ソーシャルデザイン入門

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 ソーシャルデザイン入門
科目番号 0019 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 SD 基礎教育・一般科目 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材
担当教員 竹岡 篤永,岩崎 洋平,藤田 拓雄

到達目標

■自分自身を知る
1)現在の自分のスタイル(物事への取り組み方や見方など)と今後の変化の可能性について自分以外の人にわかるように説明することができる
2)現在持っている興味に基づいて、高専卒業後の自分の姿(目標)とそれに向かう道筋(計画)について自分以外の人にわかるように説明することできる
■社会に広く目を向ける
3)社会に存在するさまざまな職種の一部(複数)について、その仕事を行うための知識・スキルが何であるかの説明することができる
4)現在の社会の仕事にまつわる問題について、授業で取り上げた範囲において、説明することができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1現在の自分のスタイル(物事への取り組み方や見方など)と今後の変化の可能性について自分以外の人にわかるように説明することができる現在の自分のスタイル(物事への取り組み方や見方など)と今後の変化の可能性について、自分以外の人には多少理解できないところがあっても、説明できる現在の自分のスタイル(物事への取り組み方や見方など)と今後の変化の可能性について、他の人にうまく説明できない
評価項目2現在持っている興味に基づいて、高専卒業後の自分の姿(目標)とそれに向かう道筋(計画)について自分以外の人にわかるように説明することできる現在持っている興味と、高専卒業後の自分の姿(目標)とそれに向かう道筋(計画)について、自分以外の人には多少理解できないところがあっても、説明することできる現在持っている興味・目標・計画が他の人にうまく説明できない
評価項目3社会に存在するさまざまな職種の一部(複数)について、その仕事を行うための知識・スキルが何であるかの説明することができる社会に存在するさまざまな職種の1つについて、その仕事を行うための知識あるいはスキルが何であるかの説明することができる社会に存在するさまざまな職種の1つについて、その仕事を行うための知識やスキルが何であるかの説明ができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ソーシャルデザイン入門(キャリアデザイン支援科目)の柱は2つあります。1つ目は、自分自身について知り、それを踏まえ、どういう方向に向かって進んでいくのかの計画を立てることです。計画は立てたらその通りに実行しなければならない、というものではありません。いつでも見直せるものです。計画があれば、行き当たりばったりではなく、その都度その都度の見通しを持って、よりよく見直すことができるようになります。2つ目は、社会に広く目を向けることです。自分自身の見ている世界は限られたものでしかありません。これまでには思いも及ばなかった新しい職業が次々と生まれている中、自分自身の見ている範囲内で、仕事について考えることはあまりお勧めできません。社会を広くとらえ、その中で仕事を考える目を養っていく必要があります。
授業の進め方・方法:
質問に答える形でプリントに記入したり、ビデオを見たり、パソコンや携帯端末を使ったり、みんなで話し合ったりなど、さまざまな方法で学習を進めます。特に重要な方法は、eポートフォリオと言われるシステムを使うことです。このシステムは、高専在学期間、場合によってはその後も使い続けるもので、自分自身についての記録や、自分の作った作品を蓄積していきます。また、学習は授業時間中にだけ行われるものではありません。授業が終わった後の振り返りや、授業前のビデオ視聴などの予習もあります。どれも楽しくできるもので、心配は要りません。
注意点:
評価の割合は、試験の点数が前期・後期合わせて40%、eポートフォリオの使用・運用とeポートフォリオへの課題提出が40%、夏休み・冬休みの宿題(身近な人への仕事調査)が20%です。eポートフォリオへの記入では、授業外での学習が大切になります。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 第1回 目的と目標 今現在の目的を書いておこう!
→目的と目標の違いを説明できる
2週 第2回 情報セキュリテイー関連の話① 情報セキュリテイー関連の話①
3週 第3回 仕事の現実① 実際に、どういう仕事があり、働き方があるのか、ビデオ視聴を通じて学ぼう!
→授業で紹介する仕事についてどのような知識・技術が必要なのか説明できる
4週 第4回 仕事の現実② 実際に、どういう仕事があり、働き方があるのか、ビデオ視聴を通じて学ぼう!
→授業で紹介する仕事についてどのような知識・技術が必要なのか説明できる
5週 第5回 eポートフォリオ① ゴールや計画、また、将来作るであろう作品などを蓄積・活用するためのツール(eポートフォリオ)を使いこなせるようになろう!
→eポートフォリオが使えるようになる
6週 第6回 取り組みのスタイル① 自分自身の取り組みのスタイル(学習スキル)について考え、自分の得意・苦手を改めて意識しよう!
→自分自身がどのような学習スキル(やり方)を持っているのかを自分の得意・苦手と絡めて説明できる
7週 第7回 これまでの達成 これまでに得たものを振り返ろう!
→高専入学までの自分を振り返り、その時までの達成点を説明できる
8週 第8回 仕事の現実③ 実際に、どういう仕事があり、働き方があるのか、ニュース記事を通じて学ぼう!
→授業で紹介する仕事についてどのような知識・技術が必要なのか説明できる
2ndQ
9週 第9回 仕事の現実④ 実際に、どういう仕事があり、働き方があるのか、ニュース記事を通じて学ぼう!
→授業で紹介する仕事についてどのような知識・技術が必要なのか説明できる
10週 第10回 いろいろな仕事① 社会にはいろいろな仕事・職業があることを、自分で調べることによって学ぼう!
→職業分類について知り、いろいろな仕事があることを説明できる
11週 第11回 いろいろな仕事② 社会にはいろいろな仕事・職業があることを、自分で調べることによって学ぼう!
→職業分類によって調べた仕事と、自分の興味関心とを結びつけ、それを説明できる
12週 第12回 情報セキュリテイー関連の話② 情報セキュリティ関連の話②
13週 第13回 情報セキュリテイー関連の話③ 情報セキュリティ関連の話③
14週 第14回 身近な人の仕事や働き方① 夏休みに身近な人の仕事や働き方についてインタビュー・観察を行うための準備を行おう!
→夏休みに身近な人の仕事について聞くという宿題の目標・計画を立て、それを説明できる
15週 第15回 前期試験 (リストの中から仕事を選ばせ、その仕事にはどのようなスキルが必要となるのかを書かせる(予定))
16週
後期
3rdQ
1週 第16回 身近な人の仕事や働き方② 夏休み中に調べた身近な人の仕事や働き方について発表し、他の人の調査結果を見てみよう!
→夏休みの宿題として調べてきた身近な人の仕事について、みんなに向かって説明できる
2週 第17回 eポートフォリオ② ここまでの振り返りをeポートフィリオに入力しよう
→eポートフォリオが使えるようになる
3週 第18回 雇われない働き方① 起業などについて調べてみよう!
→会社を作るために必要な要件(概要)について説明できる
4週 第19回 雇われない働き方② 起業などについて調べてみよう!
→会社が取り扱うモノなどを通じて、会社の仕組みについて説明できる
5週 第20回 取り組みのスタイル② 自分自身の取り組みのスタイル(学習観)について考え、自分の得意・苦手を改めて意識しよう!
→自分自身がどのような学習観(み方)を持っているのかを自分の得意・苦手と絡めて説明できる
6週 第21回 取り組みのスタイル③ 自分自身の取り組みのスタイルについて考え、自分の得意・苦手を改めて意識しよう!
→スタイルをもとに学習計画を立案できる
7週 第22回 取り組みのスタイル④ 自分自身の取り組みのスタイルについて考え、自分の得意・苦手を改めて意識しよう!
→スタイルをもとに学習計画を立案できる
8週 第23回 時代による職業の違い ずっと昔からある職業や新しく生まれている職業のあることを通じて、職業が時代によって変化していることを学ぼう!
→職業が時代によって変化していることを例を挙げて説明できる
4thQ
9週 第24回 地域による職業の違い① 地方と都会では行われている仕事が異なることや職業の割合が異なることを学ぼう!
→職業が地域によって異なることを例を挙げて説明できる
10週 第25回 地域による職業の違い② 国によっても仕事・職業・働き方に違いがあることを学ぼう!
→職業が国によっても異なることを例を挙げて説明できる
11週 第26回 新しい働き方① 新しい働き方について学ぼう!(会社に行かなくても仕事ができるテレワークについて取り上げます)
→紹介された新しい働き方について、そのメリット・デメリットを説明できる
12週 第27回 新しい働き方② 新しい働き方について学ぼう!(ブラックバイト、ブラック企業など、新しい働き方の負の側面について取り上げます)
→紹介された新しい働きかたについて、その問題点を説明できる
13週 第28回 eポートフォリオ③ ここまでの振り返りをeポートフィリオに入力しよう
→eポートフォリオが使えるようになる
14週 第29回 目標を立てる 10年後の自分になるために、目標を立てよう!
→この1年間の学びを評価し、具体的な目標(計画)を立てることができる
15週 第30回 後期試験 (仕事に関する現代的な問題についての理解を確かめる(案))
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ夏休み・冬休みの宿題合計
総合評価割合400004020100
基礎的能力400004020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000