到達目標
1.変数・配列を使ったC言語プログラムを作成できる。
2.条件分岐、反復処理を使ったC言語プログラムを作成できる。
3.関数を使ったC言語プログラムを作成できる。
4.基本的なアルゴリズムを理解し、その処理手順を説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 変数、配列の仕組みを十分に理解しており、変数および配列を使ったC言語プログラムを自身で設計・作成できる。 | 変数、配列を使ったC言語プログラムを作成できる。 | 変数、配列を使ったC言語プログラムの動作を作成できない。 |
評価項目2 | 条件分岐、反復処理の動作を十分に理解しており、条件分岐および反復処理を使ったC言語プログラムを自身で設計・作成できる。 | 条件分岐、反復処理を使ったC言語プログラムを作成できる。 | 条件分岐、反復処理を使ったC言語プログラムを作成できない。 |
評価項目3 | 関数の概念を十分に理解しており、関数を使ったC言語プログラムを自身で設計・作成できる。 | 関数を使ったC言語プログラムを作成できる。 | 関数を使ったC言語プログラムを作成できない。 |
評価項目4 | 基本的なアルゴリズムを理解し、C言語プログラムとして実装できる。 | 基本的なアルゴリズムを理解し、その処理手順を説明できる。 | 基本的なアルゴリズムを理解できず、その処理手順を説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
基本的なC言語プログラミングに関する演習を通じて論理的な思考力を修得し、コンピュータ上でプログラムの開発・実行・動作確認が行えるようになることを目指す。これにより、基本的な問題解決能力の向上も目指す。各コースに分かれる前の基礎教育であるので、特定のコースに特化した内容は扱わず、標準的かつ基本的な内容について体験的に学ぶ。ひとつの課題に対して1週間の演習時間を設けるので、自分自身で考え、問題点を見つけ、解決することを心がけてほしい。
授業の進め方・方法:
まず、演習の内容についてスライドなどを用いて説明する。学生はノートを取り、わからないことがあれば時間中に質問する。その後、コンピュータを使って演習(プログラム開発)に取り組む。演習中は教員が支援し、動作確認を行うことで終了する。定期試験も実施する。
注意点:
【成績評価の基準・方法】
試験の成績を70%、課題の成績を30%の割合で総合的に評価する。
前学期末の評価は、前期中間・前期期末の成績から総合的に評価する。後期中間の評価は、前期中間・前期期末・後期中間の成績から総合的に評価する。後学期末の評価は、前期中間・前期期末・後期中間・後期期末の成績から総合的に評価する。なお、学年の評価は後学期末の評価とする。技術者が身につけるべき専門基礎として、上記の到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
【事前・事後学習】
事前学習として教科書の該当部分(事前に説明)を読んだうえで授業に臨むこと。また、事後学習として授業内で指示した課題を提出すること。
【履修上の注意】
初めからすべてのことを教えてもらうつもりでは、問題を解決する能力の向上は望めない。他の学生と相談することは構わないが、各自が主体的に取り組むことが必要である。また、この科目を履修するにあたり1年生の情報処理で学ぶアルゴリズムとフローチャートの考え方を理解しておくこと。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス・開発環境の説明 |
授業の進め方、評価法などについて理解する。エディタの基本操作、フォルダの作成と移動について理解する。
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2週 |
標準出力 |
標準出力について理解し、printf文を使用したプログラムを作成できる。
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3週 |
四則演算 |
四則演算を行うプログラムを作成できる。
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4週 |
変数と型① |
変数の概念について理解し、int型の変数を使ったプログラムを作成できる。
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5週 |
変数と型② |
変数の型による違いを理解し、float型、double型を使ったプログラムを作成できる。
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6週 |
標準入力 |
標準入力について理解し、scanf文を使用したプログラムを作成できる。
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7週 |
条件分岐① |
if文の書式と動作について理解し、if文を使ったプログラムを作成できる。
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8週 |
条件分岐② |
if-else文の書式と動作について理解し、if-else文を使ったプログラムを作成できる。
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2ndQ |
9週 |
条件分岐③ |
else-if文の書式と動作について理解し、else-if文を使ったプログラムを作成できる。
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10週 |
反復処理① |
while文の書式と動作について理解し、while文を使ったプログラムを作成できる。
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11週 |
反復処理② |
for文の書式と動作について理解し、for文を使ったプログラムを作成できる。
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12週 |
反復処理③ |
反復処理のネスト構造について理解し、2重ループを持つプログラムを作成できる。
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13週 |
条件分岐と反復処理の組み合わせ① |
条件分岐と反復処理を組み合わせたプログラムを作成できる。
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14週 |
条件分岐と反復処理の組み合わせ② |
条件分岐と反復処理を組み合わせたプログラムを作成できる。
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15週 |
総合演習 |
ここまで学習した内容を用いて、プログラムを作成できる。
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
前学期の総復習 |
前学期で学習した内容の復習を行う。
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2週 |
配列① |
配列の構造について理解し、配列を使ったプログラムを作成できる。
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3週 |
配列② |
2次元配列の構造について理解し、2次元配列を使ったプログラムを作成できる。
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4週 |
関数① |
関数の概要について理解し、引数と戻り値のない関数を使ったプログラムを作成できる。
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5週 |
関数② |
引数と戻り値の概要について理解し、引数と戻り値のある関数を使ったプログラムを作成できる。
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6週 |
関数③ |
標準ライブラリ関数とヘッダファイルの概要について理解し、標準ライブラリ関数を使ったプログラムを作成できる。
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7週 |
文字列① |
文字型の変数について理解し、char型を使ったプログラムを作成できる。
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8週 |
文字列② |
文字列の処理について理解し、文字列操作を行うプログラムを作成できる。
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4thQ |
9週 |
文字列③ |
文字列操作を行う標準ライブラリ関数の使い方を理解し、それらの関数を使ったプログラムを作成できる。
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10週 |
ファイル入出力① |
ファイル出力について理解し、ファイルへ文字列を書き込むプログラムを作成できる。
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11週 |
ファイル入出力② |
ファイル入力について理解し、ファイルから文字列を読み込むプログラムを作成できる。
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12週 |
ファイル入出力③ |
ファイル入出力を活用したプログラムを作成できる。
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13週 |
アルゴリズムとフローチャート① |
フローチャートを読み、アルゴリズムを理解できる。
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14週 |
アルゴリズムとフローチャート② |
簡単なソートアルゴリズムについて理解し、プログラムとして実装できる。
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15週 |
総合演習 |
ここまで学習した内容を用いて、プログラムを作成できる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。 | 3 | |
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。 | 3 | |
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 10 | 50 |
専門的能力 | 30 | 20 | 50 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |