経済学

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 経済学
科目番号 B4006 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 SD 基礎教育・一般科目 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 香川勝俊編『教養の政治学・経済学』学術図書出版社
担当教員 池谷 江理子

到達目標

(1) 経済学の基礎的な知識と考え方を理解する。
(2) 学生生活や卒業後の社会生活における経済のあり方と課題を理解し、自らの主体的な考えや意見を表明できる。
(3) グローバル化が進む国際経済の現状を理解し、自身の関わり方やあるべき経済社会像について主体的に考え自らの意見を表明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1経済学の基礎的な知識と考え方を理解し、説明することができる。経済学の基礎的な知識と考え方を理解する。経済学の基礎的な知識と考え方を理解できない。
評価項目2現代経済のあり方と課題を理解し、主体的な考えや意見を表明した上で問題解決に向けた議論ができる。現代日本における経済のあり方と課題を理解し、主体的な考えや意見を表明できる。現代日本における経済のあり方と課題を理解できず、主体的な考えや意見を持たない。
評価項目3グローバル経済における日本経済の現状を理解し、自身の働き方やあるべき経済社会像について主体的に考え自らの意見を表明でき、課題解決に向けた議論ができる。グローバル経済における日本経済の現状を理解し、自身の働き方やあるべき経済社会像について主体的に考え自らの意見を表明できる。グローバル経済における日本経済の現状を理解できず、自身の働き方やあるべき経済社会像について主体的な考えや自らの意見を表明できない。

学科の到達目標項目との関係

(A) 説明 閉じる
基準1(2)の知識・能力 基準1(2)(b) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
経済の発達と経済体制、市場経済と価格機構、国民経済の構造、日本経済・国際経済の現状と課題等について理解する。
また、現代日本経済やグローバル化の進む国際経済の具体的事例を通して、主体的に課題を理解・説明し、その解決方法について議論できる。
授業の進め方・方法:
授業は教科書『教養の政治学・経済学』及びプリント・スライドを併用した講義とする。経済学の基本概念や現状について、歴史的背景や身近な実例等を踏まえ学ぶ。学生への発問による双方向授業、学びを踏まえたワークショップを取り入れ、学生自身が「考える」機会を持つ授業内容とする。
注意点:
[成績評価の基準・方法] 試験の成績を75%、平素の学習状況等(課題・レポート)を25%の割合で総合的に評価する。成績評価は中間と期末の各期間の評価の平均とする。学年の評価は後学期末の評価とする。技術者が身につけるべき専門的教養として、上記の到達目標に対する達成度を試験等において評価する。[履修上の注意]この科目を履修するにあたり、1年生の現代社会の内容を十分理解しておくこと。また、1年生の地理、2年生の社会科学Ⅰ、3年生の社会科学Ⅱ、4年生の地域学は関連科目であるため内容を理解しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション (1)授業計画 (2)授業の進め方 授業の目的と期間全体を通した授業計画等の概要を理解する。
2週 1. 経済の基本的概念 (1)経済とは何か (2)市場経済 経済学の基礎概念を理解する。
3週 1. 経済の基本的概念  (3)使用価値と交換価値 (4)限界効用 経済学の基礎概念を理解する。
4週 2. 資本主義の成立  資本主義経済体制の形成について英国を例に理解する。
5週 3. 社会主義思想と20世紀社会主義 資本主義と競合する立場にあった社会主義経済体制とその思想について理解する。
6週 4. 分業と交換 社会の発展と社会的分業の関係、交換の発生とその発展について理解する。
7週 5. 経済主体 (1)家計  (2)企業 経済活動を構成する活動の担い手として、家計と企業に関し、各々の活動特性について理解する。
8週 5. 経済主体 ( 3 )政府 経済活動を構成する活動の担い手として、政府の活動特性を理解する。
4thQ
9週 6. 価格機構 資本主義経済の本質である市場と価格機構について理解する。
10週 7. 独占と寡占 「不完全競争」の下にある市場について理解する。
11週 8. 市場の限界 市場の限界について理解する。
12週 9. 国民所得と国富 マクロ経済学の中心である国民所得の概念について理解する。
13週 10.景気循環と経済成長 景気循環と経済成長の関係、循環の型と周期について理解する。
14週 11.金融政策 経済活動への国家の介入の一つである金融政策に関し、金融の基礎概念と日本の政策実態、国際金融について理解する。
15週 12. 財政政策 財政と予算の基礎概念や累積国債問題、租税の種類と特質、財政の機能等財政政策について理解する。
16週 13. 経済の課題と地球環境 現代経済の課題と地球環境問題について理解する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価レポート・課題等ポートフォリオその他合計
総合評価割合75002500100
基礎的能力2500100035
専門的能力2500100035
分野横断的能力250050030