総合理科

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 総合理科
科目番号 1115 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 SD 基礎教育・一般科目 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:高等学校検定済教科書 「地学基礎」(数研出版),「生物基礎」(東京書籍) 問題集:改訂版 リードLightノート「地学基礎」(数研出版)
担当教員 高野 弘,多田 佳織,長門 研吉

到達目標

 自然の事物・現象に関する観察、実験などを通して、「生物とそれを取り巻く地球環境を中心に、自然の事物・現象について理解し、人間と自然のかかわりについて考え、自然に対する総合的な見方や考え方を養う」ことを基本目標にする。
 また、生物分野および地学分野と人間生活とのかかわりについて理解する。さらに、自然、環境、科学技術に対する興味・関心を高める教育領域であり、ライフサイエンス、アースサイエンスの立場から、「ものづくり」で必要となる環境への配慮ができることを目標とする。
(1)地球の概観、内部と活動 : 惑星としての地球の特徴及び地球表層や内部に見られる地学的事象を理解し、地球表層や内部を相互に関連して、地球の歴史の経過の中でとらえることができる。
(2)生命の共通性と多様性 : 地球上の生物が多様であり、かつ共通性があることを理解していること。
(3)大気と海洋 : 地球の大気圏及び水圏での現象を理解し、それらが太陽放射エネルギーを原動力としていることを理解すること。また、気象との関係を説明できる。
(4)地球上の植生、生態系 : 日本および世界には様々なバイオームがあることを知り、その成因について理解していること。生態系の成り立ちについて理解していること。
(5)人間活動と地球環境の保全 : 人間活動と地球環境の保全について考えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地学分野と人間生活との関わりについて理解して,アースサイエンスの立場から得た体系立った知識を総合的に活用して,「ものづくり」で必要となる環境への配慮ができる。地学分野と人間生活との関わりについて理解して,アースサイエンスの立場から得た知識を個別に活用して,「ものづくり」で必要となる環境への配慮ができる。地学分野と人間生活との関わりについて理解して,アースサイエンスの立場から得た知識を活用して,「ものづくり」で必要となる環境への配慮ができない。
評価項目2生物分野と人間生活との関わりについて理解して,ライフサイエンスの立場から得た体系立った知識を総合的に活用して,「ものづくり」で必要となる環境への配慮ができる。生物分野と人間生活との関わりについて理解して,ライフサイエンスの立場から得た知識を個別に活用して,「ものづくり」で必要となる環境への配慮ができる。生物分野と人間生活との関わりについて理解して,ライフサイエンスの立場から得た知識を活用して,「ものづくり」で必要となる環境への配慮ができない。
評価項目3生物とそれを取り巻く地球環境を中心に、自然の事物・現象について理解し、人間と自然のかかわりについて考え、自然に対する総合的な見方や考え方を活用して,「ものづくり」で必要となる環境への総合的な配慮ができる。生物とそれを取り巻く地球環境を中心に、自然の事物・現象について理解し、人間と自然のかかわりについて考え、自然に対する見方や考え方を活用して,「ものづくり」で必要となる環境への個別的な配慮ができる。生物とそれを取り巻く地球環境を中心に、自然の事物・現象について理解し、人間と自然のかかわりについて考え、自然に対する見方や考え方を活用して,「ものづくり」で必要となる環境への配慮ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ライフサイエンス、アースサイエンスの立場から、「ものづくり」で必要となる環境への配慮ができることを目標とする。
(1)地球の概観、内部と活動 : 惑星としての地球の特徴及び地球表層や内部に見られる地学的事象を理解し、地球表層や内部を相互に関連して、地球の歴史の経過の中でとらえることができる。
(2)生命の共通性と多様性 : 地球上の生物が多様であり、かつ共通性があることを理解していること。
(3)大気と海洋 : 地球の大気圏及び水圏での現象を理解し、それらが太陽放射エネルギーを原動力としていることを理解すること。また、気象との関係を説明できる。
(4)地球上の植生、生態系 : 日本および世界には様々なバイオームがあることを知り、その成因について理解していること。生態系の成り立ちについて理解していること。
(5)人間活動と地球環境の保全 : 人間活動と地球環境の保全について考えることができる。
授業の進め方・方法:
3人の授業担当者により、オムニバス形式の授業を行う。
授業内容と方法および到達目標に関しては、授業計画に記述する。
注意点:
定期試験の成績を70%,平素の学習状況等(提出物・平常(実力)試験等)を30%の割合で総合的に評価することを原則とする。前学期の評価は前学期中間と前学期末の各期間の総合評価とする。前学期修了科目なので,前学期評価を学年評価とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 地球の概観
太陽系のなかの地球
太陽系の誕生・構造について説明できる。地球型惑星と木星型惑星の違いを説明できる。衛星や彗星などについて説明できる。
2週 地球の内部と活動
地球の形と大きさ
構成物質,内部構造
地球を構成する物質を知り、内部構造を理解して説明できる。
3週 地球の内部と活動
プレートの運動と造山活動
プレートテクトニクスおよびプレート境界における地震活動の特徴と地殻変動を理解している。
4週 地球の内部と活動
地震と断層運動
マグマの生成と火山活動
マグマの生成と火山活動を理解している。地震の大きさと断層運動を理解している。
5週 地球の概観
生命の惑星・地球
地球の進化について学び、地球に生命が存在する条件を説明できる。
6週 大気と海洋
大気の構成,大気圏の特徴
対流圏における水の変化
大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。
7週 大気と海洋
太陽放射と地球放射
地球のエネルギー平衡
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。
8週 大気と海洋
風,大気の大循環
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れ気象現象を説明できる。
2ndQ
9週 大気と海洋
海洋の構造
海洋の大循環
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。
10週 気象災害と防災
地震による被害の軽減
自然災害と防災・被害の軽減,原因と対策について,理解している。
11週 生物の多様性と共通性 地球上の生物の多様性について理解している。生物の旧通性と進化の関係について理解している。生物に共通する性質について理解している。
12週 地球上の植生
森林の階層構造,植生の遷移
森林の階層構造を理解し、森林・草原・荒原の違いについて理解している。植生の遷移について説明でき、その仕組みについて理解している。
13週 地球上の植生
バイオームとその分布
世界のバイオームとその分布について理解している。日本のバイオームの分布について理解している。
14週 生態系 生態系の構成要素と関係について説明できる。生態ピラミッドについて理解している。炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。
15週 人間活動と地球環境の保全 熱帯林の減少と生物多様性の喪失について理解している。有害物質の生物濃縮について理解している。地球温暖化の問題点、原因と対策について理解している。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス太陽系を構成する惑星の中に地球があり、月は地球の衛星であることを説明できる。3
地球は大気と水で覆われた惑星であることを説明できる。3
陸地および海底の大地形とその形成を説明できる。3
地球の内部構造を理解して、内部には何があるか説明できる。3
マグマの生成と火山活動を説明できる。3
地震の発生と断層運動について説明できる。3
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。3
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて説明できる。3
地球上の生物の多様性について説明できる。3
生物の共通性と進化の関係について説明できる。3
生物に共通する性質について説明できる。3
大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。3
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。3
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。3
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。3
森林の階層構造を理解し、森林・草原・荒原の違いについて理解している。3
植生の遷移について説明でき、そのしくみについて説明できる。3
世界のバイオームとその分布について説明できる。3
日本のバイオームの水平分布、垂直分布について説明できる。3
生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者、非生物的環境)とその関係について説明できる。3
生態ピラミッドについて説明できる。3
生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。3
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。3
有害物質の生物濃縮について説明できる。3
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力70000030100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000