| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 動的システムの線形表現を理解した上で,ラプラス変換を経由して伝達関数とブロック線図でシステム表現できる。 | 線形化されたシステム方程式について,ラプラス変換を経由して伝達関数とブロック線図でシステム表現できる。 | 簡単なシステムの伝達関数は決定できるものの,線形化やブロック線図表現との関係が把握できていない。 |
評価項目2 | 閉ループ伝達関数からシステムの過渡特性,定常特性を解析でき,主要な公式を導出できる。また,ラウス・フルビッツの安定判別法を様々な局面で活用できる。 | 与えられた基本公式を変形して,閉ループ伝達関数からシステムの過渡特性,定常特性および安定性を解析できる。 | 簡単なシステムの過渡応答は計算できるものの,伝達関数に関する理解が浅いために定常特性や安定性解析を使いこなせない。 |
評価項目3 | むだ時間要素を含むやや複雑なシステムの周波数特性をボード線図やベクトル軌跡で表現・解析できる。 | 簡単で要素的なシステムの周波数特性をボード線図やベクトル軌跡で表現・解析できる。 | 与えられたボード線図から周波数応答の状況を読み取ることができるものの,2次系の周波数応答の概略を描画できない。 |
評価項目4 | フィードバック制御系の安定性,過渡特性,定常特性を一巡伝達関数のボード線図から読み取ることができ,各種の特性補償を駆使して要求を満たす簡単なフィードバック制御系を設計できる。 | ナイキストの安定判別を理解し,安定性,過渡特性,定常特性を考慮して簡単で典型的なフィードバック制御系を設計できる。 | 一巡伝達関数のボード線図から位相余裕,ゲイン余裕を読み取ることができるものの,それがフィードバック制御系の設計と結びつかない。 |