産業論

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 産業論
科目番号 B5001 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義・演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 SD 基礎教育・一般科目 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 【前期テクスト】ホルクハイマー、アドルノ『啓蒙の弁証法』(岩波書店)、【後期参考図書】ハイデガー『技術への問い』(平凡社)
担当教員 佐々木 正寿

到達目標

科学技術の展開と現状について精神科学的視点から学ぶことを通して、科学技術と人間・社会との関係のあるべき姿について基本的な理解を得るとともに、これからの時代に主体的に考え行動できるよう、然るべき教養を身に付ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1科学技術と人間・社会との関係のあるべき姿について深い理解を得ている。科学技術と人間・社会との関係のあるべき姿について基本的な理解を持っている。科学技術と人間・社会との関係のあるべき姿について基本的な理解を得ていない。
評価項目2これからの科学技術の時代に主体的に考え行動できるような教養を十分に持っている。これからの科学技術の時代に主体的に考え行動できるような教養を持っている。これからの時代に主体的に考え行動できるような教養に無関心である。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

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基準1(2)の知識・能力 基準1(2)(a) 説明 閉じる
基準1(2)の知識・能力 基準1(2)(b) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
いまや科学技術は目覚しく発展し、私たちの生活を快適にしているが、その一方で、地球環境問題など、さまざまな問題を生んでもいる。果たして科学技術は、人間に幸福をもたらしているのか。精神科学の視点から、科学技術と人間との関わりについて考察し、そのあるべき姿を構想する契機を得たい。
授業の進め方・方法:
主としてフランクフルト学派の思想(ホルクハイマー、アドルノ『啓蒙の弁証法』)およびハイデガーの思想(『存在と時間』、『技術への問い』)を参考にして、現代における科学・技術および産業と人間との関わり方について講義し、21世紀を生きる市民として考えるべき事項については、学生自身に主体的に思索することを求めて意見交換を行う。
注意点:
【成績評価の基準・方法】 各期末成績は、各期末試験の結果(ca.100%)により評価し、学年末成績は、前期末成績と後期末成績との平均値とする。
【事前・事後学習】各自の自主性に任せる。
【履修上の注意】さまざまな知識や確かな教養が必要である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 現代社会の問題状況と倫理的課題についての説明
現代社会において科学・技術の関わる問題状況について知る。
2週 フランクフルト学派の立場とその思想
基礎的事項としてフランクフルト学派の概要を知る。
3週 アドルノ、ホルクハイマー『啓蒙の弁証法』について 基礎的事項として『啓蒙の弁証法』の概要を知る。
4週 第一論文「啓蒙の概念」の精読と議論 第一論文「啓蒙の概念」の精読を通して、人間と科学技術との関わりに正しく批判の眼を向ける契機を得る。
5週 第一論文「啓蒙の概念」の精読と議論 第一論文「啓蒙の概念」の精読を通して、人間と科学技術との関わりに正しく批判の眼を向ける契機を得る。
6週 第一論文「啓蒙の概念」の精読と議論 第一論文「啓蒙の概念」の精読を通して、人間と科学技術との関わりに正しく批判の眼を向ける契機を得る。
7週 第一論文「啓蒙の概念」の精読と議論 第一論文「啓蒙の概念」の精読を通して、人間と科学技術との関わりに正しく批判の眼を向ける契機を得る。
8週 第一論文「啓蒙の概念」の精読と議論 第一論文「啓蒙の概念」の精読を通して、人間と科学技術との関わりに正しく批判の眼を向ける契機を得る。
2ndQ
9週 第一論文「啓蒙の概念」の精読と議論 第一論文「啓蒙の概念」の精読を通して、人間と科学技術との関わりに正しく批判の眼を向ける契機を得る。
10週 第一論文「啓蒙の概念」の精読と議論 第一論文「啓蒙の概念」の精読を通して、人間と科学技術との関わりに正しく批判の眼を向ける契機を得る。
11週 第一論文「啓蒙の概念」の精読と議論 第一論文「啓蒙の概念」の精読を通して、人間と科学技術との関わりに正しく批判の眼を向ける契機を得る。
12週 第一論文「啓蒙の概念」の精読と議論 第一論文「啓蒙の概念」の精読を通して、人間と科学技術との関わりに正しく批判の眼を向ける契機を得る。
13週 第一論文「啓蒙の概念」の精読と議論 第一論文「啓蒙の概念」の精読を通して、人間と科学技術との関わりに正しく批判の眼を向ける契機を得る。
14週 第一論文「啓蒙の概念」の精読にもとづく高専自己反省(討論) 第一論文「啓蒙の概念」の精読を通して、人間と科学技術との関わりに正しく批判の眼を向け、そのあるべきかたちを主体的に構想する。
15週 第一論文「啓蒙の概念」の精読にもとづく高専自己反省(討論) 第一論文「啓蒙の概念」の精読を通して、人間と科学技術との関わりに正しく批判の眼を向け、そのあるべきかたちを主体的に構想する。
16週
後期
3rdQ
1週 現代社会の問題状況と倫理的課題についての説明
現代社会において科学・技術の関わる問題状況について知る。
2週 科学技術倫理とハイデガーの技術論との関わり 現代においてハイデガーの技術論について知ることの意義を理解する。
3週 ハイデガー哲学の概要 基礎的事項としてハイデガー哲学の概要を知る。
4週 ハイデガー哲学の概要 基礎的事項としてハイデガー哲学の概要を知る。
5週 ハイデガー哲学の概要 基礎的事項としてハイデガー哲学の概要を知る。
6週 ハイデガーの技術論 ハイデガーの技術論の概要を理解する。
7週 ハイデガーの技術論 ハイデガーの技術論の概要を理解する。
8週 ハイデガーの技術論 ハイデガーの技術論の概要を理解する。
4thQ
9週 ハイデガーの技術論 ハイデガーの技術論の概要を理解する。
10週 ハイデガーの技術論 ハイデガーの技術論の概要を理解する。
11週 ハイデガーの技術論 ハイデガーの技術論の概要を理解する。
12週 ハイデガーの技術論と今後の社会的課題 ハイデガーの技術論の思索をもとに、現代社会の課題に対して主体的に考察を深める。
13週 ハイデガーの技術論と今後の社会的課題(討論) ハイデガーの技術論の思索をもとに、現代社会の課題に対して主体的に考察を深める。
14週 ハイデガーの技術論と今後の社会的課題(討論) ハイデガーの技術論の思索をもとに、現代社会の課題に対して主体的に考察を深める。
15週 ハイデガーの技術論と今後の社会的課題(討論) ハイデガーの技術論の思索をもとに、現代社会の課題に対して主体的に考察を深める。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。3
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。3
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。3
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3
分野横断的能力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力700000070
専門的能力0000000
分野横断的能力300000030