1.アウトプット：思考した結果を他者に分かりやすく伝え、議論することができる。また、論理的に文章を構成し、適切な言葉を用いて自らの考えを説明できる。
2.インプット：言葉の知識（語句・漢字を理解する）を増やし、文章表現のなかで正しく使うことができる。
概要:
文章を論理的に把握し、それをもとに思考した内容を自らの言葉で説明でき、他者の意見を踏まえた上で議論できるようになる。
また、語彙を増やし、言語感覚を磨くことによって、論理的思考力と豊かな感受性を身につける。
授業の進め方・方法:
”考える”トレーニング、”伝える”トレーニングの場として国語の授業を展開する。そのためテキストおよび配布物をもとにした問題発見・議論・発表演習などのグループワーク形式にて、相互に理解を深める形で授業を進める。補足事項を確認するための講義も適宜行う。また、グループワークによる問題演習やプレゼンテーショントレーニング、ビブリオバトルを並行して実施する。なお、プレゼンテーショントレーニングに関しては、現代社会・地理と連携して行う。
注意点:
試験の成績を70％、グループワークや発表の取組状況等を15％（相互評価を含む））、平素の学習状況等（課題の提出・漢字テスト・小テスト等を含む）を15％の割合で総合的に評価する。技術者が身につけるべき専門基礎として、｢到達目標」に掲げた3点の達成度を評価する。なお、通年科目における後学期中間の評価は、前学期中間、前学期末、後学期中間の各期間の評価の平均とする。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
| 前期 |
| 1stQ |
| 1週 |
導入[1]：授業方法、シラバス等の確認、グループワーク準備
積極的傾聴法：”聴く”ことの大切さを学ぶ |
”聴く”技術を身に付け、要点を整理しながら話を”聴く”ことができる。
|
| 2週 |
プレゼンテーショントレーニング①[2-3]:自己紹介からコミュニケーションへ
問題演習① |
自己を”話す”／”聴く”ことを通じて、他者とのコミュニケーションを円滑に行うことができる。基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる。
|
| 3週 |
プレゼンテーショントレーニング①[2-3]:自己紹介からコミュニケーションへ
問題演習② |
コミュニケーションに必要なスキルに関して話し合い、まとめることができる。
基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる。
|
| 4週 |
評論文①[4-5] ：論の展開に注意して、論旨をまとめる
ビブリオバトル①[4-5]：ビブリオバトルとは何か |
指示語や接続詞に留意しながら、論理の組み立てを理解し、話し合うことができる。
時間に留意しながら話を構成することの重要性を説明することができる。
|
| 5週 |
評論文①[4-5] ：把握した論旨を発表して伝える
ビブリオバトル①[4-5]：ミニ・ビブリオバトル実戦 |
理解した論旨を分かりやすくまとめ、他者に伝えることができる。読書体験を決められた時間内で効果的に語ることができる。
|
| 6週 |
プレゼンテーショントレーニング②[6-7]：言いたいことを明確に伝えるスキルを学ぶ
問題演習③ |
情報を効果的に伝える方法に関して説明することができる。基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる。
|
| 7週 |
プレゼンテーショントレーニング②[6-7]：言いたいことを明確に伝えるスキルを学ぶ
問題演習④ |
学習したスキルを応用して効果的なコミュニケーションを行うことができる。基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる。
|
| 8週 |
詩[8-10]：近・現代の詩作品を読み、その主題について考え、議論する
|
詩や短歌の主題をグループで議論し合いながら考えることができる。
|
| 2ndQ |
| 9週 |
詩[8-10]：近・現代の詩作品の主題についてグループで分かりやすくまとめる
問題演習⑤ |
議論した結果をわかりやすくまとめることができる。
基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる。
|
| 10週 |
詩[8-10]：近・現代の詩作品の主題を分かりやすく発表する
問題演習⑥ |
学習したコミュニケーションスキルを活用して、主題を明確に伝えることができる。
基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる。
|
| 11週 |
プレゼンテーショントレーニング③[11-12]：非言語的コミュニケーションについて学ぶ
問題演習⑦ |
言葉以外の方法で伝えたいことを訴える方法に関して説明することができる。基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる。
|
| 12週 |
プレゼンテーショントレーニング③[11-12]：非言語的コミュニケーションについて学ぶ
問題演習⑧ |
コミュニケーション時における自らの印象を意識しながら話し合い、その効果について考えることができる。基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる。
|
| 13週 |
ビブリオバトル②[13]：ビブリオバトル実戦
現代短歌[13-15] ：短詩型の持つ可能性や味わいについて考え、実作を試みる |
設定されたテーマの中で本を選択し、その読書体験について効果的なスピーチができる。現代短歌の作品を読み、その特徴について語ることができる。
|
| 14週 |
プレゼンテーショントレーニング④[14-15]：アイデアを生み出す方法を学ぶ
現代短歌[13-15] ：短詩型の持つ可能性や味わいについて考え、実作を試みる |
ブレインストーミング、マインドマップ、列挙法について説明することができる。
現代短歌の鑑賞をもとに、学生生活を切り取った短歌を詠むことができる。
|
| 15週 |
プレゼンテーショントレーニング④[14-15]：アイデアを生み出す方法を学ぶ
現代短歌[13-15] ：短詩型の持つ可能性や味わいについて考え、実作を試みる |
ブレインストーミング、マインドマップ、列挙法の効果を理解し、実践することができる。
創作した短歌の相互評価を通じて歌の魅力について説明することができる。
|
| 16週 |
|
|
| 後期 |
| 3rdQ |
| 1週 |
導入[1]：後期グループワーク準備
ビブリオバトル③[1-2]：ビブリオバトル実戦 |
テーマに沿って夏期休業中の読書体験をスピーチすることができる。
|
| 2週 |
ビブリオバトル③[1-2]：ビブリオバトル実戦
問題演習⑨ |
積極的傾聴を活用してスピーチ内容を聴き、質疑応答ができる。基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる。
|
| 3週 |
プレゼンテーショントレーニング⑤[3-4]：プレゼンテーションの構造を学ぶ
問題演習⑩ |
プレゼンテーションの骨組みを理解し、効果的な構造について説明することができる。基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる。
|
| 4週 |
プレゼンテーショントレーニング⑤[3-4]：プレゼンテーションの構造を学ぶ
故事成語[4-5]：故事成語の由来と意味を理解する |
説得力があり、分かりやすいプレゼンテーションを構成することができる。故事成語の由来を説明することができる。
|
| 5週 |
評論文②[5-7]：論理的文章の展開を捉え、論旨を理解する
故事成語[4-5]：故事成語の由来と意味を理解する |
文章を客観的に理解し、その論旨について議論することができる。故事成語の意味が分かり、日常に応用することができる。
|
| 6週 |
評論文②[5-7]：論理的文章の展開を捉え、論旨を理解する
問題演習⑪ |
論旨を踏まえた上で社会について考えを深め、その結果をまとめることができる。基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる。
|
| 7週 |
評論文②[5-7]：論理的文章の展開を捉え、論旨を理解する
|
プレゼンテーションの構造を考えながら、グループでの考えをまとめた結果を効果的に発表することができる。
|
| 8週 |
プレゼンテーショントレーニング⑥[8-9]：主張の正当性を裏付ける方法を学ぶ
|
主張の構成要素を挙げて、その正当性を裏付けることの重要性を論じることができる。
|
| 4thQ |
| 9週 |
プレゼンテーショントレーニング⑥[8-9]：主張の正当性を裏付ける方法を学ぶ
和歌[9-10]：競技カルタのルールを理解し、「百人一首」を実践する |
反対意見を論駁し、主張の正当性を裏付けることができる。競技カルタのルールを理解し、1~50番の和歌を暗唱することができる。
|
| 10週 |
和歌[9-10]：競技カルタのルールを理解し、「百人一首」を実践する |
散らし取り、源平戦など競技カルタのルールに則して、競技に参加することができる。
|
| 11週 |
ビブリオバトル④[11]：ビブリオバトル実践
問題演習⑫ |
テーマに沿って自らの読書体験を効果的にスピーチし、質疑応答ができる。基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる。
|
| 12週 |
小説[12-13]：情景や心情を表現に即して読み取る
問題演習⑬ |
何が表現された作品なのか理解し、説明することができる。基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる。
|
| 13週 |
小説[12-13]：各自の読解内容についてグループで話し合う
問題演習⑭ |
読解内容に関してグループ内で議論し、その結果をまとめることができる。基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる。
|
| 14週 |
プレゼンテーショントレーニング⑦[14-15]：プレゼンテーションの延長としての文章構成を学ぶ
問題演習⑮ |
文章がいかに構成されているかを理解し、段落の意味を説明することができる。基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる。
|
| 15週 |
プレゼンテーショントレーニング⑦[14-15]：プレゼンテーションの延長としての文章構成を学ぶ |
プレゼンテーショントレーニング⑦[14-15]：プレゼンテーションの延長としての文章構成を学ぶ
|
| 16週 |
|
|
| 分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
| 基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。 | 1 | 前4,後5,後6,後7 |
| 代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。 | 1 | 前5,前8,後1,後11 |
| 文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。 | 1 | 前5,前9,前15,後12,後15 |
| 文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。 | 1 | 前5,前13,後12 |
| 鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章（詩歌、小説など）の創作をとおして、感受性を培うことができる。 | 1 | 前14 |
| 読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。 | 1 | 前4,前5,前13,前15 |
| 現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。 | 1 | 前2,前3,前9,後2,後3,後4,後6,後12,後14,後15 |
| 代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。 | 1 | |
| 古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。 | 1 | 後9,後10 |
| 代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。 | 1 | 前12,後13 |
| 教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。 | 1 | 後5 |
| 情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。 | 1 | 前5,前7,前10,後4,後7,後8 |
| 他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想･思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。 | 1 | 前2,前3,前9,前12,前14,後2 |
| 相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。 | 1 | 前1,前3,前6,前11,後3,後9,後14 |
| 社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。 | 1 | 前6,前7,前10,前11,前12,前15,後3,後11 |