物理I

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 物理I
科目番号 0006 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 SD 基礎教育・一般科目 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:高等学校検定済教科書 「改訂 物理基礎」(第一学習社)「物理」(第一学習社), 問題集:「セミナー 物理基礎+物理」(第一学習社),「ネオパールノート物理基礎」(第一学習社),「スタディノート物理」(第一学習社)
担当教員 高田 拓,長門 研吉,横山 有太

到達目標

1.物体の運動:速度、加速度の意味を理解し、等加速度直線運動をする物体の運動を計算によって調べることができる。
2.力のはたらきとつりあい:物体に作用する様々な力を理解し、力のつり合いの式を立てることができる。
3.運動の法則:運動の3法則を理解し、運動方程式を立てて様々な物体の運動の計算に利用できる。
4.仕事と運動エネルギー:力学的エネルギー保存の法則を理解し、様々な物体の運動の計算に利用できる。
5.平面運動:物体の平面運動を理解し、放物運動をする物体の運動を計算によって調べることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1速度、加速度の意味を理解し、等加速度直線運動をする物体の運動を計算によって詳しく調べることができる。速度、加速度の意味を理解し、等加速度直線運動をする物体の運動を計算によって調べることができる。速度、加速度の意味を理解し、等加速度直線運動をする物体の運動を計算によって調べることがでない。
評価項目2物体に作用する様々な力を理解し、力のつり合いの式を立てて計算することができる。物体に作用する様々な力を理解し、力のつり合いの式を立てることができる。物体に作用する様々な力を理解し、力のつり合いの式を立てることができない。
評価項目3運動の3法則を理解し、運動方程式を立てて複雑な物体の運動の計算に利用できる。運動の3法則を理解し、運動方程式を立てて様々な物体の運動の計算に利用できる。運動の3法則を理解し、運動方程式を立てて様々な物体の運動の計算に利用することができない。
評価項目4力学的エネルギー保存の法則を理解し、複雑な物体の運動の計算に利用できる。力学的エネルギー保存の法則を理解し、様々な物体の運動の計算に利用できる。力学的エネルギー保存の法則を理解し、様々な物体の運動の計算に利用することができない。
評価項目5物体の平面運動を理解し、放物運動をする物体の運動を計算によって調べることができる。物体の平面運動を理解し、放物運動をする物体の運動を計算によって調べることができる。物体の平面運動を理解し、放物運動をする物体の運動を計算によって調べることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
工学の基礎となる力学的なものの見方・考え方を学び,物理の基礎的な概念と問題解決法を学ぶ。法則を系統的に理解して種々の問題に応用するという物理の典型的な学習法を身につける。
授業の進め方・方法:
授業では、講義による解説、演習問題を解くことによる知識の定着(グループ学習を含む)、確認テストと振り返り、を行う。
習熟度別クラス編成を行うことによって、理解レベルに応じた授業を行う。
注意点:
・定期試験の成績を60%,平素の学習状況等(提出物・平常(実力)試験等)を40%の割合で総合的に評価することを原則とする。前学期の評価は前学期中間と前学期末の各期間の総合評価,後学期中間の評価は前学期中間,前学期末,後学期中間の各期間の総合評価,学年の評価は前学期中間,前学期末,後学期中間,後学期末の各期間の総合評価とする。                      ・習熟度別クラス編成は、前学期中間、前学期期末、後学期中間の定期試験の成績をもとに行う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 【物理量の表し方】物理量の測定と扱い方について学ぶ。 物理量の測定方法について理解し、測定値の有効数字を考慮した計算ができる。
2週 【物体の運動】速度と等速直線運動について学ぶ。 平均の速度と瞬間の速度、等速直線運動について説明できる。
3週 【物体の運動】速度の合成、相対速度について学ぶ。 直線上の速度の合成、相対速度について理解し、計算ができる。
4週 【物体の運動】加速度と等加速度直線運動について学ぶ。 加速度の意味を説明できる。等加速度直線運動の公式を用いて、物体の座標、時間、速度に関する計算ができる。
5週 【物体の運動】自由落下について学ぶ。 等加速度直線運動の公式を用いて、自由落下する物体の座標、時間、速度に関する計算ができる。
6週 【物体の運動】鉛直投射について学ぶ。 等加速度直線運動の公式を用いて、鉛直投射運動の計算ができる。
7週 【力のはたらきとつりあい】様々な力について学ぶ。 力の表し方、単位、種類について説明できる。
8週 【力のはたらきとつりあい】力の合成と分解について学ぶ。 力の合成と分解を理解し、三角比を用いて表すことができる。
2ndQ
9週 【力のはたらきとつりあい】力のつりあい、作用・反作用の法則について学ぶ。 力のつり合いの式を立てることができる。作用と反作用の関係について、具体例を挙げて説明できる。
10週 【力のはたらきとつりあい】圧力・浮力について学ぶ。 圧力、浮力について理解し、具体的な計算ができる。
11週 【運動の法則】運動の3法則について学ぶ。 運動の3法則を説明できる。
12週 【運動の法則】運動方程式について学ぶ。 直線上を運動する物体の運動方程式を立てて解くことができる。
13週 【運動の法則】連結している物体の運動について学ぶ。 互いに力を及ぼしあう物体の運動について、運動方程式を立てて解くことができる。
14週 【運動の法則】抵抗力を受ける運動について学ぶ。 物体に働く静止摩擦力および最大摩擦力に関する計算ができる。
15週 【運動の法則】抵抗力を受ける運動について学ぶ。 動摩擦力に関する計算ができる。空気抵抗を受ける運動について説明できる。
16週
後期
3rdQ
1週 【仕事と運動エネルギー】仕事について学ぶ。 仕事に関する計算ができる。
2週 【仕事と運動エネルギー】仕事の原理と仕事率について学ぶ。 仕事の原理を利用した計算および仕事率に関する計算ができる。
3週 【仕事と運動エネルギー】運動エネルギーについて学ぶ。 物体の運動エネルギーに関する計算ができる。
4週 【仕事と運動エネルギー】運動エネルギーの変化と仕事について学ぶ。 運動エネルギーの変化と仕事の関係を用いて計算ができる。
5週 【仕事と運動エネルギー】位置エネルギーについて学ぶ。 重力による位置エネルギーおよび弾性力による位置エネルギーに関する計算ができる。
6週 【仕事と運動エネルギー】位置エネルギーと保存力について学ぶ。 位置エネルギーと保存力の関係について説明できる。
7週 【仕事と運動エネルギー】力学的エネルギー保存の法則について学ぶ。 力学的エネルギー保存則について理解し、落下運動と振り子の運動の計算に利用できる。
8週 【仕事と運動エネルギー】力学的エネルギー保存の法則について学ぶ。 力学的エネルギー保存則について理解し、ばねの振動の計算に利用できる。
4thQ
9週 【仕事と運動エネルギー】保存力以外の力がする仕事と力学的エネルギーについて学ぶ。 保存力以外の力がする仕事と力学的エネルギーの関係を用いて計算ができる。
10週 【仕事と運動エネルギー】力学的エネルギー保存の法則を用いた問題演習を行う。 様々な運動における力学的エネルギーを考え、計算ができる。
11週 【平面運動】平面運動について学ぶ。 平面運動する物体の変位、速度、加速度をベクトルとして扱うことができる。
12週 【平面運動】平面運動する物体の速度について学ぶ。 平面運動する物体の速度の合成・分解や、相対速度の計算ができる。
13週 【放物運動】自由落下・鉛直投げ上げ・水平投射ついて復習する。 自由落下・鉛直投げ上げ・水平投射した物体の座標・速度・時間に関する計算ができる。
14週 【放物運動】放物運動について学ぶ。 斜方投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。
15週 【放物運動】放物運動と運動方程式、空気抵抗のある運動について学ぶ。 放物運動を運動方程式から考えることができる。空気抵抗がある場合の運動について説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学速度と加速度の概念を説明できる。3
直線および平面運動において、2物体の相対速度、合成速度を求めることができる。3
等加速度直線運動の公式を用いて、物体の座標、時間、速度に関する計算ができる。3
平面内を移動する質点の運動を位置ベクトルの変化として扱うことができる。3
自由落下、及び鉛直投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。3
鉛直投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。3
水平投射、及び斜方投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。3
物体に作用する力を図示することができる。3
力の合成と分解をすることができる。3
重力、抗力、張力、圧力について説明できる。3
フックの法則を用いて、弾性力の大きさを求めることができる。3
慣性の法則について説明できる。3
作用と反作用の関係について、具体例を挙げて説明できる。3
運動方程式を用いた計算ができる。3
静止摩擦力がはたらいている場合の力のつりあいについて説明できる。3
最大摩擦力に関する計算ができる。3
動摩擦力に関する計算ができる。3
仕事と仕事率に関する計算ができる。3
物体の運動エネルギーに関する計算ができる。3
重力による位置エネルギーに関する計算ができる。3
弾性力による位置エネルギーに関する計算ができる。3
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3

評価割合

試験演習・小テスト相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60400000100
基礎的能力60400000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000