微分積分IA

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 微分積分IA
科目番号 B2011 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 SD 基礎教育・一般科目 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 教科書:岡本和夫監修「新版 微分積分Ⅰ」(実教出版) 参考書:岡本和夫監修「新版 微分積分Ⅰ演習」(実教出版)
担当教員 堀 佳城

到達目標

1.等差数列・等比数列の一般項やその和を求めることができる。
2.総和の記号を用いた基本的な数列の和を計算することができる。
3.いろいろな数列の極限を求めることができる(不定形の意味も理解している)。
4.無限等比級数等の基本的な級数の収束・発散を調べ,その和を求めることができる。
5.いろいろな関数の極限を求めることができる。
6.微分係数の意味を理解し,求めることができる。
7.導関数の定義を理解している。
8.積・商の導関数の公式を使うことができる。
9.合成関数の導関数を求めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1いろいろな数列の一般項やその和を求めることができる。いろいろな数列の極限値を求めることができる。また,無限等比級数の収束・発散を調べ,その和を求めることができる。基本的な数列の一般項やその和を求めることができる。基本的な数列の極限値を求めることができる。また,基本的な無限等比級数の収束・発散を調べ,その和を求めることができる。基本的な数列の一般項やその和を求めることができない。基本的な数列の極限値を求めることができない。また,基本的な無限等比級数の収束・発散を調べ,その和を求めることができない。
評価項目2いろいろな関数の極限値を求めることができる。微分係数の意味を理解し,導関数の定義を用いて,関数を微分することができる。基本的な関数の極限値を求めることができる。微分係数の意味を理解し,導関数の定義を用いて,基本的な関数を微分することができる。基本的な関数の極限値を求めることができない。微分係数の意味が理解できず,導関数の定義を用いて,基本的な関数を微分することができない。
評価項目3いろいろな関数について,積・商の導関数の公式を使って,導関数の計算ができる。合成関数の導関数を求めることができる。基本的な関数について,積・商の導関数の公式を使って,導関数の計算ができる。基本的な合成関数の導関数を求めることができる。基本的な関数の積・商の導関数の公式を理解できず,導関数の計算ができない。基本的な合成関数の導関数を求めることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
基礎数学で履修した内容をもとに,数列,無限数列及び無限級数の収束・発散を学ぶ。関数の極限,関数の連続性及び整式の導関数を学ぶ。また,導関数の諸性質を学び,いろいろな関数の導関数を求める。
授業の進め方・方法:
1.授業は講義と演習(本人またはペア,グループで問題を解く)形式で行う。講義中は集中して聴講し,質問があれば授業中や放課後などを利用して行うこと。また演習中はペア,グループでの議論の場合,積極的に参加すること。
2.授業内容をより一層理解するために予習復習することを習慣づけること。
3.課題に真剣に取り組み,期限内に必ず提出すること。
注意点:
定期試験の成績を60%,平素の学習状況等(課題・小テスト等を含む)を40%の割合で総合的に評価する。学期末の評価は中間と期末の各期間の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 数列とその和(数列) 数列の定義が理解できる。
2週 数列とその和(等差数列) 等差数列の一般項やその和を求めることができる。
3週 数列とその和(等比数列) 等比数列の一般項やその和を求めることができる。
4週 数列とその和(いろいろな数列) いろいろな数列の和を総和の記号を用いて求めることができる。
5週 数列とその和(漸化式と数学的帰納法) 漸化式と数学的帰納法を理解できる。
6週 数列の極限(無限数列の極限) いろいろな数列の極限を求めることができる。
7週 数列の極限(無限等比数列) 無限等比数列の収束・発散を調べることできる。
8週 数列の極限(無限等比級数) 無限等比級数等の収束・発散を調べ,その和を求めることができる。
2ndQ
9週 関数の極限(関数の極限値) 基本的な関数の極限を求めることができる。
10週 関数の極限(関数のいろいろな極限) 関数のいろいろな極限を調べ,求めることができる。
11週 関数の極限(いろいろな関数の極限) いろいろな関数の極限を求めることができる。関数の連続性を理解できる。
12週 導関数(平均変化率と微分係数) いろいろな変化率を計算することができる。微分係数の意味を理解し,求めることができる。
13週 導関数(導関数) 導関数の定義を理解できる。また導関数の定義から,基本的な関数を微分することができる。
14週 導関数(関数の積・商の微分法) 関数の積・商の導関数を計算することができる。
15週 導関数(合成関数と逆関数の微分法) 合成関数の導関数を求めることができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学等差数列・等比数列の一般項やその和を求めることができる。3前1,前2,前3,前5
総和記号を用いた簡単な数列の和を求めることができる。3前4,前5
不定形を含むいろいろな数列の極限を求めることができる。3前6
無限等比級数等の簡単な級数の収束・発散を調べ、その和を求めることができる。3前7,前8
簡単な場合について、関数の極限を求めることができる。3前9,前10,前11
微分係数の意味や、導関数の定義を理解し、導関数を求めることができる。3前12,前13
積・商の導関数の公式を用いて、導関数を求めることがができる。3前14
合成関数の導関数を求めることができる。3前15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力60000040100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000