概要:
ソーシャルデザイン工学科のどのコースに進む場合にも必要となる情報処理および情報通信の基礎知識を学ぶ。
また,情報化社会を安心,安全に生きていくために必要な社会的な知識も身につけ,情報セキュリティの基礎も学習する。
後半では,それまでに得た知識を活用し,情報機器を利用した問題解決を実践していくことにより,技術的な問題へのアプローチ方法やグループワークのやり方も身につける。
授業の進め方・方法:
授業は講義と演習によって行う。
講義では,概論や理論について解説し,そこで得た知識などを活かして実際に個人であるいはグループで演習に取り組んでもらう。
注意点:
試験の成績70 %,平素の学習状況等(課題・小テスト・レポート・発表等を含む)を30 %の割合で総合的に評価する。学期毎の評価は中間と期末の各期間の評価の平均,学年の評価は前学期と後学期の評価の平均とする。なお,通年科目における後学期中間の評価は前学期中間,前学期末,後学期中間の各期間の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,上記の到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
高専システム使用のオリエンテーション |
高知高専の計算機システムの使用法を理解し,実際に使えるようになる。
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2週 |
Gmail・Google・Blackboardの使い方,タッチタイピング |
メールソフトやE-Leaningシステムなどの使用方法を理解し,実際に使えるようになる。また,タッチタイピングの練習方法を知り,自身で練習できるようになる。
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3週 |
情報とメディア |
現代社会においてどのように情報が扱われ処理されているかを概観し,情報表現としてのメディアについて理解する。
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4週 |
インターネット上での情報検索 |
ネットワーク上の情報検索の仕組みを理解する。
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5週 |
アナログとディジタル |
アナログ量とデジタル量およびアナログ情報とデジタル情報について理解する。
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6週 |
コンピュータの仕組み |
情報処理機器の基本構造を理解する。
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7週 |
情報のディジタル表現 |
一般的な情報がどのようにディジタル化されるかを理解する。
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8週 |
前学期中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
コミュニケーション手段の発達 |
情報通信技術の進展とコミュニケーション手段の変化について理解する。
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10週 |
インターネットのしくみ |
ディジタル化された情報がどのようにネットワーク上で受け渡しされるかの一般論を理解する。
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11週 |
TCP/IPプロトコルの基礎学習 |
インターネットにおける情報通信の基本となるTCP/IPプロトコルの基礎を理解する。
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12週 |
情報化が生活に与える影響・情報社会を構築するための人間の役割 |
高度情報化が社会に与える影響を理解する。
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13週 |
社会の情報化に関連する法律や制度 |
情報を取扱いに関連する法律,制度,コンプライアンス等について理解する。
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14週 |
ICT機器を使ったコンテンツ作成 |
コンピュータを用いてコンテンツを作成することで自分の考えを表現することができる。
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15週 |
前学期末試験 |
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16週 |
試験返却+タッチタイピングテスト |
e-typing(http://www.e-typing.ne.jp/)でレベルC以上のスコアを獲得できる。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
Excel入門Ⅰ |
Excelを用いた基礎的な表計算ができる。
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2週 |
Excel入門Ⅱ |
Excelの関数を使って,データを処理することができる。
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3週 |
データベースの基礎 |
データベースの基本構造を理解する。
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4週 |
データベースの作成 |
実習等を通してデータベースを作成し情報を格納し利用できる。
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5週 |
コマンドプロンプト(UNIX)入門 |
コマンド(CUI)を用いてコンピュータの基本的な操作ができる。
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6週 |
情報セキュリティ演習Ⅰ |
演習を通じて,実践的な情報セキュリティ技術についての知識を身につける。
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7週 |
情報セキュリティ演習Ⅱ |
演習を通じて,実践的な情報セキュリティ技術についての知識を身につける。
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8週 |
後学期中間試験 |
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4thQ |
9週 |
問題解決総合実習 1 |
与えられた課題について問題点などを見つけることができる。
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10週 |
問題解決総合実習 2 |
グループワークにおいて,自分の意見を述べ,他人の意見を聞き,問題点の解決法を決定することができる。
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11週 |
問題解決総合実習 3 |
PowerPointを用いて,成果発表資料を作成することができる。
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12週 |
問題解決総合実習 4 |
グループとして成果を発表することができる。
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13週 |
アルゴリズムの基礎 |
アルゴリズムの基本的な考え方を理解し,自分で組み立てることができる。
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14週 |
プログラミング |
アルゴリズムをプログラミングにより実現することができる
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15週 |
学年末試験 |
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16週 |
試験返却+タッチタイピングテスト |
e-typing(http://www.e-typing.ne.jp/)でレベルC以上のスコアを獲得できる。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。 | 3 | |
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。 | 3 | |
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。 | 3 | |
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。 | 3 | |
インターネットの仕組みを理解し、実践的に使用できる。 | 3 | |
情報セキュリティの必要性、様々な脅威の実態とその対策について理解できる。 | 3 | |
個人情報とプライバシー保護の考え方について理解し、正しく実践できる。 | 3 | |
インターネットを用いた犯罪例などを知り、それに対する正しい対処法を実践できる。 | 3 | |
数値計算の基礎が理解できる | 3 | |
コンピュータにおける初歩的な演算の仕組みを理解できる。 | 3 | |
データの型とデータ構造が理解できる | 3 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 相手の意見を聞き、自分の意見を伝えることで、円滑なコミュニケーションを図ることができる。 | 3 | |
相手を理解した上で、説明の方法を工夫しながら、自分の意見や考えをわかりやすく伝え、十分な理解を得ている。 | 3 | |
集団において、集団の意見を聞き、自分の意見も述べ、目的のために合意形成ができる。 | 3 | |
目的達成のために、考えられる提案の中からベターなものを選び合意形成の上で実現していくことができ、さらに、合意形成のための支援ができる。 | 3 | |
ICTやICTツール、文書等を基礎的な情報収集や情報発信に活用できる。 | 3 | |
ICTやICTツール、文書等を自らの専門分野において情報収集や情報発信に活用できる。 | 3 | |
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、そこから主要な原因を見出そうと努力し、解決行動の提案をしようとしている。 | 3 | |
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、発見した課題について主要な原因を見出し、論理的に解決策を立案し、具体的な実行策を絞り込むことができる。 | 3 | |
事象の本質を要約・整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。 | 3 | |
複雑な事象の本質を整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。結論の推定をするために、必要な条件を加え、要約・整理した内容から多様な観点を示し、自分の意見や手順を論理的に展開できる。 | 3 | |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 身内の中で、周囲の状況を改善すべく、自身の能力を発揮できる。
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集団の中で、自身の能力を発揮して、組織の勢いを向上できる。 | 3 | |
日常生活の時間管理、健康管理、金銭管理などができる。常に良い状態を維持するための努力を怠らない。 | 3 | |
ストレスやプレッシャーに対し、自分自身をよく知り、解決を試みる行動をとることができる。日常生活の管理ができるとともに、目標達成のために対処することができる。 | 3 | |
学生であっても社会全体を構成している一員としての意識を持って、行動することができる。 | 3 | |
市民として社会の一員であることを理解し、社会に大きなマイナス影響を及ぼす行為を戒める。人間性・教養、モラルなど、社会的・地球的観点から物事を考えることができる。 | 3 | |
チームワークの必要性・ルール・マナーを理解し、自分の感情の抑制、コントロールをし、他者の意見を尊重し、適切なコミュニケーションを持つとともに、当事者意識を持ち協調して共同作業・研究をすすめることができる。 | 3 | |
組織やチームの目標や役割を理解し、他者の意見を尊重しながら、適切なコミュニケーションを持つとともに、成果をあげるために役割を超えた行動をとるなど、柔軟性を持った行動をとることができる。 | 3 | |
先にたって行動の模範を示すことができる。口頭などで説明し、他者に対し適切な協調行動を促し、共同作業・研究をすすめことができる。 | 3 | |
目指すべき方向性を示し、先に立って行動の模範を示すことで他者に適切な協調行動を促し、共同作業・研究において、系統的に成果を生み出すことができる。リーダーシップを発揮するために、常に情報収集や相談を怠らず自身の判断力をも磨くことができる。 | 3 | |
法令を理解し遵守する。基本的人権について理解し、他者のおかれている状況を理解することができる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識している。 | 3 | |
法令を理解し遵守する。研究などで使用する、他者のおかれている状況を理解できる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識し、身近で起こる関連した情報や見解の収集に努めるなど、技術の成果が社会に受け入れられるよう行動できる。 | 3 | |
未来の多くの可能性から技術の発展と持続的社会の在り方を理解し、自らのキャリアを考えることができる。 | 3 | |
技術の発展と持続的社会の在り方に関する知識を有し、未来社会を考察することができるとともに、技術の創造や自らのキャリアをデザインすることが考慮できる。 | 3 | |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。 | 3 | |
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。 | 3 | |
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセス理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しなければならないことを理解する。 | 3 | |
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセスを理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しデザインすることができる。 | 3 | |