工業基礎数学B

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 工業基礎数学B
科目番号 B2022 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 SD 基礎教育・一般科目 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「新 基礎数学 改訂版」(大日本図書),「新 微分積分Ⅰ」(大日本図書)
担当教員 市木 一平,土井 克則,八木 潤

到達目標

1.三角関数の意味を理解し,その値や式を計算できる.
2.指数関数の意味を理解し,その値や式を計算できる.
3.対数関数の意味を理解し,その値や式を計算できる.
4.微分の意味を理解し,様々な関数の導関数を求めることができる.
5.不定積分の意味を理解し,様々な不定積分を計算できる.
6.定積分の意味を理解し,様々な定積分を計算できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1三角関数の意味を理解し,その応用・発展問題を解くことができる.三角関数の値や式を計算できる.三角関数の値や式を計算できない.
評価項目2指数関数の意味を理解し,その応用・発展問題を解くことができる.指数関数の値や式を計算できる.指数関数の値や式を計算できない.
評価項目3対数関数の意味を理解し,その応用・発展問題を解くことができる.対数関数の値や式を計算できる.対数関数の値や式を計算できない.
評価項目4微分の意味を理解し,その応用・発展問題を解くことができる.様々な関数の導関数を求めることができる.様々な関数の導関数を求めることができない.
評価項目5不定積分の意味を理解し,その応用・発展問題を解くことができる.様々な不定積分を計算できる.様々な不定積分を計算することができない.
評価項目6定積分の意味を理解し,その応用・発展問題を解くことができる.様々な定積分を計算できる.様々な定積分を計算することができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
演習によって,工学を学ぶのに最低限必要な数学の基礎を確実に修得する.
特に,三角関数・指数関数・対数関数の値と式の計算,および微分と積分の計算を確実にできるようになることを目標とする.
授業の進め方・方法:
原則として,毎回の講義の初めに小テストを実施する.小テストでは前回の講義で取り組んだ演習問題から出題する.
小テスト終了後に,その回の学習内容の演習問題に取り組む.
注意点:
【成績評価の基準・方法】
試験の成績を60%,小テストの成績を30%の割合で,また平素の学習状況として演習課題への取り組みの程度を10%の
割合で総合的に評価する.
学年の評価は後学期中間,学年末の2つの期間の評価の平均とする.また,各期間ごとの評価はそれまでの期間の評
価の平均とする.
技術者が身につけるべき専門基礎能力として,到達目標に対する達成度を試験等によって評価する.
【事前・事後学習】
事前学習として,高専1~2年次に学習した数学の内容の中で本講義に関連する内容を適宜復習しておくことが望ましい.
また,事後学習として演習課題に反復して取り組み,内容の理解度を高める.
【履修上の注意】
特になし.ただし,主体的に学習に取り組むことを望む.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 三角関数の値,弧度法 三角関数の意味を理解し,その値を求めることができる.
2週 三角関数の方程式と不等式 三角関数の方程式や不等式を解くことができる.
3週 三角関数の加法定理 三角関数の加法定理を用いた計算ができる.また,それに準ずる各種公式を導出できる.
4週 指数関数 指数関数の意味を理解し,その値や式を計算できる.
5週 対数関数の値 対数関数の意味を理解し,その値を計算できる.
6週 対数関数の式 対数関数の式を計算できる.
7週 これまでの内容のまとめと復習 第1~6週の内容を復習し,修得する.
8週 これまでの内容のまとめと復習 後学期中間試験の内容を復習し,修得する.
4thQ
9週 微分 様々な関数の導関数を求めることができる.
10週 合成関数の微分 様々な合成関数の導関数を求めることができる.
11週 不定積分 不定積分を計算できる.
12週 置換積分法 置換積分法を用いて不定積分を計算できる.
13週 部分積分法 部分積分法を用いて不定積分を計算できる.
14週 定積分 様々な定積分を計算できる.
15週 これまでの内容のまとめと復習 第9~14週の内容を復習し,修得する.
16週 学年末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学累乗根の意味を理解し、指数法則を拡張し、計算に利用することができる。3後4
指数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。3後4
指数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。3後4
対数の意味を理解し、対数を利用した計算ができる。3後5
対数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。3後5
対数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。3後6
角を弧度法で表現することができる。3後1
三角関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。3後1
加法定理および加法定理から導出される公式等を使うことができる。3後3
三角関数を含む簡単な方程式を解くことができる。3後2
三角比を理解し、簡単な場合について、三角比を求めることができる。3後1
一般角の三角関数の値を求めることができる。3後1
簡単な場合について、関数の極限を求めることができる。3後9
微分係数の意味や、導関数の定義を理解し、導関数を求めることができる。3後9
積・商の導関数の公式を用いて、導関数を求めることがができる。3後9
合成関数の導関数を求めることができる。3後10
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。3後9,後10
不定積分の定義を理解し、簡単な不定積分を求めることができる。3後11
置換積分および部分積分を用いて、不定積分や定積分を求めることができる。3後12,後13
定積分の定義と微積分の基本定理を理解し、簡単な定積分を求めることができる。3後14
分数関数・無理関数・三角関数・指数関数・対数関数の不定積分・定積分を求めることができる。3後11,後14

評価割合

定期試験小テスト演習への取り組みの程度合計
総合評価割合603010100
基礎的能力603010100
専門的能力0000
分野横断的能力0000