国語II

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 国語II
科目番号 B2005 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 SD 基礎教育・一般科目 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教材は適宜指示 参考書:「クリアカラー国語便覧」(数研出版) 問題集:「国語必携パーフェクト演習三訂版」(尚文出版)、「赤チェックシート付漢字検定 2級」(高橋書店)
担当教員 佐藤 元紀,翁長 志保子

到達目標

1.アウトプット:思考した結果を他者に分かりやすく伝え、議論することができる。また、論理的に文章を構成し、適切な言葉を用いて自らの考えを説明できる。
2.インプット:言葉の知識(語句・漢字を理解する)を増やし、文章表現のなかで正しく使うことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1思考した内容を分かりやすい言葉で発信し、議論した内容を的確にまとめることができる。思考した内容を発信し、議論することができる。思考した内容を発信できず、議論することもできない。
評価項目2漢字、語句を理解し、自らの文章表現のなかで積極的に使うことができる。漢字、語句を理解し、文章表現のなかで正しく使うことができる。漢字、語句の理解が十分でなく、文章表現のなかで正しく使うことができていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
文章を論理的に把握し、それをもとに思考した内容を自らの言葉で説明でき、他者の意見を踏まえた上で議論できるようになる。
また、語彙を増やし、言語感覚を磨くことによって、論理的思考力と豊かな感受性を身につける。
授業の進め方・方法:
”考える”トレーニング、”伝える”トレーニングの場として国語の授業を展開する。そのためテキストおよび配布物をもとにした問題発見・議論・発表演習などのグループワーク形式にて、相互に理解を深める形で授業を進める。補足事項を確認するための講義も適宜行う。また、グループワークによる問題演習やプレゼンテーショントレーニング、ビブリオバトルを並行して実施する。なお、プレゼンテーショントレーニングに関しては、現代社会・地理と連携して行う。
注意点:
試験の成績を70%、グループワークや発表の取組状況等を15%(相互評価を含む))、平素の学習状況等(課題の提出・漢字テスト・小テスト等を含む)を15%の割合で総合的に評価する。技術者が身につけるべき専門基礎として、「到達目標」に掲げた3点の達成度を評価する。なお、通年科目における後学期中間の評価は、前学期中間、前学期末、後学期中間の各期間の評価の平均とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 導入:授業方法、シラバス等の確認、グループワーク準備、積極的傾聴法 ”聴く”技術とディスカッションの利点について説明することができる
2週 ビブリオバトル①:ミニビブリオバトル実践
問題演習①
読書体験を決められた時間内で効果的に語ることができる
基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる
3週 プレゼンテーショントレーニング①:ディスカッションの基礎知識と実践 他者の意見を傾聴し、それを踏まえて自らの意見を表現することができる
4週 文章読解①[4-5]
問題演習②
日本語の文章の構造を理解し、文章の主旨に沿って考えることができる
基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる
5週 文章読解①[4-5] 日本語の文章の構造を理解し、文章の主旨に沿って考えることができる
6週 敬語①[6-7]:敬語の基礎を学ぶ
問題演習③
敬語表現を分類できる
基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる
7週 敬語①[6-7]:敬語の基礎を学ぶ 敬語表現の間違いを訂正することができる。基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる
8週 日本語文章の構造を学ぶ:品詞 品詞分解を通して品詞を理解し、適切な日本語表現ができる
2ndQ
9週 文章読解②[9-10]
問題演習④
日本語の文章の構造を理解し、文章の主旨に沿って考えることができる
基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる
10週 文章読解②[9-10]
日本語の文章の構造を理解し、文章の主旨に沿って考えることができる
11週 ビブリオバトル②:ビブリオバトル実践 設定されたテーマの中で本を選択し、その読書体験について効果的なスピーチができる
12週 プレゼンテーショントレーニング②[8-9]:意見の形成と主張の仕方を学ぶ
PREP法などを用いて、自らの意見を主張できる
13週 プレゼンテーショントレーニング②[8-9]:意見の形成と主張の仕方を学ぶ
PREP法などを用いて、自らの意見を主張できる
14週 敬語②[14-15]:敬語の応用
問題演習⑤
場面に即した敬語を使うことができる
基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる
15週 敬語②[14-15]:敬語の応用
問題演習⑥
二重敬語を含む誤った敬語表現を訂正することができる
基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる
16週
後期
3rdQ
1週 プレゼンテーション実践[1-2]:学内プレゼンテーション大会準備 グループ内での役割分担をしっかりと行い、資料を完成させることができる
2週 プレゼンテーション実践[1-2]:学内プレゼンテーション大会予選 前学期に身に付けた知識やスキルを活用し、わかりやすいプレゼンテーションができる
3週 地域を学ぶ[3-5]:「土佐日記」の冒頭部を読み、郷土について考える
問題演習⑦
本文に見られる地名と現在の地名とを比較し、現在との相違を述べることができる
基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる
4週 地域を学ぶ[3-5]:「土佐日記」の冒頭部を読み、郷土について考える 古地図などを利用して現在の地理条件との違いなどを考察し、その結果をまとめることができる
5週 ビブリオバトル③:ビブリオバトル実践 設定されたテーマの中で本を選択し、その読書体験について効果的なスピーチができる
6週 プレゼンテーショントレーニング③[6-7]:プレゼンツールの重要性を学ぶ
問題演習⑧
PPTやKeynoteなどのプレゼンツールについて知り、目的に応じて効果的なスライドを作成することができる
基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる
7週 プレゼンテーショントレーニング③[6-7]:プレゼンツールの重要性を学ぶ
問題演習⑨
PPTやKeynoteなどのプレゼンツールについて知り、目的に応じて効果的なスライドを作成することができる
基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる
8週 故事成語[8-9]:故事成語の由来と意味を整理する 故事成語の由来をもとに、現在の意味で用いられるようになった理由をまとめ、説明することができる
4thQ
9週 故事成語[8-9]:故事成語の由来と意味を整理する 故事成語の由来をもとに、現在の意味で用いられるようになった理由をまとめ、説明することができる
10週 ビブリオバトル④:ビブリオバトル実践 テーマに沿って自らの読書体験を効果的にスピーチし、質疑応答ができる
11週 プレゼンテーショントレーニング④:話の展開の仕方について学ぶ プラシーボ効果などの話のあらすじを展開する方法を説明でき、5W1Hを整理しながら、時系列に沿って話を展開できる
12週 文章読解③[12-13]
問題演習⑩
何を問題とした評論文かを把握し、わかりやすく説明することができる
基本的な国語常識について説明することができ、日常に応用することができる
13週 文章読解③[12-13] 科学技術を学ぶ者として、本論での問題提起に対して自らの意見を述べることができる
14週 プレゼンテーショントレーニング⑤[14-15]:ディベートの応用と実践
ディベートの流れ、ルール等を説明でき、ディベートの準備を進めることができる
15週 プレゼンテーショントレーニング⑤[14-15]:ディベートの応用と実践
自らの立場を明確にし、知的ゲームとしてのディベートに参加できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3前4,前5,前9,前10,前11,後5,後10,後12,後13
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3前4,前5,前9,前10,前11,後5,後10,後12,後13
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3前2,前4,前5,前9,前10,前11,後3,後4,後5,後10,後12,後13
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3前2,前4,前9,前14,前15
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3前2,前4,前9,前14,前15
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3前2,前4,前9,前14,前15,後8,後9
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3前12,前13
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3前6,前7,前8,前14,前15
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3前4,前5,前9,前10,前12,前13,後1,後2,後3,後4,後12,後13
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3前3,前12,前13,後1,後2,後6,後7
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3前3,前12,前13,後1,後2,後6,後7
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3前4,前5,前9,前10,前12,前13,後1,後2,後12,後13
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3前3,後1,後2,後14,後15
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3前1,前2,前3,前11,後1,後2,後5,後9,後10,後11,後14,後15
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3前1,後1,後2,後11,後14,後15
分野横断的能力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3後1,後2
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。2前3,前12,前13,後14,後15

評価割合

試験発表相互評価提出物・小テスト等ポートフォリオその他合計
総合評価割合701051050100
基礎的能力5000105065
専門的能力100000010
分野横断的能力1010500025