9 |
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて説明できる。 | 3 | 前9,前12,前13,後8,後9 |
大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。 | 3 | 前14 |
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。 | 3 | 前15,後1 |
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。 | 3 | 後1,後8,後9 |
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。 | 3 | 後2,後8,後9 |
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。 | 3 | 後5,後6 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |